スイス、メキシコで出会った名建築とは？
インテリアや店舗のデザインから、現代アートの国際展の会場構成など、話題の空間を手掛ける注目の若手建築家、工藤桃子さん。スイスで育った工藤さんが刺激を受けたというスイス建築や、学生時代の想い出の旅のお話など伺います。
MEMORIES
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- 工藤さんが小学生の頃住んでいたのが、グライフェンゼー。湖を中心にした自然豊かな村で、当時は今ほど開発も進んでおらず、畑の中を通りながら学校に行くような感じだったそう。湖の側に家があり、朝は湖から沸き立つ霧が段々と濃くなっていく幻想的な風景を、セントラルヒーティングで暖かい部屋から見たのが記憶に残っているそうです。
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- バーゼルにある、イタリアの建築家レンゾ・ピアノが設計した「バイエラー財団美術館」。直ぐ近くにある牧場の赤い土が特徴的なんだそうですが、美術館にも赤い石が使われていて、その下に敷かれているのも赤い砂利。その土地の景観に合わせた素材を選び、低層で伸びやかに土地に広がっていくようにつくられた建築の美しさが印象的だったそうです。
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- ヴァルス地方では、ピーター・ズントーの「聖ベネディクト教会」へ。駅から20分ほど山を登った先にあるその教会は、木で造られた葉っぱ型をしており、伝統的な木の使われ方と、ズントーらしいディティールなどが絡み合った美しさを感じたとか。
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- デザイナーの友人と訪れた「ロンシャン礼拝堂」はコルビジェが晩年につくったもの。スイス寄りのフランス、ロンシャンにあり、丘の上に立つ姿はまるで遺跡のようだったそう。午前中に行き、本当はお昼過ぎに帰るつもりが、夕方の最終便になるまでずっと見てしまったんだとか。
PLAYLIST
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- Yodel Song / Basement Jaxx feat. Sofia Shkidchenko
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- Judy and the Dream of Horses / Belle & Sebastian
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- Castle on the hill / Ed Sheeran
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- To Love You More / 葉加瀬太郎
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- La Bamba / Los Lobos
GUEST
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工藤桃子
東京生まれ、スイス育ち。2006年多摩美術大学環境デザイン学科卒のち工学院大学大学院藤森研究室修士課程修了。松田平田設計勤務、デザインユニットの活動を経て、16年にMOMOKO KUDO ARCHITECTSを設立（現MMA inc.）。個人邸などの建築設計の他、ショップやレストランなどのインテリアデザイン、展覧会の会場構成も手がけている。momokokudo.com
NEXT FLIGHT
- ON AIR
- 2024.05.18
- GUEST
- 古市憲寿
- DESTINATION
- Oslo
- 1985年、東京都生まれ。社会学者、作家。慶應大環境情報学部を卒業後、東大大学院総合文化研究科国際社会科学専攻相関社会科学コース修士課程を修了。『ヒノマル』『正義の味方が苦手です』『謎とき世界の宗教・神話』など、著作多数。今年2月、タレント・小倉智昭の聞き手となり、その死生観や芸能界の内実について語り合った『本音』（新潮新書）を出版した。
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