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映画 「オン・ザ・ロック」

監督、脚本、ソフィア・コッポラ。「ロスト・イン・トランスレーション」や「マリー・アントワネット」、「SOMEWHERE」など   数々の話題作を世に放ってきた彼女が今回描き出したのは、 父と娘の親子関係。父のフェリックスを、ビル・マーレイ、娘のローラを、ラシダ・ジョーンズが演じています。

ストーリーをご紹介しましょう。  

舞台はニューヨークです。夫と2人の娘と一緒に暮らしているローラ。(ラシダ・ジョーンズが演じています)子供のこと、自分の仕事のこと。たとえ時間に追われる日々でも充実していて、自分の人生は順風満帆だと思っていました。

しかし、ある時から、夫のディーンが仕事を理由に帰りが遅くなり出張も増え、ローラは、疑いはじめます。ディーンが浮気をしているのでは???

そして、ローラが相談を持ちかけたのは、自分の父であり、女性とあらば 片っ端から口説いていくプレイボーイのフェリックス。(ビル・マーレイが演じています。)

フェリックスはローラの話を聞くなり、こう言います。

「それは、怪しい」

そして、あろうことかこの事態を調査すべく、フェリックスはとんでもない提案をします。

『よし、私たちで彼を尾行しよう』 

二人は、夫のディーンが職場の人と出かける時にあとをつけることにします。

そして、ニューヨークの街を 2人で回るうちに、ローラとフェリックスはお互いの関係に変化を感じ始めます。

そんな映画 『オン・ザ・ロック』

主人公のローラを演じたラシダ・ジョーンズのコメントが届きました。この作品のテーマはなんでしょうか?

充足感・境界、パートナーとの関係、それと親との関係が大きなテーマです。(パートナーと親)その両方ともうまくにストレスなく保つことができるのか。

全てを求めてはいけません。人生の中で上手くバランスが取れるようになっています。同時に求めてはいけないんです。コミュニケーションへの信頼も大きなテーマです。コミュニケーション不足が問題なんです。ローラは自分の人生に不安で、大切なことを愛する人たちに伝えることができない。それで失敗するんです。

コミュニケーション不足で夫を信じられず、コミュニケーション不足で父の行動を止められない...ローラの不安はどこに向かうのか。父と娘の間にある不思議な関係をソフィア・コッポラがコミカルに描いた話題作。その結末、ぜひ見届けてください。