【台湾フェスティバルTOKYO2025】
普段とはちょっぴり変わった台湾を楽しめるイベントが、現在・上野恩賜公園で開催されています!
第11回となる今回は、なんと「台湾の妖怪」がテーマ。え?妖怪??実は、台湾ではパワースポットや妖怪伝説が今も語り継がれている、ということ。
今回、「台湾の妖怪」がテーマとなった妖怪グルメが登場。例えば、全身が炎に包まれていて、火を吐き、空を飛ぶ妖怪、麒麟𩗗(縁起がいい神獣なんだそう)をテーマにしたのは、『麻辣ヤーシュエ牛肉麺』!真っ赤なスープ、火を吐くほどの辛さ!
人をも襲うという巨大な鳥 マザカザカウ をテーマにしたのは、真っ黒なチーパイ。これは、鶏肉を叩いて薄く伸して揚げ、黒胡椒を効かせた逸品です。他にも、妖怪になれちゃう?台湾妖怪フェイスペインティングや、妖怪をテーマにしたファイヤーダンスなどのパフォーマンスも楽しめます。
「台湾フェスティバルTOKYO2025」は、あさって22日(日曜日)まで、【上野恩賜公園・噴水広場】で開催中です。入場は、無料。
⚫︎映画「メガロポリス」

『ゴッドファーザー』『地獄の黙示録』など数々の作品を手がけた巨匠、フランシス・フォード・コッポラ監督が構想に40年をかけた作品が、この『メガロポリス』。
1980年代には脚本の構想をスタート。2001年に撮影準備を進めていましたが、同時多発テロの影響で中断。そのまま頓挫するかと思われましたが2021年にコッポラ監督がなんと、私財1億2000万ドルを投じて再びプロジェクトを動かし、完成させました。
主演を務めるのは『スター・ウォーズ』シリーズのアダム・ドライバー。また、ドラマ『ブレイキング・バッド』シリーズのジャンカルロ・エスポジートや『ゲーム・オブ・スローンズ』シリーズのナタリー・エマニュエルも出演しています。
フランシス・フォード・コッポラ監督の集大成とも言える映画『メガロポリス』。 どんな物語なんでしょうか??
舞台はアメリカをローマ帝国に見立てた大都市・ニューヨークならぬ。ニューローマ。そこでは富裕層と貧困層の格差が大きくなり、社会問題化しています。
そんな中、名門・クラッスス一族の一人であり、市の都市計画局局長を務める天才建築家カエサル・カティリナ(アダム・ドライバーが演じています)は新都市「メガロポリス」の開発を進めようとします。「メガロポリス」、それは人々が平等で幸せに暮らせるユートピア。
『夢に描いた都市を、私は創りたい。』
しかし、市長のフランクリン・キケロは財政難を理由にカジノ建設を計画。『夢などいらない。』と、カエサルと対立します。
そんな中、カエサルはクラッスス一族の後継のポジションを狙うクローディオ・プルケルの陰謀にも巻き込まれ、危機に直面します。
映画『メガロポリス』。 イギリスの新聞、The Guardianの映画評の冒頭、コッポラの~とあるコメントを引用しています。
My greatest fear is to make a really shitty, embarrassing, pompous film on an important subject, and I am doing it," Francis Ford Coppola said in 1978. "I will tell you right straight from the most sincere depths of my heart, the film will not be
good." The film was Apocalypse Now, and it was good, and the rest is history.
「私が最も恐れているのは、とても重要なテーマについて、最悪で、恥ずかしく、高慢チキな映画を作ってしまうこと、そして今まさに私はそれをやってしまっている。心の底から正直に言おう。この映画は良いものにはならない。」
これは極めて高く評価された名作、『地獄の黙示録』の公開前のコッポラの言葉なのです。
今回もまさにこのような作品になるのか?難解ながらも圧倒的な美術、衣装、映像美、そして燦然と輝く実績と実力を持つ演じ手たちの競演。85歳の現代映画界を代表する天才が私財を切り崩しても世に問いたかったのは何なのか?
それは、さらなる富と栄光を求めるすでに人の上に立つ人間の叡智と愚かさなのか?
持てざるものたちはその前に成す術なく、沈黙せざるを得ないのか?映画の歴史にページを己を刻み続けた叛逆のクリエイターの情念の渦に、劇場で「巻かれて」ください。
映画『メガロポリス』は、今日から公開です。
そして、今日はこの映画のムビチケを3組6名様にプレゼント!