今週は、この方に注目します。
アンジェ・ポステコグルー監督!!!
JリーグJ1、横浜Fマリノスを昨シーズン、優勝に導いたアンジェ・ポステコグルー監督。
非常に攻撃的なサッカー、なんですよね。高いディフェンスライン、ボールを奪うととにかくアタック!!マリノスの今シーズンのポスターにはこう書いてあります。
「とまらない。たまらない。超攻撃的エンターテイメント」。
さあ、なぜ、ポステコグルー監督が、このような攻撃的なサッカーを展開しているのか? その理由は、監督の おい立ちにありました。
アンジェ・ポステコグルー監督、出身はギリシャです。首都アテネで生まれますが、1967年、ギリシャに軍事政権が誕生し経済が混乱。父親が職を失います。家族は、オーストラリアへの移住を決意。このとき、アンジェ君5歳オーストラリアで、両親は 家族のため 必死に仕事をしました。しかし、そんな一家がひとつ楽しみにしていることがありました。それは、、、週末のサッカー!!お父さんの応援するチームを一緒に応援。
アンジェ君はそうした時間を過ごすうちに、サッカーがどんどん好きになっていったそうです。
ポステコグルー監督、当時を振り返ってこんなことを語っています。
「サッカー哲学は、父から影響を受けたんだ。父は、みんながわくわくするような攻撃的なチーム、攻撃的な選手が大好きだった」
そうなんです!!ポステコグルー監督の攻撃サッカーは、子どものころに原点があったんです!!お父さんが好きなサッカーのスタイル、だったんですね。
アンジェ少年は、8歳のころ、サウス・メルボルンのユースチームに加入。サッカーの練習と同時に、たくさんのサッカーの本を読んだんだそうです。そして、こんなこともありました。学校のサッカークラブに顧問の先生がおらず、年上の生徒がいるにもかかわらずアンジェ君が監督をつとめる! このとき12歳。12歳で 監督としての最初の一歩を踏み出していた、ということですね。
その後、成長したアンジェは、サウス・メルボルンでプレー。 オーストラリア代表にも選ばれました。 担当していたポジションは左サイドバックでした。ケガのため引退したあとは、サウス・メルボルンで監督をつとめ、チームにタイトルをもたらします。さらに、オーストラリアのユース世代を指導、その後、ブリスベン・ロアー、メルボルン・ビクトリーなどの監督を経て、2013年からは、オーストラリアの代表監督。そして そのオーストラリア、2015年、アジアカップ優勝!!
マリノスにやってきたのは、2018年です。攻撃的なサッカーを導入し、チーム改革に乗り出しますが、最初の年は、12位と低迷。
しかし、ポステコグルー監督、方針を曲げませんでした。
「勝つために、ころころサッカーを変えていては、選手は信用してくれない。このサッカーは確かに難しいが、自分を信じ、選手を信じてやるしかない。我々は 守るのではなく、攻め続けるんだ」
2019年、横浜Fマリノス、15年ぶりのJ1優勝!!わくわくするような攻撃的なサッカーで栄冠を勝ち取りました。
今朝は、横浜Fマリノスを昨シーズン、優勝に導いたアンジェ・ポステコグルー監督、ご紹介しました。
監督にサッカーの楽しさを教えてくれたお父様は、残念ながら2018年にお亡くなりになっていますが、その直前、仙台に8-2で勝った試合を、ベッドでご覧になったそうです。お父様は、「うれしかった」とおっしゃっていたそうです。お父さんが好きだった攻撃的なサッカーを今もつらぬくポステコグルー監督、、、マリノスのサッカーを見るときにこのエピソードを思い出したらグッときちゃいそう。
ポステコグルー監督率いる横浜Fマリノス、いまのところJ1、13位。まだまだ、これからでしょう!!
あすは、アウェイで鹿島と対戦します。ナイスゲーム、期待しています。