20260109c01.JPG

1月9日は「とんちの日・クイズの日」です。

「いっ(1)きゅう(9)」の語呂合せで、室町時代中期の僧侶で、とんちで有名な「一休さん」にちなんで制定された記念日です。

クイズといえば、さまざまなスタイルのクイズ番組がテレビで放送されています。年始は「なるほど!ザ・ワールド」や「クイズ$ミリオネア」が特別番組で復活したことも話題になりましたよね。

ちなみに、「クイズ$ミリオネア」は、イギリス発祥のクイズ番組で、これまでに120ほどの国と地域に番組フォーマットが販売・輸出されたそうです。

海外では、現在、どんなクイズ番組が人気なのでしょうか?「世界のクイズ番組」と題して、2つの国・街の番組通信員の方に、現地の事情を伺います。

⚫︎オランダ・アイントホーフェン在住 / 山本 直子さん

Q1  オランダではクイズ番組は数多く放送されていますか?

A1  オランダでは定期的に放送されているクイズ番組としては6本と、さほど多いとはいえませんが、このうち2本は50年以上続いている人気の長寿番組です。

Q2  オランダのクイズ番組の特徴というと・・・?

A2  かなり地味な印象で、賞金も100万円以内のものも多く、純粋にクイズを楽しむというのが多いです。クイズの参加者は一般人のものもあれば、俳優、コメディアン、作家、政治家などの有名人が出演するものもあります。

Q3  さきほど50年以上続くクイズ番組があるとおっしゃっていましたが、どんな番組なのでしょう?

A3  ロングランで人気がある番組としては、1967年から続いている「Per Second Wijzer」(1秒ごとに賢くなる)があります。毎回2人の一般人が参加し、1人ずつクイズに挑戦します。最初に200秒の時間が与えられていて、その制限の中でできるだけ多くの質問に正解を出すというものです。 「2 voor 12」という番組も1971年以来続いている長寿番組です。 こちらは基本的には一般人が2人1組になって12問の問題を解くクイズ番組ですが、もし答えがわからなければ、2人のうちの1人が制限時間内に辞書などを使って答えを調べることもできます。今はラップトップが置いてあって、Wikipediaで調べられるようになっています。でも、12問答えて終わりではなく、その後、各回答の頭文字を使った単語を当てるのが最終目的です。なので、12問のうちかなりが正解していないと、この単語を当てることができません。

Q4  なんだかクロスワードパズルみたいですね。さて、オランダが発祥で、ほかの国にもフォーマットが輸出されているクイズ番組もいくつかあるそうですね?

A4  はい。オランダは国内市場が小さいので、クイズ番組に限らず、国際市場を狙ってTV番組をフォーマット化して輸出するというのが定番になっています。国内の地味なクイズ番組とは違って、海外展開を視野に入れたものは演出が結構派手です。ただ、ルールがシンプルで、クイズそのものを純粋に楽しむ番組ということでは共通しています。 例えば、『Een Tegen 100』(1対100)は、1人の挑戦者がひな壇に並ぶ100人の参加者とクイズで対決します。100人の中で間違えた人の人数に応じて、挑戦者の賞金が増えていき、全員間違えると挑戦者の勝利となります。結構、挑戦者の戦略も必要となり、緊張感があって面白いクイズ番組です。

あと、世界各国で放送された、『ザ・ミリオン・ポンド・ドロップ・ライブ (The Million Pound Drop Live)』というのも、オランダが発祥です。オランダでは「Show me the money」という名で放送されていました。 この番組では、挑戦者は最初から100万ポンドの札束の山をもらいます。そこから複数の問題に答えていきますが、4択の答えのうち、正しいと思うものにお金を置いていきます。間違った選択をすると、 そこの床が開き、お金が落ちる仕組みになっています。つまり、最初のお金を減らさないことが勝利の条件で、「稼ぐクイズ」ではなく「失わないクイズ」というユニークなものです。こういう発想の転換も、オランダ的といえるのではないかと思います。

Q5  オランダのクイズ番組の司会者、どういった方が多い印象でしょうか?

A5  そうですね、司会者はだいたいアナウンサーが多いですが、児玉清さんとか、関口宏さんみたいな感じで、 俳優で司会を担当していた人もいます。長寿番組ではかなりロングランで司会を担当されるので、降板や訃報は大きなニュースになります。 昨年11月には長年「Met het mes op tafel」というクイズ番組の司会を担当したJoost Prinsenさんというベテラン俳優が亡くなったのですが、 追悼番組が放送されました。

⚫︎アメリカ・フロリダ州在住 / 安蒜 祐太さん

Q1  アメリカではクイズ番組、今でも人気なのでしょうか?

A1  今でも一定の人気はあると思います。未だに家族団欒で見たり、友人同士の集まりでも見てああでもない、 こうでもないと盛り上がります。

Q2 日本のクイズ番組との違いは?

A2  一般人が主役となり本気で賞金を狙いにいく点です。どことなくスポーツに近い空気感もあります。

Q3  賞金は高いもので、いくらくらいになるのでしょう?

A3  200万ドル(約2億円超)以上の例もあったそうですが、高額賞金は数十万~100万ドル(約3,900万円~1億5,000万円程度) のようです。

Q4  アメリカ発のクイズ番組で、メジャーな番組というと?

A4  先週たまたま友人と family feud (ファミリー フュード)という番組を見ました。1976年から放送されている長寿番組の一つで、5人で1チームの家族対抗戦です。 世論調査ベースの出題が特徴で100人へのアンケート調査結果 に基づいています。 例えば「~と言われたら何を思い浮かべる?」というトップ5~トップ10の答えを当てていきポイントを競っていきます。 合計が 200ポイント以上 なら賞金ゲットとなり、約$20,000(約200万円相当) が獲得できます。

Q5  ほかに、アメリカでメジャーなクイズ番組といえば??

A5  他にはJeopardy!(ジェパディ)やWheel of Fortune(ホイール・オブ・フォーチュン)といった番組も有名です。Jeopardy!(ジェパディ)は 1964年開始、アメリカのクイズ番組の象徴です。ジャンル別のヒントから答えを当てる、知識重視、問題レベルが高いのが特徴で、連勝すると何十万ドルにもなります。 大学生大会・高校生大会・ 有名人大会など派生番組も多数あります。Wheel of Fortune(ホイール・オブ・フォーチュン)は1975年開始で日本の「パネルクイズ」に近いです。 ルーレットを回して文字を当て、単語・フレーズを完成させる ひらめき型クイズ番組です。賞金+車や旅行などの商品もあります。

Q6  アメリカのクイズ番組の司会者というと、長年担当する方も多いですよね?

A6  Jeopardy!(ジェパディ)の司会は1984年から アレックス・トレベク(Alex Trebek)という人が長年担当。2014年、同一司会者により最も多く放送されたクイズ番組としてギネス世界記録(Guinness World Records)に認定されましたが、2020年に80歳で亡くなり、大きなニュースになりました。現在の司会者は2023年後半よりKen Jennings(ケン・ジェニングス)という人が担当していますが、この人、もともとは番組史上最強クラスの出場者で2004年に74連勝を記録し一躍有名となった人です。