「NARUTO」の【はたけカカシ】、
「ジョジョの奇妙な冒険」の【カーズ】などを担当。
50年にわたり第一線で活躍を続ける声優の井上和彦さんですが、
若手時代は、お金もなかったので
先輩方によく飲みに連れて行ってもらい、ご馳走になっていたそう。
その場で、先輩方のお話から、アドバイスなどをいただいたりして
今、改めて振り返ると「ここで得られるものは大きかった」と
井上さんはお話ししてくださいました。
そこで教えてもらったことを後輩に受け継いでいく
というのも先輩の教えだったそうですが
だんだんと飲み会の文化も変化し
最近はコロナ禍を経て、飲み会も自体も少なくなり
さらに声優の学校を出て、プロの現場に入るため
教えなくとも上手な方が多いそう。
大ベテランの井上さん、
後輩の方と一緒にお仕事をすることが多くなりましたが
現場では場を和ませるよう心がけているとのこと。
『年数重ねれば重ねるほど
先輩に見られるようになっちゃうじゃないですか。
そこで偉くなっちゃいかんと先輩たちにずっと教わっていて
同じ状態で一つの舞台の上に立って
みんなで一緒に作っているんだから
ちょっとでも先輩が「俺はできるぜ」っていう雰囲気を漂わせちゃうと
空気が悪くなるから
「みんなで一緒に作っているんだよ」って先輩の方から
みんなのところへ歩み寄って行って空気を作るべきだと言われました。』



