ON AIR DATE
2020.07.19
BACKNUMBER
  • J-WAVE
    EVERY SUNDAY 20:00-20:54


★★★★★★★★★★

訓市が antenna* からセレクトした記事は・・・

半農半漁ののどかな町から別荘の立ち並ぶ町へ変貌を遂げた「葉山町」の今と昔

★★★★★★★★★★

TUDOR logo

Theme is... 稲村ジェーン



『TRAVELLING WITHOUT MOVING』・・・
「動かない旅」をキーワードに旅の話と、
旅の記憶からあふれだす音楽をお届けします。
ナヴィゲーターは世界約50ヶ国を旅した野村訓市。


★★★★★★★★★★

--- 鎌倉、葉山、辻堂、茅ヶ崎 ---

番組前半はリスナーの皆さんから手紙、ハガキ、メールで
お寄せいただいた旅のエピソードと、
その旅に紐付いたリクエスト曲をオンエア!
選曲のオーダーや悩み相談にもお答えします。

後半のテーマは「稲村ジェーン」。
たまたま耳にしたサザンオールスターズの
「真夏の果実」がきっかけで訓市の記憶から蘇ったのが
桑田佳祐監督の映画『稲村ジェーン』。
当時の心情とともに作品についての思いを語る。
訓市が桑田さんにお願いしたいこととは?


★★★★★★★★★★

番組では皆さんの「旅」と「音楽」に関する
エピソードや思い出のメッセージをお待ちしています。
「旅」に関する質問、「旅先で聴きたい曲」のリクエストでもOK!

手紙、ハガキ、メールで番組宛てにお願いします。
メールの方は番組サイトの「Message」から送信してください。
皆さんからのメッセージ&リクエスト・・・ お待ちしてます!!


_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

宛先は・・・
〒106-6188
株式会社 J-WAVE
TUDOR TRAVELLING WITHOUT MOVING 宛

_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/


2020.07.19

MUSIC STREAM

旅の記憶からあふれだす音楽。
動かなくても旅はできる。
ミュージック・ストリームに
身をゆだねてください。
1

Fool In The Rain / Led Zeppelin

2

I'm Sleep When I'm Older / Bruno Major

3

How Much I Feel / Ambrosia

4

Less Is More / Karen Souza

5

Exotica Lullaby / 細野晴臣

6

Shining Star / Earth, Wind & Fire

7

Tryin' Times / Roberta Flack

8

Clair / Gilbert O'Sullivan

9

Can't Take My Eyes Off You / Craymer & Aiivawn

2020.07.19

ON AIR NOTES

野村訓市は、どこで誰に会い、
どんな会話を交わしたのか。
何を見たのか、何を聞いたのか。
その音の向こうに何があったのか。



Kunichi was talking …


★★★★★★★★★★

先日どこのカフェだったか忘れてしまいましたが、コーヒーを飲んでいたらサザンオールスターズの「真夏の果実」がかかっていて久しぶりに1曲をフルで聴きました。僕が若い頃に夏に海に行くと海の家ではサザン、ついでに冬にスキー場に行くとユーミンが拡声器のようなスピーカーで延々とかかっていて、曲の良し悪しは別にして辟易としたものです。僕は湘南の辻堂というところで7年ぐらい海の家をやっていたんですけど、その時のルールで「うちの敷地でサザンだけはかけるな」というぐらいそれはすり込まれていたことでした。お隣のビーチがサザンの出身地である茅ヶ崎だったのでそこに対抗してさらにかけないっていうのもあったんですけど、とにかくまだ頭がフレッシュだった若い時代に強制的に至るところで聴いているとやはり強烈に頭に記憶が刻まれていて、聴くとその曲をちょうど耳にしていた頃の記憶が蘇るわけです。別にサザンが嫌いなわけではなくって、ライブも行ってますし良い曲多いですからね。「真夏の果実」を聴いて、僕の頭の中は高校生の頃に記憶が飛びました。ちょうど僕がアメリカに留学する夏で、大ヒットしていた曲で「早くアメリカに行きたいな〜、もう日本の学校に行きたくないな。だけど彼女と別れるのは嫌だな〜」というとても複雑な心境の17歳にはですね、人前では本当にどこでもかかっていて嫌な曲だなという態度を取りながら、1人で聴くと、なんて寂しい歌なんだと考え込んでしまう、そんな曲でなんだかんだと僕の心の奥底にある思い出の引き出しにしまいこまれていたのですが。たかだか1年の留学でも、当時の僕にとっては全人生の17分の1、今の年齢47歳に換算すると2.7年ぐらい行ってるという感覚だったわけですから、そんな時にコンビニ行っても、どこに行ってもこの曲がかかっているとなんとなく寂しくなったわけです。「真夏の果実」は『稲村ジェーン』という桑田佳祐監督の初映画の主題歌で、映画を観たいなと思いつつ公開がアメリカへと出発する後で、結局帰国後まで観れませんでした。映画のほうは1965年の鎌倉は稲村ヶ崎を舞台にしていて、数字的にはヒットしたらしいんですけども、内容はわりと評価が低いというか、当時は酷評されてしまったみたいなんですけど。それ以外に色んな出演者のトラブルとか色々あって今でもDVDも出ていません。僕はレンタルビデオ屋で売っていた中古のビデオをまだ持ってるんですけど、まぁなんでわざわざそんなものを持っているかっていうと、僕はとてもこの映画が好きでした。ラストのシーンとかは流石にちょっとよく分からないなっていう部分もありましたけども、何かありそうで結局何も起こらない夏の感じとかまさに若い時の夏そのものじゃない、そういう風に思いました。


★★★★★★★★★★

あまり評価の良くなかった映画の何が好きなのかって言われるとですね、映像はとても綺麗なんですけど、それと同時に『稲村ジェーン』に色々出てくるそのロケ地です。僕は小さい頃からよく母親に連れられて鎌倉とかその知り合いの家がある葉山に行ったりしていたので、土地勘があるというかその頃のことをよく覚えていました。バブルが始まる前、まだ古いお屋敷がたくさん残っていたり、お店も少なくて夏の保養地といった雰囲気と、昔は米軍基地があって当時で言うハイカラな雰囲気ということはよく理解していませんでしたけど、妙な異国情緒みたいなものがあったことを覚えています。そして松林があったりセミが鳴いていてお寺があって。その小さい時に見た鎌倉とか葉山の雰囲気っていうのがこの映画の中にはよく残っていたんです。主人公が働く骨董屋さんとかライブシーンを撮ったレストランのセットっていうのは伊豆の松崎町の方で撮影したらしいんですけど、そこも行ったことがあります。大学の友達でやっぱり『稲村ジェーン』が好きで、そしてサザンが好きっていう友達がちょうど鵠沼に住んでいたんですよ。なので一緒に車でロケ地を回ったことがあります。もうなくなってしまいましたが三浦半島にある畑の中にあった米軍の給水塔とか、切り通しとか。そして先ほども言った伊豆の松崎町、ここは本当にひなびた感じの港町と言っては失礼かもしれませんけども、懐かしい気分になるところで色んな映画やドラマが撮影されていたと思います。すっごい渋い旅館があって、これを思い出した時にもう1度Googleで調べてみたらもう随分前に立て壊されてしまっていましたけど。昭和の匂いのする店や風景というのはもう随分と前から消えていっていますが、コロナの自粛の後にはさらにたくさんの昭和からの店がビルの老朽化とか、後継者難もあって消えていっています。コロナの最中の1番の個人的なショックの1つっていうのは、僕が6歳ぐらいから食べていた町中華のお店が自粛の最中そのまま閉まってしまったことなんですけども。お別れのチャーハンすら食べずに閉まってしまって、今でも途方に暮れているんですけども。これからも残念ですけどさらにその色んな景色っていうのが消えてってしまうような気がします。今年の夏は湘南で海の家の営業もないです。そんな中、少しはのんびりとした海と湘南の方の景色も変わっていってると思うので、ちょっとした昭和探しというか探検みたいなことをする夏の過ごし方っていうのはアリなんじゃないんでしょうか。そして、桑田さん。どうにかこうにか『稲村ジェーン』をDVD化してください。