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当番組のPodcastは・・・
毎週日曜日の午後8時に最新版を
アップしています。
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『TRAVELLING WITHOUT MOVING』・・・
「動かない旅」をキーワードに旅の話と、
旅の記憶からあふれだす音楽をお届けします。
ナヴィゲーターは世界約50ヶ国を旅した野村訓市。
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--- 夏は外に出よう ---
今年の夏も残りわずか...
20代の頃の「夏」を振り返りつつ、
特に若いリスナーの皆さんに向けて、
訓市からエールを届けます
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「旅」と「音楽」に関するエピソードや
思い出の“お便り”をお待ちしています。
「旅先で聴きたい曲」のリクエストも大歓迎!
番組サイトの「MESSAGE TO STUDIO」から
“お便り”を送信してください。
MUSIC STREAM
動かなくても旅はできる。
ミュージック・ストリームに
身をゆだねてください。
Wi Ing Wi Ing / Hyokoh
Sunrise / Simply Red
Love Is A Beautiful Thing / Al Green
Godstained / Quadeca
That's The Way Of The World / 高中正義
Three / Lily Allen
First Day Of My Life / Bright Eyes
The Only Exception / Katelyn Tarver
Nobody Knows / Mike + The Mechanics
ON AIR NOTES
どんな会話を交わしたのか。
何を見たのか、何を聞いたのか。
その音の向こうに何があったのか。
KUNICHI was talking
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8月23日っていうと夏休みもう終わりが近い時期に来たんじゃないんでしょうか。学生のリスナーさんっていうのも結構お便りをいただくんですけども、そろそろ宿題が終わっていなくてまずいとか焦りをかなり感じる時期ではないでしょうか。まあね、遊んだ代償なんですけども休みがあるだけ本当に良いと思いますよ。大人になるとまとまった休みというのはほんのわずかしかありません。1週間ゴロゴロするとか1ヶ月休みで好きなことをするなんていう時間は普通考えられません。特に自営業。僕もそうですけど休みイコール無収入となるので・・・理論上はですよ。上司がいないので、いつでも休みを取りたい時に取れるはずなのですが、心情的には勤め人よりもさらに取らなくなるっていう、良いことないんですよね。いつか辞められるっていう、その気持ちだけで頑張ってるっていう。まあ、僕がこんなことをなぜ今話すかといえば僕にも休みが無いからです。あったところで飲みに行って終わるので変わらないと言えば変わんないんですけど、色んな仕事をしてしまうと複数の仕事が同時に重なっていて、大きいプロジェクトが片付いたからしばらくやることが無いっていうことが無いんですよね。それでよく飲むので、「そんなに働き尽くしでもう20年以上やってて、なんで訓ちゃんは壊れないんだ?精神も体も」と言うとやることが無い時の怖さを知りすぎてしまったので、あるだけで嬉しいってまだ思ってしまうからです。僕は26までまともな仕事もせず旅ばかりしていました。円がまだ本当に高く、そしてアジアの国が発展途上で生活費が安かったですから、ちょっとしたバイトをしてお金を貯めれば3ヶ月でも半年でもすぐに海外をふらふらできました。「その頃はどんな日々だったんですか?」と聞かれることがあるんですがまさに毎日が夏休みでした。ぶらぶらしている同年代の仲間もたくさんいたので、東京だろうがバンコクだろうがインドの山奥だろうが、すぐにそんな一緒に遊べる仲間を見つけて暇を潰すことが簡単にできました。そして当時はいつも夏を追っかけていたような気がします。寒くなると暖かい国へ移動していく。かっこよく言うとエンドレスサマーというやつですけども本当に楽しかったですよ。その6年間ぐらいは。お金が無いので、どうやったら安く毎日を過ごすことができるかということをばかり考えていましたが無い時って工夫するじゃないですか。それで過ごすのが楽しかったのかもしれません。周りにもお金が無くても楽しく暮らす愉快な人がたくさんいました。日本の夏に帰ってきた時、あったかくなると何ヶ月も岩場に木で土台を作って、そこにテントを建てて自活している人とか。毎日素潜りをして魚を銛で突いて食べて暮らしていたんですけども、泊めてくれと代金の代わりに白米と酒だけ持って行くとすんごい魚を取ってきて酒盛りをして、美味かったですね。潜らされたりもしましたけど。海外でもそんな感じでした。ギターでボブ・マーレーとか誰でも知ってるような曲を下手でも弾きながら道端で演奏するとお金をくれたり、友達になって家に泊めてもらえたり。とにかくだいたい月に5万円ぐらいあれば暮らしていました。今じゃインフラでとてもじゃないですか、無理ですけども。だって5万円を換金したら当時500ドル以上の時もありましたし。だけど今、換金したら半分ですよ。震災があった頃、2011年ですか?1ドル78円、最高76円とかだったと思うんですけども、今は160円を前後してるじゃないですか。半分ってひどくないですか、価値が。もうこれは首相が誰になろうが、仕組みを新しくしないとほんとダメなとこに来ている。よく「なんだかんだ失われた30年」とか「アベノミクスが悪い」とかって言ってますけど1番悪い人って誰だか知っていますか?それはこの30年以上ちゃんと考えないで投票してきた我々有権者だと思います。
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まあ夏休みみたいな日々で、しかも本当の夏休みの時期に楽しかった思い出の1つにアメリカで車を買って友達とキャンプして回ったことがあります。70年代製の古いフォルクスワーゲンのバン、ヒッピーがよく乗っていたあの車をどうしても西海岸で乗って、それらしい思い出が欲しいと。新聞広告で安いのを探して確か1200ドルで買いました。ボロボロの水色の車体で屋根が白いツートンカラーの「ザ・ワーゲンバス」ってやつなんですが、エンジンを吹かすと真っ白な煙がぶわーっと出るような。それをちょっと直してですね、後部座席を取っ払って荷物を大量に積んだり、寝袋をそのままマットで敷いて寝れるようにしながら色んな所に行きました。途中で友達を乗っけたり、その友達をグレイハウンドの停留所まで送ったり。人数は増減しながら色々なんな所に行きました。他の夏休み中のキャンパーたちと仲良くなって一緒にバーベキューをしたり山登りをしたり、ヨセミテ国立公園でキャンプしていた時は夜の登山に誘われたり。「装備、特にライトなんかないから無理だ」と言うと、「大丈夫、今日は満月だから岩が月明かりに照らされてよく見えるよ」と言われて、そんな松田聖子の歌詞みたいなことがあるのかと思いましたが本当に見えるんですよ。夜中に出発して何時間もかけて登り、頂上でコーヒーを入れてもらって飲んだんですが、まあそれの美味しいこと美味しいこと。やがて向こうの空に一筋の光の帯が見えてきて迎えた夜明け。僕は夜明けマニアで、色んな所で夜明けを見てるんですがこの時の夜明けはトップ3とか5に入るぐらい綺麗でした。ただ、見惚れ過ぎてしまって完全に日が昇ってからヤベえヤベえ降りようっていう時はもう手遅れで地獄でしたね、暑くて。飲み水も全部飲んでしまって。とっとと降りれば良かったんですが。そして自然の中だけじゃなくて街でもよくキャンプしました。たまには都会に行って遊んでみたいとサンタモニカにも行ったんですけども観光客であふれる海側からちょっと崖を登った上にはオートキャンプ場があって、車1台で1晩10ドルしなかったような、それで水シャワーが浴びられるんですよ。そっから車から楽器とか持って海沿いのプロムナードで演奏したりと、そんなような日々を何年も過ごしてしまい、やばいとなったのが26になる時で、「時間を無駄にした。これからの人生スタートを失敗した」と悶々とした日々を過ごしましたが今は元気に仕事だらけの日々を過ごせるのも、この1度は無駄な時間だと思っていた長すぎる夏休みの日々があるからです。人よりさんざん休んで楽しんだぞっていう貯金があるから、今でもまったく焦らないというか、仕事してても苦じゃない。なので皆さん、夏休みまだ少しありますから、家から出て外で時間を過ごしてみてください。出会いも見るモノも家には何もないですからね。「そんなこと言ってもお金がない」という方には無いなりに工夫をしましょうとしか言えません。電車代が無ければ自転車で、自転車が無ければ歩きで行ける所で、人によってはあと1週間。ラッキーな人はあと10日過ぎぐらいあるんですかね。9月の1週目ぐらいまで。携帯を捨てて外に出ましょう。
野村訓市
1973年東京生まれ。幼稚園から高校まで学習院、大学は慶応大学総合政策学部進学。
世界のフェスティバルを追ってのアメリカ、アジア、ヨーロッパへの旅をしたトラベラーズ時代を経て、99年に辻堂海岸に海の家「SPUTNIK」をプロデュース。世界86人の生き方をたったひとりで取材した「sputnik:whole life catalogue 」は伝説のインタビュー集となっている。
同名で「IDEE」よりインテリア家具や雑誌なども制作。現在は「TRIPSTER」の名で幅広くプロデュース業をする傍ら、ブルータス等の雑誌などで執筆業も行う。


