7月17日は「漫画の日」。
1841年7月17日に、イギリスの絵入り諷刺週刊誌『パンチ』が創刊されたことに由来する記念日です。
今回は「世界のマンガ事情」と題して、フランス・パリとタイ・バンコクの番組通信員に、日本のマンガ人気や読まれ方について伺いました。
フランス・パリ パリ郊外でレストラン「ヴェルチュ」を営む、柳瀬充さん
Q. サッカーワールドカップ、フランスは準決勝でスペインに敗れました。街の様子はいかがですか?
柳瀬さん:
「フランスの完敗を受けて、翌朝から街は静まり返っています。それほどファンにとってショッキングな負け方だったのだと思います。」
Q. フランスでは、最近どんな日本のマンガが人気ですか?
柳瀬さん:
「『ONE PIECE』や『HUNTER×HUNTER』、『進撃の巨人』など長年人気の作品に加え、『DEATH NOTE』『ワンパンマン』『七つの大罪』などスリリングな作品も人気です。ほかにも『BLEACH』『鬼滅の刃』『ハイキュー!!』など、多くの作品が読まれています。」
Q. 特に人気のキャラクターは?
柳瀬さん:
「イベントではコスプレをして来る人も多く、『NARUTO』のサクラ、『るろうに剣心』の緋村剣心、『進撃の巨人』のミカサなど、さまざまなキャラクターが人気です。」
Q. マンガアプリは普及していますか?
柳瀬さん:
「まだ紙で読むスタイルが主流で、本屋でも若者がマンガコーナーに集まっています。ただ、マンガ配信アプリを手がける会社もあり、アプリで読む人は増えています。」
Q. 日本のようにマンガを自由に読めるお店はありますか?
柳瀬さん:
「そうしたお店はあまりありません。その代わり、大型書店『Fnac』では、子どもたちがマンガコーナーの床に座って読んでいる姿をよく見かけます。うちの子どもの学校の図書室にも、比較的多くのマンガがそろっています。」
Q. フランス生まれのマンガも人気ですか?
柳瀬さん:
「『アステリックス』という、古代ローマ時代を舞台にしたユーモアあふれる作品は今でも根強い人気があります。」
タイ・バンコク タイ·バンコク在住 / 木下 麻衣子さん
Q. タイでも日本のマンガは人気ですよね?
木下さん:
「現地の方にリサーチしたところ、予想以上にたくさんの作品名が挙がりました。『鬼滅の刃』『呪術廻戦』『ONE PIECE』『チェンソーマン』『名探偵コナン』『ドラえもん』『クレヨンしんちゃん』『NARUTO』『進撃の巨人』『SPY×FAMILY』『【推しの子】』、さらに『葬送のフリーレン』『カグラバチ』『ダンダダン』『ブルーロック』『薬屋のひとりごと』『僕のヒーローアカデミア』など、本当にたくさんあります。
一方で、『ドラゴンボール』の名前が一度も挙がらなかったことには驚きました。世代交代なのかもしれませんね。」
Q. 中でも人気のキャラクターは?
木下さん:
「私は『鬼滅の刃』の炭治郎、禰豆子、善逸が上位だと思っていたのですが、それ以上に名前が挙がったのが『呪術廻戦』の五条悟でした。あまりの人気に思わず検索してしまいました。」
Q. タイでもアプリでマンガを読む人は多いのでしょうか?
木下さん:
「『Manga Plus』などのアプリが普及しています。アプリ派からは『拡大して読める』『持ち運びに便利』『タイ版の単行本は小さくて読みにくい』という声がありました。
一方で紙派からは、『紙の手触りが好き』『ページをめくる感覚が好き』『本棚に並べてコレクションしたい』『見開きページの迫力は紙ならでは』という意見も多く聞かれました。」
Q. マンガを自由に読める場所はありますか?
木下さん:
「都心部にはマンガ喫茶があり、食事や飲み物を楽しみながらゆっくり過ごせます。また、日系の飲食店や美容室では、サービスとして日本のマンガを置いているところもあります。老舗のラーメン店などでも見かけます。」
Q. タイ生まれのマンガも人気ですか?
木下さん:
「一番多く名前が挙がったのは『อโยธยาเอยาวดี(アヨタヤエイヤワディー)』です。タイとミャンマーの歴史的な対立を背景に、男性同士の深い絆を描いたBL作品として人気を集めています。」
