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あす8月8日は「発酵食品の日」です。

健康食品を販売する広島県のメーカーが1994年に制定した記念日で、発酵食品の大切さをPRする日、となっています。

日本には、味噌、醤油、日本酒、納豆、漬物など、600種類を超える発酵食品があるとされ、世界有数の"発酵大国"と言われています。

もちろん、海外にもさまざまな発酵食品がありますが、その土地土地で、どんな発酵食品が重宝されているのでしょうか?

この時間は「世界の発酵食品事情」と題して、2つの国・街の番組通信員の方にお話を伺います。

⚫︎アメリカ・シカゴ在住 / 川平謙慈さん

Q1 アメリカの食文化の中で存在感のある発酵食品といえば、ピクルスが挙げられますよね?

A1 はい、アメリカの発酵食品を代表する存在の一つがピクルスです。

特にキュウリの漬物であるピクルスは非常に身近な食品で、ハンバーガーやサンドイッチの付け合わせとして、またはアペタイザーとして欠かせません。

アメリカでは年間を通じて大量に消費されており、スーパーにはさまざまな種類のピクルスが並んでいます。

アメリカのピクルス市場全体はおよそ26億ドル規模、すなわちおよそ4000億円と推計されており、大きな市場です。

Q2 アメリカでピクルスが根付いた背景はどういうことなんでしょう?

A2 アメリカのピクルス文化は、まずオランダとドイツの移民がニューヨークに来た時に始まりました。ピクルスという言葉自体が、オランダ語で「塩水」という意味です。これはまさに漬物の大事な原材料です。

移民文化の国なので、それぞれのグループで独特の漬物文化があります。例えば、僕たちのルーツであるオランダから来たペンシルバニア・ダッチというグループには、「Seven sweets and seven sours」というのがあり、これは付け合わせとして、7つの甘い食べ物と7つの酸っぱい食べ物をテーブルに出す習慣です。

この酸っぱいのが色々な漬物やピクルスですね。

Q3 では、ピクルス以外の発酵食品でアメリカで愛されているものと言えば?

A3 一番親しまれているのはヨーグルトです。

朝食やヘルシースナックとして定着していて、多くの人が日常的に食べています。ヨーグルトの市場規模がおよそ120億ドル、1兆9千億円ですから、ピクルス市場の5倍の規模です。

そのほか、韓国系コミュニティの広がりとともにキムチの人気も高まっています。また、ドイツや東欧系移民の影響を受けたキャベツで作られるザワークラウトもホットドッグなどによく使われます。

アメリカは移民国家なので、世界各地の発酵食品が自然に受け入れられ、独自に発展しているのが特徴だと思います。

Q4 味噌、醤油、麹といった日本の発酵食品も最近人気だとか?

A4 はい、その通りです。

アメリカでは近年、腸内環境や発酵食品への関心が高まっていて、日本の発酵食品にも注目が集まっています。

特に味噌は、味噌汁だけでなく、ドレッシングやマリネ、肉料理の味付けにも活用されるようになりました。

醤油はすでにアメリカの家庭でも広く使われる調味料で、日本ブランドの醤油を置いていないスーパーはほとんどありませんし、日本の醤油メーカーもアメリカで50年以上現地生産をしています。

日本の発酵食品は、健康面だけでなく、うま味を生み出す調味料としても評価されており、アメリカの食文化の中で存在感を高めていると感じます。

●ブラジル・サンパウロ在住/吉川 真由美さん

Q1 ブラジルの発酵食品、あまりイメージしにくいのですが、国内でメジャーなものは何でしょうか?

A1 そうですね。ブラジルでは発酵食品はあまり食べませんが、一番最初に思い浮かぶものは「ケイジョ・ミナス」と呼ばれているチーズです。

「チーズ」はポルトガル語で「ケイジョ」と言いますので、正確には「ミナス」という種類のチーズです。このチーズは、パンなどに挟んで食べる人もいますが、デザートとしてグアバジャムを固めたような甘いものと一緒にいただくと、とてもおいしいです。

このチーズとグアバジャムの合わせたものを、こちらの人は「ロミオとジュリエット」と呼んでいます。

Q2 ブラジルには発酵調味調もあるそうですね?

A2 そうですね。ブラジル全土ではあまり食べられないのですが、ブラジルの北部の州に行きますと、「トゥクピー」という、キャッサバという芋から出る汁を使って作る、黄色いスープのようなものがあります。

「トゥクピー」の原料はキャッサバですが、キャッサバにはいろいろな種類があって、「トゥクピー」用のものには「シアン化水素」が入っておりますので、それを直接食べることができないのです。

なので、そのキャッサバを、長い時間かけて火を通し、さめてから発酵させることによって毒を取ってから飲みます。味はちょっと酸味があって、さっぱりした味です。

これを「タカカー」という、コンソメスープのような料理に使います。

Q3 そのほか、ブラジルで発酵食品は見かけますか?

A3 この間、あるフェスティバルに行きましたらHAKKOPANと、ローマ字で書いてある看板がかかっているブースがありました。

そこを覗いていたら、天然酵母パンが売られていました。嬉しくなって、買ってみました。

Q4 では、味噌、醤油、麹といった日本の伝統的な発酵食品は日系以外のブラジルの方も食べられますか?

A4 はい、特に醤油はポルトガル語の辞書にも既に載っています。

その説明には「大豆のソース」と書いてあります。

ブラジルの人も好んで使っていますし、ブラジル産のものもあります。ブラジルで作られている食べ物にも使われています。

あと、日本料理店も、サンパウロには多くありますので、味噌や納豆も少しずつ知られてきています。