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今度の日曜日、2月8日は「第51回 衆議院議員総選挙」の投票日です。すでに期日前投票を済ませた方もいらっしゃると思いますが、候補者の主義·主張、政策をしっかりチェックして投票に行きましょうね。

さて、選挙のシステムは、国よって大きく違います。そこで、この時間は「世界の選挙·投票事情」と題して、2つの国・街の番組通信員の方に、現地の事情を伺います。

⚫︎アメリカ·ロサンゼルス在住 / 手島 里華さん

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Q1  日本では、18歳で選挙権を得れば、住民票に基づいて自動的に有権者登録され、選挙の際は案内状が郵送で届きますが、アメリカは自己申請する必要があるんですよね??

A1  州によって違いますので、カリフォルニア州前提でお話します。申請はオンラインで簡単にできます。この時に必要なのが·CA州発行の運転免許証、または身分証明書のIDナンバー·ソーシャルセキュリティナンバー(社会保障番号)の下4桁 ·生年月日

Q2  住所が変わった場合も、自己申告ですよね?

A2  一度登録すればよいというわけではなく、住所が変わったり、 名前が変わったり、支持政党が変わった場合も変更が必要で。 支持政党は選択せず無記名でもよいのですが、選択すると大統領予備選挙(候補者を絞り込む選挙)で、その政党の全候補者に投票できるというメリットがあります。自己申告ゆえの問題は、面倒くさいからやらないという人がいたり、引っ越し後や結婚後に手続きを忘れた、といった状況などがあります。

Q3  支持政党も登録するんですね~。日本では投票所で、紙に鉛筆で候補者名、もしくは政党を書く、という行為をしますが、アメリカでは?

A3  アメリカはマークシート方式です。日本の選挙のように候補者の名前をフルネームで手書きする必要はありません。また電子式の投票も主流になってきています。銀行のATMのようなタッチパネル画面で候補者を選びます。タッチパネルで選択しますが、最終的にはその内容が印字された「紙の投票用紙」が機械から出てきて、投票者はその内容を確認してから、投票箱に入れて投票完了となります。視覚障害がある方でも音声ガイダンスや専用のスイッチを使って一人で投票できるバリアフリー設計になっています。

Q4 電子投票ではトラブルの懸念もありますよね?

A4  とても便利なのですが、機器の故障やシステムエラー、例えば画面が固まったり、タッチしても反応がなかったり、バグってしまう、電源が必要、台数に制限があるので待ち時間が発生するなどのデメリットがあります。

Q5 選挙·投票に関して、アメリカらしい慣習というと?

A5  こちらでは投票を済ませると『I voted』というステッカーを 胸元に貼っている人を多く見かけます。『私は投票を済ませました!』という証で、みなさんこれを張って堂々と歩いています。しかもこのデザインがアメリカの国旗だったりかなりかっこいいんですよね。郵送で投票用紙が送られて来る時に一緒に同封されてきます。 そんな様子を見ていると、国民の選挙への関心の高さを感じます。

⚫︎オーストラリア·メルボルン在住/小林純子さん

Q1  まず、オーストラリアの選挙は「義務投票制」なんですよね?

A1  選挙で投票することが義務であり、行わない場合には 罰金刑が科されます。罰金は20豪ドル、日本円でおよそ2000円程度です。

Q2 義務投票制ということは、 やはり投票率も相当高いのでしょうか?

A2  オーストラリアの投票率は90%以上を超えます。

Q3  有権者登録はどのようなシステムになっているのでしょうか?

A3  選挙に関する案内は、オーストラリアでは初めて有権者(満18歳)になるとAEC(豪州選擧管理委員会)から投票者として 登録をするようにとの連絡がくるのが普通です。 その後は選挙前に投票についての案内は自治体等から特に送られてはきませんが、ニュースなどによっていつ投票があるかを知るのが普通です。選挙があることがわかるとオーストラリアでは有権者の投票は義務なので、事前ないしは当日に有権者は投票をするというのが普通です。また、選挙はどこからでもできます。

Q4 オーストラリアでは、順位付け投票なんですよね?どういったシステムか少し教えていただけますか?

A4  オーストラリアでは投票するときに候補者の優先順位を書き入れます。すなわち、候補者が何人かいる場合に当選してほしい順位で 番号を書き入れることになります。全体の有権者数の半数以上から1をとった候補者がいた場合にはその候補者が当選しますが、過半数を誰も取らなかった場合には得票数の一番少なかった候補者の票は その投票者が書いた、優先第2の候補者に配分されます。得票が少ない候補者から順に優先先が配分され、結果 過半数に達した候補者が投票するということになります。

Q5  難解ではありますが"完璧に近い投票制度"とも言われているんですよね。そのほか、選挙・投票に関して、オーストラリアならではの慣習なんてありますか?

A5  どこの投票所でもそうですが、多くは小学校とかで行われる投票所において焼いたソーセージを白い食パンに挟んだ「デモクラシー·ソーセージ」と呼ばれるソーセージが安価で売られています。多くは小学校とかの父兄会が学校の資金集めのために実施しているものですが、選挙に投票に行ってデモクラシー·ソーセージを食べるというのが選挙の日の定番と言えます。