豊かな香り、上質な精油を求めヨーロッパへ。
香りやその源となる植物の力で、現代人の抱えるストレス解消を目指す、東京発のオーガニック・ナチュラルコスメメーカー「カラーズ」。代表の橋本宗樹さんに、香りを巡る素敵な旅のお話を伺います。
MEMORIES
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- ドローム県はパリ南東部、マルセイユとリヨンの間のあたりに位置する、いわゆるフランスの田舎町。レモングラス、ラベンダーなどの精油を買い付けに訪れた橋本さんがここで目の当たりにしたのは、持続可能なビジネスの形。農家が組合で持っている蒸留所に、各々の作物を持ち込んで精油にし、それをメーカーが買い取り世界に輸出するシステム。ビジネスとして成立し、尚且つ環境にもよい形は、1つの理想形でもある。
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- 南仏のグラースは世界の香水の中心地で、香水博物館もある。中世の時代、なめし革産業が栄えていたこの地域は革手袋が有名だったが、匂いが問題だった。その手袋に良い香りを付けて評判になり、そこから香水文化が発展したと言われる。観光で行けるショップでは、フラゴナール、モリナール、ガリマールの３つが有名で、調香体験等もできるそう。
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- ブルガリアのローズバレーは、世界で有数のローズの産地。ローズオイルは5tの花びらから1kgしかとれないため、かなり希少で高価なもの。橋本さんは現地で、水蒸気蒸留の行程で出るローズウォーターにシロップを入れたものを味わったそうで、その鼻と喉からクリアなローズの香りが抜けていく感覚は、他で味わった事のない世の中で最も贅沢な水という印象だったんだとか。
PLAYLIST
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- All I Need / Jacob Collier with Mahalia & Ty Dolla $ign
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- Green & Gold / Lianne La Havas
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- no song without you / HONNE
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- Les portes du souvenir / Les Nubians
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- Lime Basil & Mandarin / 葉加瀬太郎
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- Fresh Roses / Juke Ross
GUEST
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橋本宗樹
カラーズ株式会社 代表取締役 東京都出身。2000年に「カラーズ」を設立。青山・骨董通りにオーガニックコスメ専門ラボを構え、「THE PUBLIC ORGANIC」「ARGELAN」などを開発。精油の力をデータ化し、現代人のストレスと心身をケアする研究を進める。日本の香り文化を世界に発信するフレグランスブランド「TOBALI」も手掛ける。Instagram：@muneki_hashimoto
NEXT FLIGHT
- ON AIR
- 2024.05.04
- GUEST
- トミヤマユキコ
- DESTINATION
- Hong Kong
- 1979年、秋田県生まれ。ライター、マンガ研究者。早稲田大学法学部卒業後、早稲田大学大学院文学研究科に進み、少女マンガにおける女性労働表象の研究で博士号（文学）を取得。現在、東北芸術工科大学芸術学部准教授。ライターとして、日本の文学、マンガ、フードカルチャーについて書く一方、大学教員として、少女マンガ研究を中心としたサブカルチャー関連講義を担当。2021年から手塚治虫文化賞選考委員、24年春からNHK高校講座「家庭総合」でMC。
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