今月末に授賞式が開催されます、アカデミー賞ノミネーション作品をご紹介します!今日ピックアップするのは、、、、
Netflixオリジナル映画 「パワー・オブ・ザ・ドッグ」

アカデミー賞、最有力とも言われているこの『パワー・オブ・ザ・ドッグ』。今年度、最多ノミネートです。『作品賞』『監督賞』『主演男優賞』『助演女優賞』『助演男優賞』『脚色賞』などを始め11部門、12ノミネート!!!!
主演男優賞にノミネートされているのは圧巻の演技で魅せる、ベネディクト・カンバーバッチ。助演女優賞にはキルスティン・ダンスト。助演男優賞にはジェシー・プレモンスとコディ・スミット=マクフィーの2人。つまり、この物語の主要登場人物は全員ノミネートされています。そして、この話題作を手がけたのはこちらも女性初 2度目の監督賞にノミネートされています、ジェーン・カンピオン監督です。
さて、どんな話なのか。ストーリーをご紹介しましょう。
舞台は1920年代のアメリカ西部・モンタナ州。牧場を営むベネディクト・カンバーバッチ演じるフィルとジェシー・プレモンス演じるジョージの兄弟は、ある時、未亡人・ローズ(キルスティン・ダンストが演じています)が営む宿に滞在します。
男らしくあることが男である、と考える兄のフィルは、ローズの息子、繊細な心の持ち主、ピーターを ことある事に 強い口調でけなします。 (このピーターをコディ・スミット=マクフィーが演じています。)テーブルに飾られた、紙でできた花を作ったりする、フィルにはひ弱にしか思えないピーターの有様が許せないように。。。
ローズはショックを受けますが、兄とは打って変わって心優しい、弟のジョージは彼女を慰めます。
2人はいつしか支えあうようになり、ジョージとローズは結婚。ローズと息子のピーターはフィルとジョージが2人で営む牧場に移り住みます。
兄弟の間に、女性が入り込むこと自体がおもしろくないフィルはローズに酷い仕打ちをします。さらに"男らしくない"ピーターにも強く当たります。
逆風吹き荒れる新生活にローズの心は次第に衰弱していきますが、ある出来事を気に、フィルに変化が起きます。
これまでウェスタン映画で持てはやされた勇猛で力強いカウボーイ。しかしフィルはまさに有害な、男性優位主義に凝り固まったような、心の荒くれ者。しかし、その心の闇には重大な秘密が。
衝撃のエンディングへの道筋に
この秘密がどう関わっているのか???
映画、『パワー・オブ・ザ・ドッグ』。映画のタイトル、直訳すると「犬の力」何のことかと思いますよね。それは旧約聖書に登場する言葉。悪を意味すると解釈される「犬の力」、人間はその暗い影、力から自由になることができるのか?戦争という暗い影が世界を覆っていま、人間の深い業をまた直視するときかもしれません。さまざまな比喩が満載のこの作品。
配信ならではの、ポーズボタンや自由にリピートしできる機能で映画評を横に、カンピオン監督が表現したかった内容をより深く知ることもできそうです。
Netflix映画『パワー・オブ・ザ・ドッグ』は、現在、Netflixで独占配信中です。