映画「ジャニス・ジョプリン

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今日ご紹介するこの作品は、ニューヨークのブロードウェイで上演された作品をスクリーンでも上映するというもの。

ジャニス・ジョプリン...詳しくご存知の方も、名前なら知ってるという方もいらっしゃるでしょう。ジャニス・ジョプリン、1960年代にシーンに登場してから、その歌声と存在感で一躍、時の人に。エモーショナルな歌声は人々の心を掴み、アメリカ各地の音楽フェスティバルで観客を魅了。

最後の作品となり、9週連続で全米1位に輝いたアルバム『パール』は去年で、リリースから50年。他にも『ピース・オブ・マイ・ハート』、『クライ・ベイビー』、『ダウン・オン・ミー』、『ボール・アンド・チェイン』、『サマータイム』など、多くのヒットソングを世に送り出しました。

そんなジャニス・ジョプリン。今回の作品ではジャニスの役を歌手であり、俳優のメアリー・ブリジット・デイヴィスが演じています。さらにジャニスが影響を受けたという5人の歌手も登場。

それは、エタ・ジェイムス、

オデッタ、

ニーナ・シモン、

ベッシー・スミス

そして、アレサ・フランクリン!!

彼女たちと共に、歌いながら、ジャニスが自らのストーリーを語ります。そんな作品、『ジャニス・ジョプリン』。

白い肌の女性がブルースを繊細に、力強く、そしてロックは声帯の限界まで叫び切る!まるでそれはジャニスの持つ、繊細で傷つきやすい面と、古い権威主義に抗う強さの2面性を表しているようです。

現在、コロナ禍でさらにむき出しになった社会の矛盾と不合理。今ジャニスがいたら、どう、その壁をその声で、パフォーマンスでぶち破ってくれただろうか、1970年、27歳の死が惜しまれすぎます。60年代という混乱と解放の時代を象徴する歌姫の激情と哀愁~、そして、生涯、『孤独』と『権威』と戦い続けた60年代唯一の女性ロックスタージャニス・ジョプリン。彼女が歌に込めた想い、そしてパワーをしかと受け止めてください!!

映画『ジャニス・ジョプリン』は、今日から順次公開です。