映画「美術館を手玉にとった男」 あす公開

タイトルから、サスペンスタッチの映画かと思いきや、ドキュメンタリーです。 実在の人物、マーク・ランディスさんを追ったドキュメンタリー。

2011年、アメリカの多くの美術館で展示されている絵が、贋作つまりにせものであることが発覚しました。ただ、この事件、贋作を制作した男性、マーク・ランディスさんがその作品を美術館に無償で寄贈する、というこうした贋作事件では異例のケースでした。「姉が遺産として残してくれたものなんだ」そんな理由を話して、マークは、贋作の寄贈を続けました。実に30年にわたりその行為は続き、だまされた美術館は全米20週、46の美術館におよびました。監督のコメント、ご紹介しますと、、、「数年前に新聞で彼の記事を見て、強い興味を持ちました。金銭を受け取っていないため、いまだ 全面的な捜査には至っておらず、嵐の中心にいる男のことは 謎のまま。彼に会わなければいけない。そう思った」ドキュメンタリー映画 「美術館を手玉にとった男」宣伝ご担当の沼尾 真未さんにお話を伺いました。

バンクシーとかあの辺りの人たちというのはアンチテーゼとしてわざと贋作を美術館にかけてだれも気が付かなかったというパフォーマンスとしてやっているんですが、このランディスは社会的な何かを狙うっていうのではなくて、ただ自分の満足のためにやっているっていうのが面白いなっていうのがありまして。普通だったらアンチアート、アンチマーケットというような感覚だと思うんですけども、彼にはその感覚はなくて、それが逆にこんなにもいろんな人を惹きつけて、必死に追いかけさせてしまうという魅力になっているんじゃないかなと思います。

現在は初老の男性、マーク・ランディス。彼はなぜ、そんな行動を続けるのか?いったいどんな人なのか?前代未聞の奇妙な事件と、その中心にいる男性の物語。ぜひ作品で、ご確認ください。映画「美術館を手玉にとった男」は、あす公開です。

スターウォーズ・フォトグラファー 

セドリック・デルソー写真展「DARK LENS」今日から開催映画『スターウォーズ』の紹介ではありません。『スターウォーズ フォースの覚醒』は、12月18日、公開日にご紹介しますのでご期待ください。きょう、ご紹介するのは、フランス人写真家セドリック・デルソーさんの写真展。渋谷のディーゼルアートギャラリーで きょうからスタートします。

フランスでは"スターウォーズ・フォトグラファー"と呼ばれているセドリック・デルソーさん。その写真に写っているのはドバイの建設現場に着陸した「ミレニアム・ファルコン」であったり、荒れ果てた土地を疾走する「スピーダー・バイク」。ダースベイダーのシルエットも登場します。まるで、「スターウォーズ」のキャラクターたちが 現実の世界に入り込んだよう。ジョージ・ルーカスも 高く評価しているとか!!

ちなみに、、、セドリックさんからは今の世界情勢について、こんなコメントを寄せていただきました。

「私はカメラを通して、他の人を理解し、親しくなりたいです。そうして親しくなり、味方を増やしていくことがこの現状を打開する方法なのではないでしょうか」

まさに。

セドリック・デルソー 写真展「DARK LENS」は渋谷の「ディーゼルアートギャラリー」で きょうから 来年2月11日まで開催。なお、セドリックさんご本人が来日し、あす土曜日にはギャラリーで サイン会もおこなわれます。こちら、入場は無料です。