「音響ハウス Melody-Go-Round」

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1974年12月にオープンしたスタジオ、『音響ハウス』をご存知でしょうか?今、流れている坂本龍一さんの『戦場のメリークリスマス』。この曲も、『音響ハウス』から生まれました。そのほかにも、多くの名曲がレコーディングされ、今もたくさんのミュージシャンに愛されている『音響ハウス』。

今日、ご紹介するのはこの『音響ハウス』にスポットを当てた作品です。これまで他にどんな曲が生まれたかというと、

松任谷由実「埠頭を渡る風」

サディスティック・ミカ・バンド 「WA-KAH! CHICO

矢野顕子 「おいしい生活」

東京スカパラダイスオーケストラ「Glorious」   

さらに、、、この曲も!!

忌野清志郎さんと坂本龍一さんの「い・け・な・いルージュマジック」。

これも、音響ハウスで生まれたんですね!この曲ができた背景をプロデューサーの牧村憲一さんが明かしてくれるシーンは 見逃せません。

そのほか、アーティストや関係者たちが音響ハウスとはどんな存在のスタジオなのか、なぜ愛されているのか、さらに、楽曲の制作当時の話も明かしてくれます。

また、この作品ではこの音響ハウスのメンテナンスエンジニアの方にも焦点を当て、楽曲誕生を裏から支えてきた方にも注目しています。

そんな映画 『音響ハウス Melody-Go-Round』。

監督を務めた相原裕美さんからコメントが届きました!この作品では坂本龍一さん、矢野顕子さん、松任谷由実さん、松任谷正隆さん、佐野元春さん、葉加瀬太郎さんなど、そうそうたる顔ぶれが登場しますが、特に印象的だったのは、どんなシーンでしょうか?

皆さんすごく音響ハウスのことを考えて、いろいろな言葉をおっしゃっていて、いっぱい喋っていただいてそれですごく印象的なことを全部使ってるっていうことなんで、(実際に使ったのは撮ったうちの)5分の1ぐらいしかないんで。しいて上げるというか、追加で足した画があるんですけど、鈴木慶一さんが最後の方なんですけども、「やっぱ、僕スタジオ好きなんだよね」って言っててすごい笑顔のカットがあるんですけど、それはすごくいいなと思って後から足したカットですね。

音響ハウスへの愛がシンプルに伝わるエピソード。また、最後に『いい音とは?』という質問にみなさん答えられていますが、その答えも注目です。そして、この作品を通して、主題歌となっているHANA with 銀音堂、「Melody-Go-Round」の制作風景が随所で映し出されているんですが、この楽曲の制作を担当された、佐橋佳幸さんと飯尾芳史さんのお互いへの、ミュージシャンへの、音響ハウスへの信頼がにじみ出ています。

今なお多くのミュージシャンに愛されているスタジオ『音響ハウス』。"これまで" "いま"、そして"これから"の音が生まれるその場所が辿ってきた物語、ぜひ、見てください。