今朝は、日本時間の今週月曜日に授賞式が行われた第94回アカデミー賞で、作品賞を受賞のこの映画「CODA コーダ あいのうた」

今回のアカデミー賞で『作品賞』『助演男優賞』『脚色賞』の3部門にノミネートされ、3部門すべてで受賞を果たしました。
この作品の監督・脚本を手がけたのはシアン・ヘダー監督。アメリカでテレビシリーズなどのエピソード監督を務めていましたが、2016年に長編映画デビュー。自身2作目の長編映画で、アカデミー賞作品賞を受賞。
そして、助演男優賞を受賞したトロイ・コッツァーはスター・ウォーズの実写ドラマ『マンダロリアン』にも出演。男性ろう者として初のノミネートを果たし、注目を集めていましたが、見事受賞。トロイ・コッツァーは主人公・ルビーの父を演じています。
他にも主人公、ルビーを演じたエミリア・ジョーンズ、映画『愛は静けさの中に』で、アカデミー賞主演女優賞受賞のマーリー・マトリン、(ルビーの母ジャッキーを演じています。)そして、ルビーの兄を演じたダニエル・デュラントが出演していますが、この作品、主人公のルビー以外、家族全員、聴覚にハンディがありますが、実際に演じている俳優も主人公を演じたエミリア以外、ろう者の俳優が演じています。
ストーリーをご紹介しましょう。
舞台はアメリカの海辺の街。高校生のルビーは両親と兄、そして、じぶんの4人家族ですが、ルビーだけが耳が聴こえます。そんな環境で育った彼女は昔から、家族の通訳を務め家業である漁業も毎朝3時に起きて手伝ってから学校に通うというハードな生活をしています。
そんなルビーの好きなものは音楽。
レコードプレイヤーを持ち、日々、音楽を聴き好きな曲を歌っています。しかし、家や漁の時にしか歌わないルビー。誰も 彼女を歌を聴いたことはありませんでした。
そして、迎えた新学期。
ルビーは合唱クラブを選日ますが、顧問の先生がルビーの歌の可能性を見出し歌での大学進学を勧め、さらに自ら『コーチになる』とまで申し出てくれます。念念水谷です水なんだもの全然水谷です自分で思っているよりも
歌うことが好きだということに気づいたルビーは家業を手伝いながら、歌のレッスンにも通います。
しかし、ルビーの歌を聴いたことがない家族は、本当にルビーに可能性があるのか信じることができません。それに、ルビーがいなくなったら、家業である漁はどうすれば...
そんな中、ルビーの父は、思いがけない形でルビーの才能に気づくことになります。 そんな映画、「CODA コーダ あいのうた」。
青春、成長物語、夢への挑戦、家族間の葛藤、と愛。このテーマの映画は無数にあります。しかし、そこに音が聞こえない家族の日常が加わると新たな世界、そして課題も見えてきます。音は聞こえなくとも、手話という美しい手の動きで心、そして思いは伝えられる。実はとても豊な表現方法だと作品を通して感じました。
日本には40万人近く、聴覚障害がある皆さんがいます。中には演技の道に進みたい方もいらっしゃることでしょう。表現者として聞こえない人も、素晴らしい演技ができることを証明した素晴らしい作品です。ぜひご覧ください。