J-WAVE HOME

LATEST EPISODE

vol.001

RoI3ert

RECOMMENDED SONG

Kodoku

2026.07.01

Q.
音楽活動のモチベーションは?
A.
嫉妬です。
PLAY VIDEO PODCAST

PROFILE

2025年1月より本格的にソロアーティストとしての活動をスタート。
主に英語詞で世界中のリスナーに向けて発信しながら、日本語やJ-POP由来のメロディを織り交ぜることで、独自の音楽性を確立している。
Instagramに投稿したカバー動画は世界的にバイラルし、400万回再生超を記録したものも。オリジナル楽曲も各国のプレイリストに取り上げられ、海外にも多くのリスナーとSNSフォロワーを持つ。
「savior」はSpotify「New Music Friday」にて22カ国でピックアップされ、「RADAR: Early Noise 2026」にも選出。渋谷WWW Xでのワンマン公演をソールドアウトさせた。
2026年3月24日には『Rolling Stone』誌のグローバル連動企画「Future of Music」において"日本代表"25組の一組に選出。同年、MUSIC AWARDS JAPAN 2026「ラジオ特別賞」を受賞するなど、"グローバル音楽シーンに挑む日本発の新たな才能"として注目を集めている。

RECOMMENDED SONG

Kodoku

RECOMMENDED COMMENT

今回、J-WAVEで新たに始動する「RISING CUTS」は、ネクストブレイクが期待される次世代の才能を、J-WAVEから日本の音楽シーン、そして世界へと送り出すことを目標としている。その「RISING CUTS VOL.1」としてRoI3ertを選出した。今年2回目を迎えた音楽アワード「MUSIC AWARDS JAPAN」で、全国のラジオ局が選ぶ「受賞後にブレイクが期待できる国内アーティスト」を讃える"ラジオ特別賞「Radio Rising Artist of the Year」"を受賞するなど、これから飛躍的な活躍が期待される20歳のシンガーソングライターだ。

「日本から世界へ。」――J-POPへの注目度が海外で高まっていることは様々なメディアでも語られているが、RoI3ertの楽曲を初めて聴いた時、最初に浮かんだのがまさにその言葉だった。今さらではあるが、J-WAVEはMUSIC STATIONである。 私自身もこれまで番組制作を通じて多くの楽曲に出会い、選曲の現場を経験してきた。"イントロ3秒で場の空気を変える1曲"もあれば、"映画や小説のような劇的な作品"など、シーンや番組の流れに合わせて「選曲」していくことは番組制作の醍醐味の一つだ。そのラジオの「選曲」という視点において、RoI3ertはまさに「万能」といえるアーティストの一人である。トラックの完成度が高いのはもちろん、どんな流れで選曲しても、その「存在感」が鮮やかに際立つのだ。

RoI3ertの楽曲との最初の出会いは、2025年1月にリリースされた「meaning」だった。英語をベースに日本語を巧みに操る楽曲の世界観は、ポテンシャルの高さとともに、「日本から世界へ。」という将来性を強く予感させてくれた。続く「HOPE」でそのワクワクはさらに膨らみ、3枚目のシングル「Nerd」で、期待は核心へと変わっていく。 RoI3ert自身、J-POPはもちろん、海外の音楽にも深く触れてきたのだろう。CDが最も売れたといわれる1990年代の音楽カルチャーを感じさせる楽曲もあれば、現代の音楽シーンの最先端まで、様々なトレンド要素が取り入れられている。直近の最新作となる「Kodoku EP」のタイトルトラック「Kodoku」では、こうしたRoI3ertの魅力を存分に味わうことができる。「Kodoku」の重心の低いイントロから続く透明感のあるボーカルを聴くと、1年前と比べ、着実にステージを上がっていることを実感した。EP2曲目「Aftertaste feat.REJAY」では、絶妙な「韻」を踏んだリリックにも注目してほしい。3曲目以降はアコースティックバージョンの楽曲が収録されているが、音数が少ないからこそ、元々の楽曲のクオリティの高さが改めて浮き彫りになる。同時にRoI3ertのボーカルパフォーマンスの高さも堪能できるため、ぜひこのEPは通しで聴いていただきたい。

そんなRoI3ertとのエピソードを最後に紹介したい。「RISING CUTS」のWEBサイトで公開しているRoI3ertへのインタビュー「8分13秒の一問一答」で、彼は音楽制作の初期衝動を「嫉妬」だと答えた。インタビュー当日はサッカー・ワールドカップの日本戦が行われていた日であったが、撮影の合間に試合を観戦して一喜一憂する彼の姿は、20歳の青年らしい等身大そのものだった。そんな彼が、音楽制作の原点にある感情を「嫉妬」と答えたのは正直、予想外だった。近い将来、RoI3ertが今以上の活躍を見せてくれる時、その感情はどんな「言葉」に変わっているのか、それとも変わらないのか――。この「RISING CUTS」で記録された彼の「初期衝動」が、のちに貴重なインタビューになることを願ってやまない。

<J-WAVE コンテンツクリエーション部 林裕二>