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さて、あさって8月2日は「ホコ天記念日」です。
1970年のこの日、銀座や新宿などで初めて「歩行者天国」が実施されたことにちなんで制定された記念日です。
当時、何十万人もの人々が道路につめかけ、出店やパレードもあって、まるでお祭りのようでした。
しかし、その後、周辺での渋滞、騒音やゴミ、利用者のマナーの課題などの問題もあり、近年、歩行者天国は減少傾向にあります。
さて、海外にも歩行者天国を実施しているエリアがありますが、どんな状況なんでしょうか?
この時間は「世界の歩行者天国事情」と題して、2つの国・街の番組通信員の方にお話を伺います。
●チェコの首都プラハにお住まいの石川綾さん
Q1 チェコには歩行者天国がたくさんあるそうですね?
チェコでも夏の時期、特に町の中心部でお祭りや文化行事のために車両侵入を止め、その場に人が集まれるように開放することがあります。その一方で古い町、特にプラハは常に車が通行できない「歩行者専用道路」が多いのが特徴です。
古都ですので道が狭く、住民・観光客が安全に通行できるようにするという意味もありますし、中世からの建造物の傷みを防ぐという意味合いもあります。
Q2 では、プラハで有名な"歩行者天国"というと?
プラハ観光の中心地の1つ、旧市街と言われる地域では、かなりの範囲で歩行者専用道路があります。プラハの街並みはどこも本当に美しいので、これらの歩行者専用道路の中でどこが一番有名かというと判断が難しいところもありますが、「カレル橋」は別格でしょう。
1402年に完成した全長およそ516メートルの石の橋で、橋には合計30体の像が立ち並び、橋の両端には豊かな装飾が施された塔が立っています。
旧市街の細い道をくねくねと歩いてここまでくると、一気に視界がひらけ、更に橋に足を踏み入れると眼前にプラハ城がそびえる様は、まさに中世にタイムスリップしたかのような光景です。
Q3 カレル橋には露店が出たりするんでしょうか?
ちょっとしたアクセサリーや絵葉書の販売者、ジャズを演奏するミュージシャン、似顔絵を描く絵描きさんなどが店を出しています。
カレル橋へは誰でも出店できるわけではなく、出店をしたい場合にはカレル橋芸術家組合の審査を受けて合格する必要があります。
観光シーズンの橋の上は大変な賑わいで、ディズニーランドにいるような気持ちになってくることもしばしばあります。
Q4 カレル橋以外にも、プラハで有名な歩行者天国はありますか?
もう一か所言及しておくべきなのは、旧市街広場です。
ここは有名な天文時計のついた旧市庁舎があることで有名な場所ですので、画像などで見たことがある方もいらっしゃるかもしれません。
天文時計だけでなく、有名な教会やキリスト教の改革者ヤン・フスの像、20世紀の文学を代表する世界的作家、フランツ・カフカが通った高校の建物など見どころ満載の場所でもあります。
ここは隅々まで見学するもよし、広場に出ているカフェでお茶を堪能しながら美しい広場を堪能するもよし、という場所です。
Q5 ほかに旧市街広場の見どころはありますか?
歩行者専用道路だけでなく建物の中にはパサージュ(通路)が設けられている場所が多く、このパサージュも歩行者専用通路と考えると、迷路のように町の中に歩道が張り巡らされているように感じます。
パサージュを通り抜けて今まで歩いていたのとは違う道に出ると、メインの観光ルートを歩くのとは違う発見があるところも、古都ならではの楽しみ方かもしれません。
⚫︎ベトナム・ホーチミン在住の迫田陽子さん
Q1 ホーチミンにも有名な歩行者天国があるんですよね?
中心部の「グエンフエ通り」という目抜き通り。4車線の真ん中2車線分が、いまは広場のように整備されています。
10年ほど前に、地下鉄工事と連動して周辺の道路整備が進められました。広場のような部分は、時間帯に関係なく歩行者天国です。全長200mくらいでしょうか。
広場の両側はそれぞれ車両が通行できますが、土日の夕方以降は車の出入りはできなくなります。
通りの北側には、街の名前の由来になっているホーチミン主席の像や、フレンチコロニアル様式の建築が美しい市の庁舎が建っていて、反対側の突き当たりはサイゴン川です。両側にはホテルやカフェ、レストランが並んでいます。
Q2 グエンフエ通りの広場や歩行者天国では、地元の方や観光客のみなさんはどのように過ごしているのでしょうか?
夕方以降に遊歩道としてにぎわいます。
日本もいまは暑さがきびしいですが、ホーチミンも日中は暑くて屋外を歩くのはきついですからね。日が暮れてからがピークタイムです。
子どもを連れた家族やダンスを楽しむ若い子達、天秤棒や自転車の荷台でドリンクや軽食を売り歩く人たち、光を放つおもちゃ売りなど、縁日のような雰囲気です。
通りの中ほどに、カフェやセレクトショップが入った10階建てくらいの古いアパートがあります。夜になるとそれぞれの店がライトアップし、見上げるとビル全体がまるでテトリスの画面のようです。
Q3 観光客は注意することもあるそうですね?
歩行者天国に限らずですが、人が多い場所ではスリやひったくりに注意です。
スマートフォンや財布など、貴重品はしっかり手にもって、バッグも体の前に抱えましょう。
食べ歩き、飲み歩きしている人も多いので、すれ違う際にはぶつからないよう注意が必要です。いまの時期、ホーチミンは雨季なので急な雨にあったときには、カフェで雨宿りも楽しんでください。
Q4 ほかにも、ホーチミンで有名な歩行者天国はありますか?
バックパッカー向けの宿や飲食店などが集まっている「ブイビエン通り」です。
バーやビアホールが並ぶ長さ100mほどの通りが歩行者天国になります。路上にイスやテーブルが並び、賑やかなナイトライフ体験におすすめです。