「Tracing the Roots」開催中

「Tracing the Roots」とは、「旅と手しごと」をテーマに、各地から集まった作り手による合同展示会。

きのうから新木場駅そばの「CASICA(カシカ)」で始まっています。

ルーツをたどるというイベントタイトルにあるように、原始的だけれども、普遍的なアイテムの数々を展示、販売。

たとえば、福岡のセレクトショップ 「LIGHT YEARS」からは、店主が世界を旅する中で、心に語りかけてきた手仕事の品々。インドの布地に泥染め、藍染めをほどこしたキルト。モロッコのラグ、そのほかアフリカ各地のカゴや椅子など。

「Rynok Bremeni (ルィノク・ヴレメ二)」からは、アクセサリーのデザインルーツである古代ギリシア・ローマの指輪やクロスペンダント、 ローマングラスを使ったアクセサリー。

滋賀県で狩りをする 合田大智さんのショップ「巡る」は、自ら狩猟した素材を使って、カトラリーやアクセサリーを製作、販売。

さらに、きょう金曜日までの特別展示として、民俗学者の山口吉彦さん所蔵の南米アマゾン流域に暮らす部族の生活工芸品のコレクションが展示されます。(こちらは、展示のみ、ということです)

「Tracing the Roots」は、9月8日・日曜日まで、新木場駅そばの「CASICA(カシカ)」で開催。

20190906p01.jpg

映画 『アス』  今日 公開       

去年のアカデミー賞で脚本賞を受賞したホラー映画『ゲット・アウト』の監督 ジョーダン・ピール、最新作!

主演をつとめたのは『それでも夜は明ける』でアカデミー賞助演女優賞を受賞したルピタ・ニョンゴ。

ストーリー、少しだけご紹介しましょう。

夏休みを楽しく過ごすため、。夫のゲイブ、娘のゾーラ、そして息子のジェイソンと一緒にカリフォルニアのサンタクルーズへやってきたアデレード。(このアデレードを、ルピタ・ニョンゴが演じています)

友人たちと一緒にビーチに行き、家族でおもいきり遊ぼうとしますが、実は、このビーチで、アデレードは、子どものころにおそろしい体験をしたことがあって、それが心の傷となって残っています。今度は、大切な家族に、なにか悪いことが起こるのではないか。そんな予感をぬぐい切れないアデレード。その夜、別荘で、息子のジェイソンが言います。

「家の前に誰かいるよ」

そこには4人の人影が。

夫のゲイブは「ご近所さんだろ?」と気軽に構えています。「大丈夫だよ」。でも、家の前に出て、声をかけた瞬間、大きなハサミを持って襲ってくる彼ら。

そしてついに目の前に現れた彼らにゲイブは、尋ねます。

「お前ら誰だ、、、?」

返事をしない彼らに代わって 息子のジェイソンが一言。

 「It's us. (僕たちだ、、、)」

そう、自分たち家族4人と、同じ姿の4人がそこにいたのです。

彼らは、誰なんだ????

そんな映画 『アス』。ジョーダン・ピール監督からコメントが届きました。この作品のアイディアは、どこから生まれたのでしょうか?

「最大の敵は自分だ」という発想を得た時に 本作のアイディアが固まった。誰もがそれを本質的に知りながら、その真実を隠そうとしている。人は敵を外に求めがちだ。しかし、本作ではモンスターは私たちの顔をしているんだ。人がドッペルゲンガーに恐怖を感じるのはもう一人の自分を見ることを本能的に不気味に思うからだ。根源にあるのはこういった考えだ。「もしドッペルゲンガーに出会ってしまったら、どちらか一方は消えなければならい。」死に直結する現象なんだ。あらゆる伝承においてドッペルゲンガーとは、自分自身の死の暗示、あるいは悪い兆しだ。だからこの極めて根本的な恐怖を強調して、そこを物語の起点にしたいと思ったんだ。

ある日突然、現れた自分たちと同じ姿の家族。彼らが、襲ってくる。理由は分かりません。 彼らは、いったい誰なのか???

この謎が、どう解き明かされるのか??

監督・脚本のジョーダン・ピールの作る物語、ホラー映画の怖さと同時に、人間の怖さも描いています。