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2月26日は、「つ」「つ」「む」の語呂合わせでプレゼントなどを包む「ラッピングの日」でした。また、皮でつつんで蒸す、ということで「シュウマイの日」でもあります。

包む料理といえば、中華ならシュウマイのほかにギョーザや小籠包もありますし、和食では、おにぎりや稲荷寿司も包む料理といえるかもしれません。ほかにも海外には、いろんな包む料理があります。

そこで、この時間は「世界の包む料理事情」と題して、2つの国・街の番組通信員の方に、お話を伺います。

⚫︎スペイン・アルメリア在住 / 佐藤 美季さん

Q1  スペインの包む料理で、もっともメジャーなものといえば何でしょうか?

A1  スペイン全土で最も親しまれている軽食といえば、エンパナーダ(Empanada)です。その名前はスペイン語で「パンで包む」という言葉に由来しており、 日本の感覚で言えば「惣菜パン」に近い存在です。

Q2  エンパナーダ!以前も番組でもご紹介したことがあります。見た目はや揚げ餃子やミートパイにも近いように思いますが、どんなお料理か、詳しく教えていただけますか?

A2  エンパナーダは、街のパン屋さん(Panadería)で日常的に売られており、朝食や昼の軽食、おやつとして親しまれています。「ピスト」と呼ばれるフランスのラタトゥイユに似たパプリカ・トマト・玉ねぎ、 ズッキーニ、ナスなどの野菜煮込みや、ツナをトマトソースで煮込んだものが定番です。ボリュームを出すために、スライスしたゆで卵が入ることもよくあります。これらの具材を薄力粉、ラード、オリーブオイル、塩、水でよく練った生地で包み、オーブンでじっくり焼き上げます。家庭でもエンパナーダは調理されることも多く、家庭によって、レシピが違うようです。

Q3 エンパナーダのほかに、スペインでメジャーな「包む料理」というと?

A3  スペインは日本と同様、地域ごとに特色ある郷土料理が存在します。これらの郷土料理の中にも「包む料理」があります。例えば、バルセロナのあるカタルーニャ地方では、カネロネスという四角いパスタ生地で肉や野菜を巻き、 ベシャメルソースとチーズをかけてオーブンで焼いた料理があります。イタリア料理にも同様の料理がありますが、イタリアのものより、ソースがマイルドだそうです。

Q4 ほかにも、スペインの郷土料理で「包む料理」はありますか?

A4  また、米どころとして名高いバレンシア地方南部では、エンパナーダに似ていますが小麦粉の代わりに米粉を使った「パティセ」と呼ばれる料理があります。地域でよく食べられるほうれん草に似たアセロガ(西洋不断草)という葉野菜とツナをオリーブオイルとをニンニクで炒めた具を米粉の皮で包み込んでオーブンで焼きます。こうした「地元の素材で包む」スタイルは、スペイン各地の村々で 今も大切に受け継がれています。

Q5 最後に、スペインの「包む料理」、最近は、より手軽なものもあるそうですね?

A5  スーパーマーケットで手軽に買える冷凍・冷蔵のパイ生地を利用し、鶏肉のクリームソース煮や、挽肉のミートソースを包んで焼き上げる家庭料理も一般的です。これらは伝統というよりは、現代の忙しい生活の中で生まれた、新しい「スペインの家庭の味」と言えるでしょう。

⚫︎タイ・バンコク在住 / 木下 麻衣子さん

Q1  タイと言えば、葉っぱやライスペーパーなど「包む料理」がたくさんありそうなイメージがありますが、もっともメジャーな包む料理といえばなんでしょうか?

A1  はい、実際にいくつも浮かんできていまして、どれをご紹介しようか悩ましいところですが、私の中での一番は「ロティ・サーイマイ」というお菓子ですね。

Q2  お菓子ですか!「ロティ・サーイマイ」、どんなスイーツなんでしょう?

A2  小麦粉メインのシンプルな薄い生地に繊細な糸状の砂糖を乗せてくるくる巻き巻きしていただきます。生地は一般的なクレープとガレットの中間のようなうっすらサクッと、うっすらモチっととても特徴的で少し塩味があります。中に入れるお砂糖は、日本の綿菓子が綿なのに対し「サーイマイ」は絹糸という意味でその名の通り細い糸状なのです。

Q3  写真を見ると、クレープの端っこから糸状のものがはみ出ていますね。これが街中で売られているんですね?

A3  元はタイ中部にある古都のアユタヤの名物なのですが、最近はこの都心部でも路上で見かけるようになりました。ごそっと重なった生地の上に砂糖の具材がどかっと乗ったものがビニールに入って売られているのですが、サーイマイお砂糖の方が自然の食材で色付けがされていて何色か入っているので華やかなのです。見て楽しい、そして塩味と甘味で絶妙な美味しさ、さらに手巻き寿司のように自分で巻いて作る体験型と三拍子揃っているので、観光で来た方に紹介すると盛り上がるんですよ。ただ初めてみた時は珍し過ぎて茣蓙と稾かな?と思いました。

Q4  木下さん、やっぱりおかずの「包む料理」、知りたいです!

A4  オカズ系ですと、「ポーピアソッ」、日本では生春巻きとして認識されていますね。ちなみに、米粉タピオカ粉ベースで蒸したベトナムの生春巻きとは生地が違っていて、タイは小麦粉ベースで焼いたもの、質感も違うので是非お伝えしたいのですが、例えば顔にバン!と貼り付けた時不織布のようにサラリと落ちるのがタイ、湿布のようにおでこにピッタリ貼り付くのがベトナムです。

Q5  タイだと、葉っぱで「包む料理」もありますよね?

A5  「カオトムマッ」という、 もち米の中になんと...バナナが入っていて、それをバナナの葉っぱでちまきのように包んで蒸したものがあります。朝食やおやつなどで食べます。美味しいですよ。大抵みなさん驚かれるし拒否反応が見られることが多いですが、日本でも甘い餡子ともち米食べますよね!(おはぎ)