ON AIR DATE
2025.11.23
BACKNUMBER
  • J-WAVE
    EVERY SUNDAY 20:00-20:54


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当番組のPodcastは・・・
毎週日曜日の午後8時に最新版を
アップしています。

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TUDOR logo


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『TRAVELLING WITHOUT MOVING』・・・
「動かない旅」をキーワードに旅の話と、
旅の記憶からあふれだす音楽をお届けします。
ナヴィゲーターは世界約50ヶ国を旅した野村訓市。

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--- “お便り"ナイト ---

皆さんからの“お便り”をまとめて紹介します


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「旅」と「音楽」に関するエピソードや
思い出の“お便り”をお待ちしています。
「旅先で聴きたい曲」のリクエストも大歓迎!

そして、旅の話だけでなく、仕事、進路、
人間関係から恋愛、夫婦・親子関係まで
全ジャンル、全テーマにご対応!
曲のリクエスト、選曲オーダーにもお応えします。

番組サイトの「MESSAGE TO STUDIO」から
“お便り”を送信してください。

2025.11.23

MUSIC STREAM

旅の記憶からあふれだす音楽。
動かなくても旅はできる。
ミュージック・ストリームに
身をゆだねてください。
1

Unwritten / Natasha Bedingfield

2

Who Knows Where The Time Goes / Fairport Convention

3

Aguas De Marco / Elis Regina & Tom Jobim

4

Metti Una Sera A Cene / Ennio Morricone

5

タイムトラベル / 原田真二

6

Drinking Alone / Carrie Underwood

7

Twenty SOmething / Nightly

8

Last Train / The Midnight

9

Pearl Of The Quarter / Steely Dan

2025.11.23

ON AIR NOTES

野村訓市は、どこで誰に会い、
どんな会話を交わしたのか。
何を見たのか、何を聞いたのか。
その音の向こうに何があったのか。



KUNICHI was talking

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★From RN:橋郎 さん
今年の8月から東京からシンガポールへ転勤となった橋郎と申します。 今回、全く予測しない形で想定していなかったシンガポールという国に来ることとなりました。渡航直前に40歳になったことも手伝い、また生活の半分くらいは他国への出張が続くこととなりそうで、まさに人生の新たな章が始まるような感覚でおります。この先、戸惑う事も多そうですが、せっかくの機会なので少なくとも2-3年は続けて、国の文化や人々に対して造詣を深めたいと考えます。

☆KUN:
いま、海外志向とかグローバルだとか英語が喋れなきゃダメだとか、学生はどんどん海外に行った方がいいとかってありますけども。と同時に日本のことをもっと知ってから行くっていうのがすごくいいんじゃないのかなって僕は思います。どこに住んでもどこに行っても、自分たちが日本っていう国から来たっていうことは変わりがなくて、まあ“代表”って言ったら言い過ぎかもしれませんけども、やはり自分たちが日本という国を背負って海外に行ってるんだって気持ちはどこかにあった方がいいんじゃないのかなって思います。


★From RN:アルドステロン大好きおじさん さん
53歳になりますが5歳と1歳、2人の子の父です。 秋になるとふと2年前の旅を思い出します。仕事で訪れたブラジル・リオ。出発前からドタバタでニューヨーク経由なのにESTAを取り忘れ、1日遅れての出発。ようやく着いた空港では預けたスーツケースが壊れていました。けれどリオの朝に見た光景は今も鮮やかに心に残っています。水平線の向こうから昇る朝日、 霧の中に静かに立つキリスト像。あの瞬間、すべての喧騒が遠のき、世界がひとつに溶けたような気がしました。いつか2人の子どもを連れてあの丘に立ちたい。あの朝の光をもう1度見たい。

☆KUN:
良いですね。まあ、ただ遠いですよね。ちょうど先日、ブラジルに帰った昔の友達が「子供が生まれた」って言って見せに来てくれたんですよ、「どうしても訓に会わせたい」って。「今回はどうやってブラジルに帰るの?」って言ったら、「ヨーロッパから帰ることにした。ローマまで飛んで、ローマからサンパウロまで飛ぶ。アメリカ経由でもいいんだけど、こっちの方が時差が辛くない」みたいなことを言っていましたけども、ただ、ローマに行くのにも15時間、そっからまた15時間だそうで、もう聞いただけでちょっと勘弁だなっていう。だって30時間ですよ?彼はよく昔は帰ってきてましたけど、「もう子供も生まれたし、年に1回しかこの距離は飛びたくないよ」。そう言ってました。

★From RN:シャリーフ さん
私は、今年9月からロンドンで大学院生生活をしている27歳の男です。私には短い人生の中で最も慕い尊敬し、心の支えにまでしていた人がいるのですが、先日その人をひどく裏切ってしまい、結果的に愛想を尽かされることとなりました。とある個人的な契約に際して、その人に名前を貸してもらったのですが、実はそれが名を貸した側に大きなリスクを伴う契約だったのです。しかもその人はそれを承知で、「君なら」と覚悟を持って引き受けてくれたのに私の方は勘違いで、そのリスクを全く認識しておらず、分相応の感謝や責任感を持たないままその後も接してしまったため、「信頼を無碍にされた」 と失望させてしまいました。幸い実損を負わせることはありませんでしたが、会って謝罪することも「今は顔を見たくない」と断られ、結局私は自分の杜撰さのせいで信頼と大切な人を失ってしまったことになります。与えてしまった失望と自分が失ったものの重さに1人では耐え難く、訓市さんに聴いてもらおうと思い立ちメールをさせてもらいました。

☆KUN:
生きていると色んなことありますけど1番気を付けなきゃいけないのは、やっぱりそういう契約事。要は保証人だったりとか、あとはお金の貸し借りですよね。なんだかんだ人間ってそれ以外のことって上手く飲み込めたりすることが多いと思うんですけども、契約ごとに人を巻き込まないっていうのと、お金の貸し借りを友達同士でしないっていうのはすごく大事なような気がします。お金なんてね、結局金額じゃなくなってくるじゃないですか。「ちょっと5000円貸して」「1万円して」「全然いいよ、お前なら」。ところが、「金欠だからちょっと待ってくれ」って言いながら飲み歩いてたりとか、「新しい服買ったんだけど見てよ」って言うと、ふつふつとした怒りが出てくるじゃないですか。たとえ1万円だとしても、おっきな1万円ですし。なんかその理由がお金が無いからって言いながら楽しそうにしてると、先に返せよなって思ったりするじゃないですか。なので、お金とかは貸すっていうのは戻ってこなくてもいいとか、最初からあげる気持ちで返さなくていいっていう時はいいんですけど、そうじゃない場合っていうのはすごく気を付けなければいけないです。ちょっと保証人とか名義を貸してくれって言うのは、自分が責任が取れる範囲のものだったらいいと思うんですけど、そうじゃない第3者が関わる場合っていうのは、やっぱり絶対にやるべきでもないし、頼むべきでもないと思います。まだ27歳と書いてあるので、良い教訓になったんじゃないんでしょうか。早いうちにそういうことの重さとか重大なリスクっていうのに気づけたっていうことは大事なことで、今後そういうことをしないっていうことが、いつかまた会う機会があると思う、その尊敬していた方と会った時に感じてもらえるんじゃないんですかね。「君は変わったね」と。そう思ってもらえるように頑張ってロンドンの生活を過ごしてください。


★From RN:Mrs. Frozen Daiquiri さん

訓市さんと同様、お酒やお酒の場が大好きな東京出身の海外在住の50代女です。訓市さんは居酒屋やバー、立ち飲み屋で女性が1人飲みしている姿を見たらどう感じますか?私は高齢の両親が東京にいるため、年に1、2回の割合で子供や夫を置いて1人で一時帰国しています。家族や友達と飲むのも勿論楽しいのですが、私としては時々ふらりと1人飲みをしたくなる衝動に駆られます。誰にも干渉されず、かと言って場の雰囲気を壊さず女性の1人飲みを実践するにはどうすれば良いと思いますか?今住んでいる国で試したところ、「ハシタナイから止めてくれ」と家族に止められます。日本でも海外でも女性の1人飲みは「出会いを求めている寂しい人」と見られる印象があります。私は格好いいバリキャリの50代ではなく、ガーデニングやユニクロやこの番組が大好きなごく普通のおばさんです。

☆KUN:
そうですね。どうしても女性が1人で飲んでいると、なんですかね、出会いを求めてきてるんじゃないのかとか、寂しくて1人で来てる、ちょっと問題のある人なんじゃないのかとか、そういうふうに男の人よりかは見られてしまうのは何なんですかね。今ってミュージックバー、レコードをかけるバーって多いじゃないですか。そういうところに1人で行って静かにかかっている音楽を聴いてお酒を飲むって全然良いと思いますけどね。僕は素敵だなと思いますし、自分も1人で飲みたい時ってあるので、そういう時はなるだけ知り合いに合わなそうなところで飲んでたんですけどね、どうしても声かけられるんですよね。1人でいるとまずいんですよ。絶対逃げられないんで。「あの、訓市さんですか?」「違います。弟のクンジです」とか言ってもダメですしね。同じような悩みを抱えているかもしれません。


★From RN:たべ さん
9月末に韓国に行ってきました。見た目が日本人に似ていても、街中にいる軍人やペーパーを流せないトイレなど、地理的には近くても異なる部分を感じ、違う存在なんだなと畏敬の念を持ちました。現地では意識的に“ザ・アジア"という景色をよく見てきました。メディアではカンナムやソウルの都会の景色をよく見ていたので、入り組む給電線の下、自信満々の露天商、薬剤の匂いが充満する古着街、隅々まで無数に存在するモノや飲食店が醸し出す異国情緒を味わいました。普通の会話でも一生懸命に話す姿や仕事でも手をぬく姿勢がある一方で、みんな自分の仕事にある種の腹落ち感があって、いいなと感じた次第です。その中で自分が日本で「ラットレース」に参加しているなと気づき、目が覚めました。これからは自分と社会の関係性を模索しながらキャリアを決めていこうと思います。訓市さんは今年、海外との接点の中で何か考えが改まったことや新たな発見はありましたでしょうか?

☆KUN:
まあ、韓国じゃなくても別の国に行って日本のことを振り返ってみるっていうのはすごく良いことだと思います。日本のこういうところがまずいなっていうことも見えてきますし、逆にありがたいなって思うこともたくさんあると思います。まあ、ラットレース…ネズミ競争。人生はそんなものなのかもしれないですし、それって日本に限ったことじゃなくて、海外でもどこでもそうなんだと思うんですよね。特に今っていうのはすごく貧富の差が激しくなってきましたし、その中で競争社会に生きるだけじゃなくて、どれだけ自分の毎日に充実感を持てる時間を持てたり、仕事に誇りを持てるかというのがすごく大事なんじゃないのかなって思います。だいたいそういうこと、僕も旅行行く時にすごい考えますけどね。大丈夫なのかな、日本はっていう。特に政治とか誰も大きい話をしないじゃないですか。今の問題を直すことも勿論なんですけど、日本って国はどういう風にしていくのかっていうの、やっぱり僕らはもっと考えなきゃいけないんじゃないのかなって海外行く度に思います。


★From RN:高円寺のライノ さん
先日、「コニーアイランド」について少し触れていたのでメールさせてもらいました。自分は全く行ったことも縁も無いのですが、YouTubeの「earthcam」というチャンネルはコニーアイランドの遊園地を24時間映しています。自分はこの映像が好きで、常に部屋で流しています。時折走る車、列車、移りゆく空模様、レトロな街並み…。雰囲気が少し昔の映画を見ているようで心が落ち着きます。 訓市さんの「コニーアイランド」のお話をもう少し聞けたら嬉しいです。

☆KUN:
これは先日、ニューヨークに住んでいるカメラマンの小浪次郎くんが突発的に番組に出た時に話に出てきたんだと思うんですけど、「コニーアイランド」ってマンハッタンから電車で1時間ぐらいの避暑地なんですよね、遊園地とかがあったり。ただ、ちょっと廃れてしまって、誰もそこに投資をしなくなったおかげで、どこか昔のマンハッタンのゴチャゴチャした感じがそのまま残っているような場所です。今は結構ロシア系のギャングが奥の方にいたりとか、ずいぶん様変わりしてるみたいですが、どこか本当に懐かしい感じで、映画で見たニューヨークってこんなじゃなかったっけっていう、そのまんま真空パックになったような場所です。なかなか行く機会はないかと思うんですけど、もしニューヨークに滞在して時間に余裕があって博物館とかそういうとこに行くのもいいけど、ちょっと生な昔の感じのニューヨークが見たいって思う人にはオススメの場所です。