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当番組のPodcastは・・・
毎週日曜日の午後8時に最新版を
アップしています。
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『TRAVELLING WITHOUT MOVING』・・・
「動かない旅」をキーワードに旅の話と、
旅の記憶からあふれだす音楽をお届けします。
ナヴィゲーターは世界約50ヶ国を旅した野村訓市。
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--- 今年も終わってしまった... フジを語る ---
テーマは「フジロック」
訓市の夏=フジロックが終わって、
今年のフェスを振り返る
ライブを生で観た中でも
特に印象に残っているアーティストとは?
訓市は何故、フジロックが好きなのか?
毎年、参加するのか?
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「旅」と「音楽」に関するエピソードや
思い出の“お便り”をお待ちしています。
「旅先で聴きたい曲」のリクエストも大歓迎!
番組サイトの「MESSAGE TO STUDIO」から
“お便り”を送信してください。
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MUSIC STREAM
動かなくても旅はできる。
ミュージック・ストリームに
身をゆだねてください。
All Of The Stars / Ed Sheeran
Bad As I Used To Be / Chris Stapleton
Walking In The Sun / Travis
Cry Me A River / Julie London
楓 / スピッツ
Paradise Circus / Massive Attack
Shelter / The XX
The Summer Ends / American Football
ディスコって / 坂本慎太郎
ON AIR NOTES
どんな会話を交わしたのか。
何を見たのか、何を聞いたのか。
その音の向こうに何があったのか。
KUNICHI was talking
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フジロックが終わってしまいました。いつまで言ってるんだって感じですけども、つまり、今年の前半の終わりというものをいよいよ突きつけられたということです。「これから夏もどんどん終わりに向かっていくんだ…」という寂しい気持ちにしかならないわけです。今年のフジは人も昨年と同じように多く、コロナ禍前に戻ったような気がしました。けれども相変わらず、かつてたくさんいた大酒飲みのオセアニアの人たちが減りましたね。彼らは本当に底に穴の開いたバケツのように朝まで飲むんで盛り上がるための要員としては大事だったんですけど、その代わりさらにアジア圏のお客さんが増えた気がしました。歩いていると色んなアジアの言葉が飛び交っていて本当に時代は変わったんだなと感じました。2000年初頭ぐらいってアジアのお客さんなんていなかったですからね。歩いていて、「お、若い日本人の客が多いな」と思うと大体アジアの方だったり、国際的になるのは素晴らしいことなんですけども日本の若い子たちにももっと来てほしいなとも思います。どうすればアンダー23のチケットを安くできるかとか来やすくする方法っていうのはないんですかね。以前番組でも話しましたがカリフォルニアで開催されている『コーチェラ』というフェスティバルは通常のチケットとVIPチケットっていうのがあって値段が倍以上違うのかな。VIPじゃないとステージの近くで見られなかったり別道線もあってバーもあったりするんですけども、お客に差をつけるっていうのは嫌なんですけど、その分、若い人に据え置きの値段で来やすくするチケットを売るっていうのも悪くないとも思いますし、自然の中で知らない人たちと一緒になってみるライブっていうのは本当に素晴らしい経験だと思うので、なんとか色んな若い子にも来てほしいですね。僕は第2回の東京の豊洲かな?で開催された時とコロナ禍でキャンセルになった2020年の2回を除きすべてのフジに参加している、まあ俗に「フジロッカー」と呼ばれる人間です。昔はそれこそ世界中の色んなフェスに行っていたんですけども仕事も忙しくなり、今では年に1回、フジだけです。本当は色んな所に行きたいんですけど、まあ行けて年に泊まりで遊びに行くなんて1回だろうと思うと必然的にフジとなりました。理由はたくさんありますけどもジャンルを跨いだ色んな音楽が聴けたり、環境も良いですし、あとは3日間あるので普段なかなか会えない昔の友達たちにフジで会えるっていうのが一番大きな理由かもしれません。歩いていると色んな友達とすれ違って、「よう、久しぶり。元気かい?」となります。小さな子供を連れていたはずが、その子供がすっかり大人になっていたり、さらには子供が生まれていたり・・・とうとう3世代で来てるのかって思うと自分も年をとったなと感じるんですが、この3世代で来られるフェスって素晴らしくないですか。キッズ用の遊び場もたくさんありますし、どの世代が来ても楽しめるフェス。その走りがフジなんじゃないかと思います。
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今年はそんなにバンドを見なかったんですよ。まぁ毎年そうなんですけどね。朝まで飲んじゃってるので。まず初日は友達がやってるバンドTURNSTILEとThe XXを見ました。TURNSTILEはハードコア・パンクのバンドとして出発していますがシンセを使ったポップな曲もあったりして、そのジャンルにとどまらないサウンド、今では全米規模の人気を誇るようになって今年はグラミー賞まで受賞する人気バンドとなりました。ちょうどフジの前の水曜日に川崎のCLUB CITTAでもライブをやって見に行ったんですけどもステージダイブとモッシュの嵐となるすさまじい素晴らしいライブでした。特に良かったなと思ったのが大人しいと言われるZ世代がステージに上がってダイブしまくる姿を見て、「なんだかいいな、頼もしいな」とも思いましたし、夏の夜のステージダイブってもう青春の色にしか見えなかったですね。さすがにフジではそうならないだろうと思ってたんですがステージ脇から見ていると、あれよあれよという間にモッシュピットが3つも発生してみんな大声を上げながら走り回ってるじゃないですか。セキュリティの皆さんが必死に働いているのが本当に大変そうでしたが、それをくぐり抜けてステージに上がる猛者もいて本当にびっくりしました。今年のフジはいつもと違うぞ。そう感じた始まりでした。そのあとに見たThe XXも素晴らしかったです。そして2日目は藤井風とXGというこれまで出演していない人気アーティストが登場ということで会場を歩いているといつものフジとは違う年格好の方の多いこと多いこと。でもそういう変化も良いことなんだと思います。きっかけはそのアーティストでも、フェスの素晴らしさを知ったらまた帰ってくるんじゃないのかなと。2日目のベストアクトはですね、バーの中でゲリラライブをやった北海道・札幌が誇るヒップホップアーティストTHA BLUE HERBでした。1時間にわたりフリースタイルを交えながらの圧巻のライブで、久しぶりに本物のヒップホップライブを見たなと心から思いました。最近のヒップホップライブってゲストがすごい多いじゃないですか。実際にその主催の1人が歌う曲って30分もないんじゃないかっていうか、色んな人が入ってきて盛り上げるっていうのが多いんですけども、THA BLUE HERBのボスは1人で1時間ですからね。近くに若いラッパーやダンサーがいたんですけども、どうやって1時間ラップし続けるのかと度肝を抜かれていました。そしてMassive Attackのライブもすごかったです。政治的なスタンスを実際の映像や数字を用いたりして訴えかけてくるやり方っていうのはまぁアーティストが簡単に「反戦だ」とか色んなことを言いますけど、事実を突きつけられてくると考えてしまいますよね。本当にすごかったです。けれど僕の個人的今年のフジ1番のライブはクリスタルパレスというサーカス小屋のような場所で急遽行われた坂本慎太郎のライブ。天井がサーカスみたいなストライプの布の天井のとこで坂本慎太郎ってもうありえないぐらい全てがガチっとハマっていて、あっという間の本当に魔法のような1時間でした。皆さん、来年はフジは30周年になります。毎年行こう行こうと言いながら重い腰が上がらない。そんなあなたも来年こそは来た方がいいですよ。3日間の音楽の旅、オススメです。
野村訓市
1973年東京生まれ。幼稚園から高校まで学習院、大学は慶応大学総合政策学部進学。
世界のフェスティバルを追ってのアメリカ、アジア、ヨーロッパへの旅をしたトラベラーズ時代を経て、99年に辻堂海岸に海の家「SPUTNIK」をプロデュース。世界86人の生き方をたったひとりで取材した「sputnik:whole life catalogue 」は伝説のインタビュー集となっている。
同名で「IDEE」よりインテリア家具や雑誌なども制作。現在は「TRIPSTER」の名で幅広くプロデュース業をする傍ら、ブルータス等の雑誌などで執筆業も行う。


