ANA WORLD AIR CURRENT

世界の各地で体験した思い出を語り合う60分。
EVERY SATURDAY 19:00-19:54 on J-WAVE

NAVIGATOR : 葉加瀬太郎
ON AIR
2025/11/01
GUEST
前野ウルド浩太郎
DESTINATION
Mauritania

葉加瀬もびっくり! バッタ博士との旅。ファーブルに憧れバッタ研究に捧げるアツい想いとは!?

ゲストは、昆虫学者の前野ウルド浩太郎さん。子供の頃、ファーブルに憧れ、バッタに魅了され、晴れて昆虫学者になった前野さん。しかし、実際に待っていたのは、西アフリカ、モーリタニアでの過酷なフィールドワークでした! そんなモーリタニアでの日々や、バッタ研究で訪れた世界各地への旅のお話、伺います。

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MEMORIES

日本では蝗害が少なくバッタ研究に限界があるため、前野さんが向かったのは西アフリカ。サハラ砂漠西部の国であるモーリタニアは、日本の国土の約3倍という広さで、その9割が砂漠。ただ海沿いに面しているため豊かな漁場も。そこで大量発生により甚大な被害をもたらすサバクトビバッタの防除センターで3年間、研究の日々を過ごされました。
前野さんが9年かけて発表した「集団別居仮説」は、効率的な繁殖のためにバッタのオスとメスは離れて暮らしているのではないか?というもの。現地の人々と連携して地道に研究を進める必要があったため、円滑なコミュニケーションは必須! そこで彼らが大好きなヤギを大人買いして振る舞い、協力してもらうなど相当な苦労があったのだそう。
初の海外旅行は24歳の時。国際昆虫学会へ参加するため、オーストラリアのブリスベンへ。昆虫学者デビューだったものの、英語が出来ず質問に上手く答えられなかったという苦い経験も……。そんな中、クラブで開催されていた「国別シャーベット早飲み大会」に日本代表として参加することになった前野さん。屈強な外国人達の中でなんと見事優勝! 勝因は「シャーベットをクルクル回す」という飲み方。この経験がその後の自信に繋がった!?
今年、アメリカのテキサスA&M大学でバッタ研究の武者修行をするため2ヶ月滞在。テキサスというと荒くれ者が多くて豪快!というイメージだったそうですが、実際は街中でも大学内でも飲酒は禁止で、とてもマナーが良い人々だったそう。食も楽しんだ前田さんのお気に入りは燻製バーベキュー。さらに「バーには唐揚げもあった」というハラペーニョには大ハマり。

PLAYLIST

  • Kalabancoro / Ginton, Richard Bona, Salif Keita
  • Funds / Davido feat. ODUMODUBLVCK & Chike
  • Ma ba nze / Anne-Marie Nzié
  • 風の子供たち 2022 / 葉加瀬太郎
  • Etupirka / 葉加瀬太郎

GUEST

前野ウルド浩太郎

1980年秋田県生まれ。国立研究開発法人国際農林水産業研究センター(国際農研)主任研究員。秋田県立秋田中央高校卒業、弘前大学農学生命科学部卒業、茨城大学大学院農学研究科修士課程修了、神戸大学大学院自然科学研究科博士課程修了。博士(農学)。京都大学白眉センター特定助教を経て、現職。アフリカで大発生し、農作物を食い荒らすサバクトビバッタの防除技術の開発に従事。モーリタニアでの研究活動が認められ、現地のミドルネーム「ウルド(○○の子孫の意)」を授かる。著書に、新書大賞受賞作で、27万部突破の『バッタを倒しにアフリカへ』、科学ジャーナリスト賞2025大賞を受賞した『バッタを倒すぜ アフリカで』(いずれも光文社新書)、2025年11月には『バッタ博士の異常な愛情: 恋愛と婚活の失敗学』を刊行予定。

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ON AIR
2025.12.06
GUEST
伊藤章太郎
DESTINATION
Blantyre
大学在学中にアフリカ大陸縦断など約60カ国を旅行するバックパッカーに。会社員を経て花卉市場で生産者から仕入れを行うバイヤーとして園芸の世界へ。現在は、南半球プランツから山野草まで幅広い植物を栽培する生産者として、広範な知識とユニークな視点をもって愛知県を中心に活躍中。NHK『趣味の園芸』などで講師を務める。好きな植物はアガベ。