ANA WORLD AIR CURRENT

世界の各地で体験した思い出を語り合う60分。
EVERY SATURDAY 19:00-19:54 on J-WAVE

NAVIGATOR : 葉加瀬太郎
ON AIR
2025/10/18
GUEST
宮島達男
DESTINATION
Paris

アートの力を確信したというヨーロッパへの旅。その時、宮島さんが心に思い描いたものとは!?

葉加瀬太郎と現代美術家・宮島達男さんとの旅。世界各地で作品を発表している宮島さんが、アートの力を確信したという学生時代のヨーロッパ周遊、その後、参加したパリでの伝説の展覧会など、現代美術の歴史を辿りながら、旅とアートの話を伺います。

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MEMORIES

大学院時代、本物のアートや建築に触れて見聞を広げたい!との想いから、3ヶ月でヨーロッパ中の美術館や名建築を巡った宮島さん。実際に目の当たりにすると、長い歴史の中で育まれた圧倒的な量と質に絶望するほどのショックを受けたそう。特に印象深かった街はパリ。当時のルーブル美術館ではダヴィンチ作品も至近距離で見ることが出来たため、宝物のような体験に。
1989年、ポンピドゥー・センターの館長ジャン=ユベール・マルタンが企画した「大地の魔術師たち展」は、アボリジニやチベットの僧侶、アフリカの土俗的な芸術家などが世界中から一堂に介した大規模展覧会。宮島さんは現代アーティストの1人として日本から参加。現代芸術と民族的なアートをパラレルに見せて行くという挑戦的なテーマのもと、各々が共に並ぶ光景には親和性が感じられ、カルチャーショックを受けたとか。
ベルリン政府が世界中の芸術家を招いた「アートレジデンス」に参加した際は、1年をかけてアーティストとしての心構えを固めることが出来たそう。よく訪れていたという“Paris Bar”では、当時、小澤征爾さんが率いていたベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の公演を楽しんだ後に寄った際、ご本人も来店。「素晴らしかった!」と感想を伝えたところ、笑顔を返してくれたという思い出も。
マチュピチュを見るために、奥様と娘さんと共に訪れたペルー。高山病でボロボロになりながらも、素晴らしい遺跡と景色を堪能。滞在中は半日ほどかけて娘さんと一緒にスケッチをしていたとのこと。同じ場所をずっと見続け描いていると、文化を築き上げてきた人々の暮らしを想像することができて、幸せの時間を過ごせたそうです。

PLAYLIST

  • Avalon / Travis
  • 1234 / Feist
  • Keep it simple / Vianney feat. Mika
  • 万讃歌 meets 北斎 / 葉加瀬太郎
  • Walking On A Dream / NEIMY

GUEST

宮島達男

1957年生まれ。東京芸術大学大学院美術研究科絵画専攻修了。1988年 ヴェネツィア・ビエンナーレ新人部門に招待され、デジタル数字を用いた作品で国際的に注目を集める。以来、国内外で数多くの展覧会を開催し、世界30カ国250か所以上で作品を発表している。1990年 ACCの招きでニューヨーク滞在。1993年 カルティエ現代美術財団の招きでパリ滞在。代表作に「メガ・デス」(1999/2016)など。被爆した柿の木2世を世界の子どもたちに育ててもらうアート、「時の蘇生」柿の木プロジェクト(1995〜)、東日本大震災の犠牲者の鎮魂と震災の記憶の継承、東北の未来をつくることをめざす「時の海-東北」プロジェクトも推進している。

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NEXT FLIGHT

ON AIR
2025.12.06
GUEST
伊藤章太郎
DESTINATION
Blantyre
大学在学中にアフリカ大陸縦断など約60カ国を旅行するバックパッカーに。会社員を経て花卉市場で生産者から仕入れを行うバイヤーとして園芸の世界へ。現在は、南半球プランツから山野草まで幅広い植物を栽培する生産者として、広範な知識とユニークな視点をもって愛知県を中心に活躍中。NHK『趣味の園芸』などで講師を務める。好きな植物はアガベ。