WHAT IS RISING CUTS?
RISING CUTS(ライジングカッツ)は、J-WAVE(81.3FM)が若きアーティストたちの才能と可能性をいち早く発掘しピックアップ。“未来の伝説”の日の出の瞬間に立ち会い、未来の音楽シーンに送り出すプロジェクト。
PICK UP ARTIST
vol.002
Salasa
8:13 INTERVIEW
PLAY VIDEOPODCAST
「風になる」はどんな曲?
早く家に帰りたい!って曲です
PROFILE
2021年7月にデビューシングル「ネイルの島」をリリースし、本格的に活動を開始。自由な発想とユニークな視点を持つ湘南出身のシンガーソングライターさらさ。SOUL、R&B、ROCKなど、あらゆるジャンルを内包しつつ、どこかアンニュイなメロディと憂いを帯びた歌声で聴くものを虜に。2025年には「Thinking of You」をリリースし、秋に開催した「Thinking of You TOUR 2025」は自身最大規模のツアーとなり成功を収める。2026年1月には初のドラマエンディング主題歌となった「YOU」をリリース。8月5日には、EPICレコードジャパンからのメジャーデビューミックステープEP「Live Bluesy」をリリース。秋には東名阪ツアーも予定している。悲しみや落ち込みから生まれた音楽のジャンル”ブルース”に影響を受けた自身の造語“ブルージーに生きろ(Live Bluesy)”をテーマに、ネガティブな感情や事象をクリエイティブへと転換し肯定する。
RECOMMENDED SONG
風になる
PICK UP ARTIST
vol.001
RoI3ert
音楽活動のモチベーションは?
嫉妬です。
8:13 INTERVIEW
PLAY VIDEOPODCAST
PROFILE
2025年1月より本格的にソロアーティストとしての活動をスタート。
主に英語詞で世界中のリスナーに向けて発信しながら、日本語やJ-POP由来のメロディを織り交ぜることで、独自の音楽性を確立している。
Instagramに投稿したカバー動画は世界的にバイラルし、400万回再生超を記録したものも。オリジナル楽曲も各国のプレイリストに取り上げられ、海外にも多くのリスナーとSNSフォロワーを持つ。
「savior」はSpotify「New Music Friday」にて22カ国でピックアップされ、「RADAR: Early Noise 2026」にも選出。渋谷WWW Xでのワンマン公演をソールドアウトさせた。
2026年3月24日には『Rolling Stone』誌のグローバル連動企画「Future of Music」において“日本代表”25組の一組に選出。同年、MUSIC AWARDS JAPAN 2026「ラジオ特別賞」を受賞するなど、“グローバル音楽シーンに挑む日本発の新たな才能”として注目を集めている。
RECOMMENDED SONG
Kodoku
RECOMMENDED COMMENT
今回、J-WAVEで新たに始動する「RISING CUTS」は、ネクストブレイクが期待される次世代の才能を、J-WAVEから日本の音楽シーン、そして世界へと送り出すことを目標としている。その「RISING CUTS VOL.1」としてRoI3ertを選出した。今年2回目を迎えた音楽アワード「MUSIC AWARDS JAPAN」で、全国のラジオ局が選ぶ「受賞後にブレイクが期待できる国内アーティスト」を讃える“ラジオ特別賞「Radio Rising Artist of the Year」”を受賞するなど、これから飛躍的な活躍が期待される20歳のシンガーソングライターだ。
「日本から世界へ。」――J-POPへの注目度が海外で高まっていることは様々なメディアでも語られているが、RoI3ertの楽曲を初めて聴いた時、最初に浮かんだのがまさにその言葉だった。今さらではあるが、J-WAVEはMUSIC STATIONである。 私自身もこれまで番組制作を通じて多くの楽曲に出会い、選曲の現場を経験してきた。“イントロ3秒で場の空気を変える1曲”もあれば、“映画や小説のような劇的な作品”など、シーンや番組の流れに合わせて「選曲」していくことは番組制作の醍醐味の一つだ。そのラジオの「選曲」という視点において、RoI3ertはまさに「万能」といえるアーティストの一人である。トラックの完成度が高いのはもちろん、どんな流れで選曲しても、その「存在感」が鮮やかに際立つのだ。
RoI3ertの楽曲との最初の出会いは、2025年1月にリリースされた「meaning」だった。英語をベースに日本語を巧みに操る楽曲の世界観は、ポテンシャルの高さとともに、「日本から世界へ。」という将来性を強く予感させてくれた。続く「HOPE」でそのワクワクはさらに膨らみ、3枚目のシングル「Nerd」で、期待は核心へと変わっていく。 RoI3ert自身、J-POPはもちろん、海外の音楽にも深く触れてきたのだろう。CDが最も売れたといわれる1990年代の音楽カルチャーを感じさせる楽曲もあれば、現代の音楽シーンの最先端まで、様々なトレンド要素が取り入れられている。直近の最新作となる「Kodoku EP」のタイトルトラック「Kodoku」では、こうしたRoI3ertの魅力を存分に味わうことができる。「Kodoku」の重心の低いイントロから続く透明感のあるボーカルを聴くと、1年前と比べ、着実にステージを上がっていることを実感した。EP2曲目「Aftertaste feat.REJAY」では、絶妙な「韻」を踏んだリリックにも注目してほしい。3曲目以降はアコースティックバージョンの楽曲が収録されているが、音数が少ないからこそ、元々の楽曲のクオリティの高さが改めて浮き彫りになる。同時にRoI3ertのボーカルパフォーマンスの高さも堪能できるため、ぜひこのEPは通しで聴いていただきたい。
そんなRoI3ertとのエピソードを最後に紹介したい。「RISING CUTS」のWEBサイトで公開しているRoI3ertへのインタビュー「8分13秒の一問一答」で、彼は音楽制作の初期衝動を「嫉妬」だと答えた。インタビュー当日はサッカー・ワールドカップの日本戦が行われていた日であったが、撮影の合間に試合を観戦して一喜一憂する彼の姿は、20歳の青年らしい等身大そのものだった。そんな彼が、音楽制作の原点にある感情を「嫉妬」と答えたのは正直、予想外だった。近い将来、RoI3ertが今以上の活躍を見せてくれる時、その感情はどんな「言葉」に変わっているのか、それとも変わらないのか――。この「RISING CUTS」で記録された彼の「初期衝動」が、のちに貴重なインタビューになることを願ってやまない。
<J-WAVE コンテンツクリエーション部 林裕二>
RECOMMENDED COMMENT
日々、めくるめくように流れていく時間の中で、たくさんの「情報」を得ては消費している。“タイパ”という言葉に象徴されるように「効率」が時代のキーワードだ。スマホの画面を指で送る日々に、“ふと”欲しくなる「心地いい手触り」。そんな中で出会った1枚のEPが、今回、J-WAVEの「RISING CUTS VOL.2」として選出した、さらさのMajor debut mix tape EP『Live Bluesy』である。オリジナル5曲に、3曲のremix versionをあわせた全8曲が収録されたこのEPを聴いている間は、まさに「心地いい手触り」に包まれるような時間だった。
湘南出身のシンガーソングライター、さらさ。初めて彼女の楽曲に出会ったのは、2021年リリースの「ネイルの島」だ。ブルースに影響を受けたという彼女は、自身が生み出した言葉「Live Bluesy」をテーマに、これまでさまざまな音楽を届けてきてくれた。J-WAVEとしてもオンエアはもちろん、ライブイベントなど、この5年の間、さまざまな場面をともに過ごさせてもらったが、今回、そのテーマである「Live Bluesy」をタイトルに掲げたEPがメジャーデビュー作品として届いたことは、J-WAVEの多くのスタッフにとって感慨深い出来事だったのではないだろうか。しかし、EPの1曲目を飾る「風になる」のイントロを聴いた時、そんなノスタルジックな感情は、これから続く「未来への胸の高鳴り」に変わる。ビートから続くイントロのコーラス、そこに重なるトップライン…まさに、新しいステージに進んだことを紛れもなく感じさせてくれる1曲だ。今回もRISING CUTSのWEBサイトではアーティストへのインタビュー「8分13秒の一問一答」を公開しているが、このインタビューの中で、さらさは「風になる」について「早く家に帰りたいという曲」と語ってくれた。この「何気ない日常の感情」が「風になる」という楽曲の中で、どのように表現されているのか?「詩」になる言葉のセレクトにも注目して聴いてもらいたい。歌詞という視点では、EPから先行配信された「KAMINARI」でも、その独特の世界観を堪能できる。冒頭で記した「心地いい手触り」を感じるのは、絶妙な韻の重なりや、さらさがセレクトする「言葉」のセンスによるところなのかもしれない。また、このEPには「Thinking of You」と「You」のremix versionも収録されているが、個人的には、このアレンジに刺激のツボを突かれた。「風になる」からEP後半のremix versionまで続けて聴いていくことで、グラデーションのように変わっていく「音感」を楽しむことができる。1曲ずつでも十分にさらさの魅力を感じることはできるが、「音楽を聴く」ための時間をつくって、EP全体を通して「心地いい手触り」が感じられる音楽体験をしてもらいたいと願う。
そんなさらさとのエピソードの1つに、かつてJ-WAVEの特別番組で実施したスタジオライブ企画がある。「ANTHOLOGY」と題したこの番組は、「もう1枚のアルバム」をコンセプトに、すでにリリースされた作品をこの番組だけのアレンジで「スタジオライブ」として表現してほしい、という企画だった。振り返ってみれば、アーティストからすれば、すでにまとめあげた作品を“別の形で表現してほしい”というのは無茶な依頼だったとも思うが、さらさは2022年リリースのアルバム『Inner Ocean』を、J-WAVEの企画のためだけに特別なスタジオライブとして届けてくれた。1曲ずつ入念にスタンバイしながら、スタジオの中でたったひとり、オーディエンスもいない状況で8曲ものライブを披露してくれたわけだが、言うまでもなく素晴らしい演奏だった。今回のEPを経て、おそらく近いうちに新しいアルバムも届けてくれることを期待しているが、また「さらさ×J-WAVE」ならではの企画で、彼女の音楽をリスナーに届けられたらと願っている。
そして、RISING CUTSのオリジナルコンテンツである「8分13秒の一問一答」のインタビューでは、毎回、最後に「5年後の自分にメッセージを」という質問をアーティストに投げかけている。さらさがその問いにどのようなアンサーをしているのか?このRISING CUTSのWEBサイトからその「答え」にたどり着くことができるので、ぜひアクセスしてほしい。
<J-WAVE コンテンツクリエーション部 林裕二>