映画「オフィサー・アンド・スパイ」

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映画「戦場のピアニスト」を手がけたロマン・ポランスキー監督最新作。19世紀末にフランスで実際に起こった、国家を揺るがすスキャンダルとも言える冤罪事件<ドレフュス事件>を題材にした作品。

2019年の作品で、ベネチア映画祭では銀獅子賞を受賞したこの作品。いよいよ、日本でも公開となります。

ストーリーをご紹介しましょう。

1894年、フランス。パリ軍法会議はある判決を下しました。『アルフレッド・ドレフュスを反逆罪で有罪とする』ドイツに軍事機密を流したとして、スパイ容疑で終身刑となったパリ陸軍大尉のドレフュス。彼は必死に訴えます。

『私は無実だ!!!』

しかし、ドレフュスの訴えも虚しく 彼は逮捕されます。

そんな中、対敵情報活動を取りまとめるピカール中尉は、ひょんなことからドレフュスの無実を確信づける決定的な証拠を発見します。ドレフュスは無実だ。早くこれを知らせて、ドレフュスを釈放し、真犯人を捕まえないと、、、。

しかし、ドレフュスが無実ということはフランス陸軍が裁判で判決を誤った、ということ。そんなことは、決してあってはならない。

ピカールは証拠を集め、ドレフュスが無実であることを上層部に訴えますが、誰も彼もが口を濁し、こう言います。

『もう終わったことだ。』

そう、これはたった1人で、国家権力と戦った男の"真実と正義"の物語。そんな映画、『オフィサー・アンド・スパイ』。

映画の舞台が始まるのは1894年、その年の8月に日清戦争が勃発、の時代に、国家権力の象徴である軍隊、陸軍の証拠捏造と文書改竄、裁判所の偽善と怠慢が暴かれる!そして根底にあるユダヤ人への激しい偏見と弾圧。しかし、この時代に国家的裏切りに敢然と立ち向かった人がいたとは!驚きです。

しかし同じ、国民を欺く行為は昔も今も続いています。もちろん、ここ日本でも。真実の価値を信じる男の不屈の挑戦にリスペクト、です。

実は性暴力の加害者として裁判にかけられたポランスキー監督が真実と正義を追求する実在の人物を描く。これまた映画史に残る皮肉、問題作とも捉えられます。   

映画『オフィサー・アンド・スパイ』は、本日から公開です。

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