ドキュメンタリー映画:「オアシス:ネブワース1996 

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リアム・ギャラガーとノエル・ギャラガーの兄弟が中心となって活動していたバンド、オアシス。兄弟の仲の悪さが解散の原因となっているだけに再結成の話もなく、ライブを見る機会は訪れませんが!!!

1996年8月10日と11日の2日間、イギリス、ハートフォードシャー州ネブワースで開催されたライブ映像をふんだんに使ったドキュメンタリーが 公開となりました。これまで オアシスの映画はいくつか公開されていますが、今回、注目すべきは製作総指揮、リアム・ギャラガー、そして、ノエル・ギャラガー、2人の名前があること。

監督を務めたのはR.E.M.やスマッシング・パンプキンズ、U2、レディオヘッド、そして、もちろんオアシスのミュージックビデオなどを手がけている映像監督、映画監督のジェイク・スコット。

今回、映画になったこのライブ。どんなライブなのかというと、『過去25年間で音楽シーンにとって最も象徴的なライブ』として今でも語り継がれているイベント。2日間で25万人を動員し、当時の野外コンサートの動員記録を更新したと言われていて、オアシス史上最大規模であり、イギリス史上でも最大規模といっても過言ではないライブです。今はインターネットでチケットの予約ができますが、このライブのチケットが発売されたのは1996年5月11日(日)午前9時。(UKでのiphoneリリースの11年前!)チケット発売日には、地元のレコード店やチケット売り場に前日から長蛇の列ができ、世界中のオアシスファンが1日中、電話と格闘。(ひたすらリダイアルを繰り返すわけです。)それでもなかなか繋がらず、チケットは24時間以内に完売。イギリス人の5%応募したとされています。(日本だと615万人!)ラッキーなファンだけが目撃できたライブでした。

この作品、当時のファンのコメントも多く使用されていてどれだけの熱量でオアシスが愛されていたのか、当時の温度感を知ることもできます。そして、リアムとノエルのコメントももちろん出てきます。

楽曲『Live Forever』についてのノエルの印象的な言葉をご紹介しましょう。   

 「 ロック・スターになる野望が爆発した。インディーズ・バンドだった俺たちを『Live Forever』が世界一のバンドに押し上げたんだ。あの曲ができたとき、これはインディーズなんかじゃなくて、とんでもなく最高な曲だって確信した。歌詞もメロディもシャウトも何もかも完璧で、俺にとって特別な曲だ。」

まさに、勢いにのりまくるオアシスの熱い瞬間をとらえた映画、『オアシス:ネブワース1996』。

Queen, Pink Floyd & Led Zeppelinなど、同じ会場でライブしていますが、それぞれ10年以上のキャリアを重ねたあと。Oasisはデビューアルバム 「Definitely Maybe」を出して僅か2年で25万人。彗星のごとく現れ、rock界の頂点に到達~その魅力、実力の証がここにあります。会場のみんなが一緒に歌う光景、電気が走ります。

ステージでノエルが叫ぶ、

This is HISTORYRight Here, Right NOW!

まさにその通り!今でも語られる伝説のライブをリアルタイムで追っていたファンの方はもう一度、後から知った!というファンの方はこれまで見たことがない映像の数々を見ることができる、貴重なドキュメンタリーとなっています。ぜひ、劇場でこのライブ、体験してください。 

映画「オアシス:ネブワース1996」は、現在、公開中です。

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