映画『ヴェノム : レット・ゼア・ビー・カーネイジ』

ヴィランであり、決してヒーローとは言えない。パッと見も凶悪で、可愛げなし。でも、なんだか愛嬌たっぷりで憎めない!!そんなヴェノムの続編が公開となります。

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マーベル作品の1つであり、原作では、あのスパイダーマンの宿敵として登場。地球外生命体であるシンビオートがこの物語の主人公、エディに寄生して誕生したのがヴェノムです。

今回も引き続き、トム・ハーディがエディを演じています。ストーリーをご紹介しましょう。

エディは、そのやり方や方針から反発を買いつつも、一目置かれる敏腕記者。一度は恋人も巻き込むひどいやり方で、職も彼女も失いますが、そんな彼に、家族にも手をかけた連続殺人犯として極刑の執行を待つクレタスが妙なことを言い出します。

『エディになら、話しても良い。』クレタスはこれまで自分が犯してきた殺人についてエディに明かそうというのです。

エディはもちろん、警察も、なぜ彼がエディに話そうとするのかわかりませんが、事件解明のためにこんなチャンスはありません。エディは警察に呼び出され、クレタスに会いに行きます。しかし、その取材中、クレタスはエディに噛み付きます。エディの血を飲んだクレタス。驚いてこう言います。

『人間の血液とは何かが違う。』

それもそのはず。エディにはシンビオートが寄生していて、彼は人間であり、ヴェノムなのです。ただ、問題なのは、エディの血を飲んだクレタスはその血から、シンビオートの一部を体内に取り込むことになり、それがクレタスが持つ猟奇的な面と結合。カーネイジが誕生します。カーネイジ、実はこの言葉、大虐殺という意味なのです!こ、これは!!

赤い体に無数の触手。

カーネイジはその戦闘能力を駆使してクレタスがいた刑務所の警官や受刑者を無差別に攻撃。 大惨事を引き起こし、クレタス(とカーネイジ)は、脱獄!

カーネイジは、ヴェノムとエディに立ちはだかりますが、ヴェノムはカーネイジのその赤いボディを見た瞬間『赤はやばい!!!』と言って、思わず逃げ出すほど、とにかく、クレタスとカーネイジはヴェノムとエディのコンビより最悪の組み合わせ。

最悪を超える、最・凶悪のコンビがいま、エディとヴェノムの前に立ちはだかります。そんな映画、『ヴェノム : レット・ゼア・ビー・カーネイジ』。

死刑囚で、尚且つ、最悪の生命体を宿すことになる「クレタス」。実はラテン語で「現れし者」という意味が。なぜ彼は凶悪な心を持つ羽目になったのか。凶悪性がまさに、「露わ」になっていったのか。人は人の一面を見て「裁いてしまう」。その先には凄惨な世界が待っているのです。軽妙な台詞と圧倒的なスケールとアクションの裏に見え隠れする人類が永遠に担ぎ続ける十字架。重すぎます。 

映画『ヴェノム レット・ゼア・ビー・カーネイジ』は、T・ジョイPRINCE品川ほかで、今日から公開です。お出かけの際は、感染防止対策、お願いします。