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STORY

2018.04.07

キッチンブランド「remy」のクリエイティブ・ディレクター、和田率さん

++ Introduction ++
和田率さんはCMプランナーを経て、キッチンブランド「remy」の立ち上げにあたり
クリエイティブ・ディレクターに就任。
父親がイラストレーターの和田誠さん、母親が料理愛好家の平野レミさん。
日頃はキッチンウェア全般、ゼロから作る商品開発の仕事を
メインにおこなっています。
「remy」の最近イチオシのアイテムは、「クロの包丁」。
まさに黒い包丁なのですが、コーティングの部分に新しい先進技術が施されていて、
切ると包丁に食材がくっつかないのだそう。
そして、代表的な商品は「レミパン」。
フライパンも革新的なことが起こることがないような商材だけど、
新しい技術を取り入れたりしているとのこと。

そんな率さんは今、毎朝お子さんのお弁当を作っています。
無理なく続けるコツはいくつかあり、
まず、自分が楽しむこと。
お弁当の定型文、ご飯やおかずなどの位置がだいたい決められていますが、
これを毎日やっていても何も面白くないので、型を破る。
あとは、自分が好きなものを徹底的に極める!
例えば、醤油だれの一番美味しい調号を研究していたそうで、
3ヶ月ぐらい経って完成し、娘さんに食べさせて喜んでもらえたとか。
お弁当の具材は、基本自分の好きなモノを作っているといい、
お弁当用で多めに作ってしまった残り物を夜ビールを飲みながらつまむ、
そういったことが出来るようなご飯を作っているのだそう。
結局自分が楽しい、自分が食べたいというものがベースにあるとのこと。
もう一つは、インスタグラム。
これは自分を辞めさせない、途中で辞められないという
プレッシャーをかけているというところもあるそう。
でも、嬉しい反応がフォロワーの方からあり、
たこ足ウィンナーを作る時に、「こういう風に作るとおいしいよ」とか、
「銘柄はこれを使うと上手にできるよ」など色んなアドバイスをもらえるのだとか。


++ Until now ++
母親の平野レミさんは、率さんが子どもの頃から明るい方で、
テレビで映る時の姿は、あれでも押さえている方なんだそう(笑)
子どもの頃の献立は、母親の料理しか食べていなかったので、
それが当たり前だと思っていたそうですが、
今、自分で料理を作り始めると異常さがわかったとのこと。
日々料理の実験をしていたので、
実験途中のまだ自信のない料理を出され、
美味しいものもあれば、食べられない料理もあり、
食べられないものは、「あーやっぱり駄目だったか、これ出すの止めよう!」
ということもあったとか。
でも食に関して、世界の味、変わった創作料理、変わった調味料など
色々食べさせてもらったことは今でも感謝しているとのこと。

「remy」のクリエイティブ・ディレクターになる前は
広告代理店に勤めていた率さん。独立のきっかけは、
元々何かを考えて企画して世の中に発信する仕事が大好きで、
一番自分の中で楽しめた仕事が広告作り。
率さんはその中のCM部門で、映像づくりの仕事をしていましたが、
あるときに、その商品自体を自分で作ったらも
っと面白いんじゃないかということで、4年前に独立したとのこと。

率さんのお兄さんは、TRICERATOPSの和田唱さん。

『もう、兄との思い出は、兄の趣味に振り回されたな、
この一言につきるかなと思います。
小学校低学年のときはプロレスですね。
兄とプロレスをするというのが、学校帰りの日課になっていて、
そのあと、兄の音楽の入口はマイケル・ジャクソンでしたね。
マイケルにハマって、家で踊りをずっと踊っていて、
「お前も踊れ」っていうんで、僕もバックダンサーやって。
「俺も前に出たいんだけど。」って言ったら「お前バックダンサー」って。
随分踊りましたね、スリラーもBEAT ITも。』

マイケル・ジャクソンの後はギターにハマり、
最初はTHE BEATLESから入って、唱さんはジョン・レノンとしてギターを弾き、
「お前はポールをやれ」と言ってベースを買って演奏していたそう。
唱さんとの思い出の中でも、大人になって一緒に仕事をすることができたのが、
一番嬉しい出来事だったそう。

++ Right now ++
休みの日、波があるときは、朝4時に起きて海に行き
サーフィンをしているといいます。
サーフィンはリセットできる時間で、
海と一緒にストレスも流されてしまう気がするとのこと。
子供3人が生まれてからは、自分で自由にコントロールできる時間が
なくなってきているそうで、そんな中、バランスを取るコツは・・・

『どっかで諦める。ちなみに、僕の場合は諦めるは「仕事」の方です。
これは私の母の教えでもあるんですけれども、ずっと学生の頃から
「嫌なことはやらなくていい。ストレスに感じることはやらないでいい。」
こんなことをずっと刷り込まれて生きてきたんですね。
なので、なにか削るとしたら、「ちょっとこの仕事、明日に回そう」とか、
「ここまで頑張らないでいいや」ってそっちを諦める。
なので、僕の場合バランスのとり方は、オンの方をちょっと削って、
オフの比重を多くするということを心がけてますね。』

仕事とかで疲れて父親が暗かったり、疲れた顔をしていると
家族全員に蔓延していくのだそう。


++ From now on ++
食の観点から未来に向けてやりたいこと、大事なことは、
率さん自身、食の専門家でなく、イチお父さんとしての意見は、
お弁当を作ったり、どちらかというと
家事・育児に参加している方だと思っている中で、
それはやりたいからというよりは、奥さんも食育インストラクターとして
活動していて忙しくなっていて、それを応援したいという思いがあるので、
少しでも奥さんの負担を減らせるのであれば頑張ろうと思っているとのこと。
そしてその結果として、奥さんも生き生き働くことができる。
夫婦共々活躍するということは、家庭を考えたときに大切なことだったと
後になって気づいたとのこと。
ふと世の中に目を向けた時に、
女性の社会進出や男性の家事育児の参加が
日本は特に少ないという問題がある中で、
そういう問題と向き合っている方がいたら、
パパの家事・育児のハードルが少しでも下がるお手伝いが出来たら…
とおっしゃっていました。

『今年で39になるんですけれども、まだまだ元気なんだけれども、
日々サーフィンやっていると、昔と比べて体力落ちてるなっていうのを
感じることがあるんですね。
ふとたまに「あ、折り返し地点に行ってるな」っていうことを
サーフィンを通じて感じることがある。
それを思った時に、本当に自分、子育てをしながらっていうのもあるんですが、
人の人生、生まれてくるものがあって、それが静かに終わっていくっていう
人生ももちろんあって、人の人生・時というのをすごく感じるようになりました。
それを感じてからは、一度きりの人生だから、
その人生の中で半分ぐらいは仕事に費やすわけなので、
その仕事で、楽しまないと行けない、できるだけ笑顔が増えるような働き方を
しないといけないなっていうのは日々思っています。』

和田率さんは、この度初めて本をリリースされました。
『お弁父 それはパパから娘へ贈る食育メッセージ』
日々、娘に作っているお弁当をまとめた
レシピ本ではなく、食育のメッセージをお弁当を通して伝えている
本となっています。

ON AIR LIST

  • BREEZIN’ / CORNELIUS
  • LOVE MAKES THE WORLD / CAROLE KING
  • GLITTER / TRICERATOPS
  • FLAMES / DAVID GUETTA & SIA

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