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日本各地でインフルエンザの患者数が増加しています。
最近、予防接種を受けたばかり、という方も多いでしょうね。

例年、日本では12月から翌年の2月頃にインフルエンザ流行のピークを迎えますが、今年は「8月下旬」という異例の早さで全国的に流行入りとなりました。

その要因の1つは、インバウンドなど、流行の時期が異なる地域からウイルスが持ち込まれたからだ、と言われています。

では、海外でのインフルエンザの流行時期や、予防接種の状況はどうなっているのでしょうか?

この時間は「世界のインフルエンザ事情」と題して、2つの国・街の番組通信員の方に、お話を伺います。

●ニュージーランド・クライストチャーチ在住の晝間尚子さん。

Q1 日本とは季節が逆のニュージーランド、今は春で、これから夏に向かいますが、今年のインフルの流行状況について教えてください。

A1 ニュージーランドでは、今年は例年より流行の始まりが遅かったようですが、毎年冬から春にかけて5月~10月頃が流行期です。

今年は5歳以下、それから65歳以上を中心に入院患者が急増しています。

今ニュージーランドは春ですが、まだ寒い日も多く、私の周りでも風邪やインフルエンザで休む人、在宅勤務に切り替える人が今も目立ちます。

Q2 ニュージーランドではインフルエンザの予防接種はどこで受けられるんでしょうか?

A2 GP(General Practitioner)と呼ばれるかかりつけ医や薬局などで接種できます。毎年4月頃からワクチンが提供され、流行シーズンに備えるという感じです。

Q3 インフルエンザの予防接種、個人が負担する金額はどのくらいでしょうか?

A3 医療機関や薬局によって料金はかわりますが、日本円でだいたい数千円、高くても4千円くらいです。

Q4 日本とほぼ同じですね。日本の場合、子どもは自治体から、大人は所属する会社から補助があることもありますが、ニュージーランドではどうですか?

A4 企業によっては、従業員が無料で予防接種を受けられる制度があって、私の職場でも薬局で自分で受けて、あとで費用を負担してもらえます。

どの会社でもやっているかというわけではなく、会社によってそれぞれです。

国の制度では65歳以上の方や妊婦さん、特定の持病がある方などは無料で受けられます。また、今年9月からは5歳未満の子どもも無料の対象になったところで、それ以外の人は自己負担で受けます。

Q5 ニュージーランドの学校では、インフルエンザの流行で学級閉鎖になることもありますか?

A5 ニュージーランドでも欠席者が増えると学校行事を中止したりすることがあります。ただ日本の学級閉鎖と同じというよりは、一部活動を縮小したり、学校の状況によって異なる印象です。

Q6 インフルエンザにかかってからの対応などで、ニュージーランドらしい慣習などはありますか?

A6 具合が悪ければ家で休んで、無理に出勤しない、という考え方が浸透しています。

マスクをして出勤する人がいたら家に帰されちゃうイメージです。

周りにうつさないことが大切ですし、早くコンディションを整えるのも大切という感覚があります。仕事を休んでも病欠制度のシックリーブがあるので、有休休暇が減らないので休みがとりやすいです。

また病院に行くかどうか判断できない場合や体調に不安があるときは、ヘルスラインという24時間看護師さんに電話でサービスがあるので、それも便利でときどき使っています。

⚫︎フィリピン・マニラ在住の澤田公伸さん

Q1 フィリピンのインフルエンザの流行時期、日本より早いそうですね?

A1 はい、フィリピンでは降雨が続き、気温が下がる6月から11月にかけての雨季に流行することが多いようです。

Q2 今年のフィリピンでのインフルの流行状況について教えてください。

A2 フィリピンの保健省の統計によると、今年1月から8月までの感染者数はフィリピン全土で8万6113人と昨年同期比で22%減少しています。

7~8月に長雨となり患者数が昨年よりも増えていますが、9月以降は逆に雨が少なく、気候的に患者数もそれほど増えることはなさそうです。

Q3 フィリピンでは、インフルエンザの予防接種での個人の負担額はどのくらいでしょうか?

A3 フィリピンではだいたい一回当たりの予防接種の費用は500ペソ(約1300円)から1200ペソ(約3100円)ぐらいです。

大手の薬局チェーンでも610ペソ(約1560円)から850ペソ(約2170円)ぐらいで販売しているようです。

フィリピンの病院やクリニックでは注射する医薬品を自分で薬局で買い、それを病院などで注射してもらうことが一般的です。

Q4 ちょっと変わったシステムですね。自治体や企業の福利厚生として補助が出たりしますか?

A4 フィリピンの保健所などは、体力が弱っている高齢者向けに無料でインフルエンザ予防接種を行っていることが多いようです。

一方、子どもに対する無料の予防接種は政府が行っておらず、医療機関で有料の接種を受けることが多いです。

また、会社では福利厚生の一環として補助が出るケースもあり、無料で予防接種を受けることもできるようです。

Q5 フィリピンの学校では、インフルエンザの流行で学級閉鎖になることもありますか?

A5 時々、インフルエンザの蔓延で学校閉鎖を行うことがあります。

昨年10月中旬にも教育省が首都圏全域でインフル拡大による全公立学校の2日間にわたる対面授業の中止と、遠隔授業への切り替えを命令しています。

Q6 インフルエンザにかかってからの対応などで、フィリピンらしい慣習などはありますか?

A6 ショウガを使った料理や食べ物をよく摂っているという印象があります。

特に風邪の症状が出た時に、生姜湯をよく飲んでいますし、ショウガ入りの「ルーガウ」と呼ばれるお粥もよく食べています。

また、チキンスープなども定番のようです。

あと、水分をよく摂ることも重要とされています。

普段からフィリピン人はよく水を飲むのですが、インフルエンザにかかるとさらに水を大量に飲むようです。