マウリツィオ・サッリ監督

今週は、この方をピックアップします！！

マウリツィオ・サッリ監督！

今シーズンから、イングランド、プレミアリーグ、チェルシーの監督に就任。ここまでリーグ戦無敗で３位、と好調です。このマウリツィオ・サッリさん、実は、かなりユニークな経歴の持ち主なんです！１９５９年生まれ、出身は、イタリア、ナポリ。サッリさんは、その後、トスカーナ州の小さな町で育ちました。地元のクラブでサッカーはしていたものの、プロの道には進まず大学へ進学。さらに、銀行に就職します。

銀行員をやりながら、仕事のあとや、週末にプレーするアマチュアの選手だったんです。当時、イタリアの８部、スティアというチームでプレーをしていたそうです。そして、あるとき、指導者に興味を持つようになり、なんと、銀行員をやりながら 監督業をスタート。スティアのあと、いくつか、下部リーグのチームを指揮しますが、どのチームも、上のリーグへ引き上げる、という 素晴らしい仕事ぶり。この生活が１０年続きます。当然、「すごい監督がいるらしいぞ」という噂がイタリアのサッカー界を駆け巡ります。４０歳のころ、ついに、銀行は辞めて、監督に専念することを決意。ところが、最初は、目立った成果を残せませんでした。

風向きが変わるのは、2012年。この年から指揮したセリエBのエンポリを、２年でセリエAに昇格させます。さらに、セリエAでの戦術が評価され、今度は、強豪、ナポリの監督に抜擢。２０１５－２０１６シーズン、ナポリは、リーグ戦２位と大躍進！！次の年は３位、さらにその次の年は　またまた２位。優勝はできませんでしたが、今度はヨーロッパ中にその名前が知れ渡りました。

そして、今シーズン、イングランド、プレミアリーグのビッグクラブ、チェルシーが監督に指名したのです。いま、順位は３位ですが、上の２チームが、マンチェスターシティとリバプール、という、それぞれ グアルディオラ監督とクロップ監督のもと、これまで何シーズンか時間をかけて熟成させてきたチームですから、、、就任したばかりのサッリ監督のチームが その２チームをわずかの差で追う展開、というのはすごいことです。

チェルシーの監督になってから、戦術以外の面では前任のコンテ監督の「厳しい食事制限」を撤廃したり、試合の前日、選手・スタッフが同じホテルで過ごす、というルールもなしにしたり、選手が気持ちよくプレーできる環境づくりにも工夫をしているようです。

サッリ監督の言葉、、、チェルシーの監督就任会見でこんなことを言いました。

「まず監督の私が楽しむことが第一歩。自分が好きなことを仕事にして、それを楽しめるなんて、こんなに幸せなことはない。そして、私がそういう態度でいれば、選手も楽しくプレーできるはずだ」