
きょう、12月12日は「ダズンローズデー」です。数字の「12」が重なることから、ダズン・・・1ダース=12本のバラを愛情のしるしとして恋人に贈る日、なんだそうです。
どうでしょう、きょうは大切な方に、バラを贈ってみては・・・?愛ある1日でありますように・・・!
さて、この時間は、その「ダズンローズデー」にちなんで、「世界の恋愛事情」をチェックします。海外の恋人たちはどういう場所・シチュエーションで出会うのでしょうか?そして「告白」とかあるのでしょうか?2つの国・街の番組通信員の方に、現地の事情を伺います。
⚫︎フィンランドの首都・ヘルシンキにお住いの渡辺 修平さん

Q1 フィンランドで、恋愛の出会いの場としてメジャーなのはどういった場所・シチュエーションなのでしょうか?
A1 メジャーなのはマッチングアプリですが、変わったところだと6月の「夏至祭」です。一晩中松明を燃やして、野外で飲んだりして祝います。若者が多く繰り出し、ひと夏の出会いの場になっているようです。一説には「空気中に愛が飛ぶ日」と言うそうです。
Q2 「空気中に愛が飛ぶ日」、すごい表現ですね!では、夏至祭以外で、たとえば職場や学校以外の "サードプレイス"で出会いの場というと・・・?
A2 サウナは自然に会話が発生する場所ですし、混浴の場所も多いので、 もしかしたら出会いが生まれているかもしれません。会社のイベントでもよくサウナに行きます。黙ってストイックに入る日本のサウナとは対照的ですね。余談ですが、フィンランドの離婚率は半分近いということもあり「離婚者サウナサークル」があると言うのも 聞いたことがあります。
Q3 欧米では「告白」するという文化がないとも言われますが、フィンランドではいかがでしょうか?
A3 ちょうど先日カップルに聞く機会があったので告白について 聞いてみましたが、やはり「そんなの、ないない笑」という感じでしたね。これは他の欧州国もそうだと思いますが、デートを重ねて一緒にいる時間が長くなればカップル成立なのではないかと。また、家賃が高いせいかすぐに同棲する人が多いので、それが事実上の告白になっている場合もあるかもしれません。
Q4 近年、アメリカの大企業では、 ハラスメントやトラブルが起こるという理由で社内恋愛を"徹底排除"している会社もあるそうですが、フィンランドではどうでしょうか?
A4 私の働く会社でも「アンチハラスメントルール」があり、 周知されています。社内恋愛防止というよりは、相手の見た目や年齢に言及しない、パートナーの有無を本人が言わない限り聞かない、パートナーが異性だと決めつけない、さらに言えば本人の性別を決めつけない。最後の点は、例えば一人の新入社員が来るというときに「she」「he」と呼ぶのではなく一人であっても「they」と呼ぶなどです。ちなみに社内恋愛自体は実際にあります。人間同士ですから。
●メキシコの首都・メキシコシティ在住のフリーアナウンサー、御影 倫代さん

Q1 メキシコで、恋愛の出会いの場としてメジャーなのはどういった場所・シチュエーションなのでしょうか?
A1 一般的には、学校、職場、パーティー、友人の集まり、友人の紹介が多いみたいです。デートの初めは、カフェ、レストラン、映画館に行ったり、一緒に何かアクティビティをしたりします。日本と同じですね。大人のメジャーな出会いの場はBarですが、真剣交際を探してる人はそもそもそういうところに行かなかったりするので、真剣交際を求める人には適していません。
Q2 ラテン系の国だと、ナンパが多いようなイメージもありますが・・・?
A2 日本のように、道端で誰かに話しかけたり、 ランダムに誰かに話しかけたりすることは危険とみなされるため、あまり一般的ではありません。 バー、ディスコ、パーティーなどでナンパということは もちろんあります。
Q3 マッチングアプリは流行っているのでしょうか?
A3 オンラインの出会いは前からありますが、 メキシコの場合あまりいいとは言えません。 なぜならばプロフィールと実際があまりに違いすぎたりするから!あとは犯罪も多いので評判が良くないです。リスクを冒したい人だけがやってる感じです。現在、恋人探しやカジュアルな出会いのために多くの人が利用しているのはInstagramです。
Q4 InstagramのDMでやりとりするということですね。では、メキシコには「告白」する文化はありますか??
A4 メキシコでは、誰かに彼女や彼氏になってほしいと頼むのは とても大切なこと。基本的に男性が女性に「彼女になってほしい」と言うそうです。もし二人がデートしたり、定期的に会ったりするようになっても、はっきりとその質問をしないなら、正式な交際関係にはない、つまり他の人とデートしたり、 気軽に会ったりすることは許されている、ということになります。ちなみに「愛してる」と言い始めるのは、 正式な交際が始まってしばらく経ってからで、それより前は言いません。ただ若い人たちは簡単に「愛してる」だなんだ、言うようです。若者はちょっと好きになると「好き!好き!愛してる! あなたは私の人生です」とかすぐ簡単に言っちゃう(情熱的)。大人は学習してもうちょっと段階を踏んでみたりするそうです。メキシコ人は「愛してる(te amo)」をとにかく頻繁に言います。頻繁にいうくせに陰で浮気してたりすることも多く、メキシコで社会問題になってるそう。
Q5 リアルな実態をありがとうございます!最後に、メキシコの恋愛事情で 御影さんが気になったことはありますか?
A5 中南米では「ダンス」を恋愛の必要条件に挙げる人が日本より圧倒的に多いと思います。(大阪の人が東京の女性の比べて「面白い人」が重要なのと似た感じ?)メキシコの女性は一般的にダンスが好きで、女性によってはダンスをとても大切にしている人もいます。ですから、もし女性にとってダンスが本当に大切なら、男性はダンスを学ぶか、それで相性が合わないと別れるというケースもあります。パーティーでただ座っているだけの男性はモテません。