今週は、この方をピックアップします!!

ペトル・ ツェフ!

日本でも 名ゴールキーパー、川口さん、楢崎さん、引退されました。海外でも素晴らしいキーパーがピッチを去ります。先日、今シーズン限りでの引退を発表したのが、元チェコ代表、現在はアーセナルでプレーするゴールキーパー、ペトル・ツェフ!!いつもヘッドギアをつけてプレーしている、あの選手です。チェコのプルゼ二出身、1982年生まれのツェフ。子どものころは、アイスホッケーとサッカーに親しんでいたようで、アイスホッケーではキーパー、サッカーではミッドフィールダーまたは左のウイングだったそうです。サッカーの試合のときに、ゴールキーパーがたまたまお休みのときがあってそこでコーチから、「キーパーをやってみてくれ」と指名され、これが サッカーのゴールキーパーの道へ進むことになった最初のきっかけでした。

18歳で、チェコの名門スパルタ・プラハと契約。2002年には代表デビューを果たし、2004年のユーロでは正ゴールキーパーになりました。ツェフの活躍もあり、チェコは、ユーロでベスト4に進出!素晴らしい結果を残しました。

この活躍に、イングランド、プレミアリーグのチェルシーが目をつけました。2004年、ツェフは、チェルシーに移籍します。でも、このとき、チェルシーには、カルロ・クディチー二というキーパーがいて彼がレギュラーでした。ツェフはクディチー二のバックアップだと見られていました。しかし、クディチー二のケガの影響で、ツェフに出番が回ってきます。プレミアリーグデビューは、強豪マンチェスター・ユナイテッド戦。結果は、チェルシー、1-0で勝利!ツェフは、ユナイテッドにゴールを許しませんでした。そのままレギュラーを獲得したツェフ、、、このシーズン、すごかったんです。当時のプレミア記録、1025分間 無失点、という記録を打ち立てました。リーグ戦38試合で、わずか15失点。チェルシーの優勝に大きく貢献しました。

その後も活躍を続けるツェフでしたが、2006年、アクシデントに見舞われます。プレミアリーグのレディングとのマッチ、相手の選手と激しく交錯。頭蓋骨陥没骨折という重傷を負ってしまいます。

ツェフは驚異的な回復をみせ、3ヶ月後には試合に復帰しますが、頭にはヘッドギアを装着していました。それ以来、必ず、ヘッドギアをつけて試合にのぞんでいるわけですが、以前、ツェフは、こんな風に語っています。

「やはり何もつけないときと比べると感覚が違う。でも、ドクターは はずすことを許してくれない。はずして何かあっても保証できないと 言われている」

でも、ピッチに戻って来れた!というのがすごいですよね。そして、それまでと感覚が違うのに、第一戦で活躍を続けてきたのも すごい!プロ選手となってから20年、プレミアリーグで15年、引退のコメントでは

「取れるタイトルは全部手に入れた。達成すべきことはすべて達成できたと感じている」

こんなことを語っています。まだ、今シーズンの試合がありますが、ひとまず、おつかれさまでした!!