
さて、あす、11月22日は「いい夫婦の日」です。J-WAVEでも、多様な愛の在り方をセレブレートする「One Love, Many Ways」というキャンペーン、展開しています。
さて、夫婦の記念日といえば、「結婚記念日」がありますよね。プロポーズをした日、入籍した日や、結婚式を挙げた日、など毎年、記念日をお祝いするご夫婦も多いかと思います。
そして、日本では、結婚25周年の「銀婚式」、50周年の「金婚式」というように「〇〇婚式」という名前がついていたりします。さて、海外では、結婚記念日、どのようにお祝いするのでしょうか?
この時間は「世界の結婚記念日事情」と題して、2つの国・街の番組通信員の方に、現地の状況を伺います。
●アメリカ・ニューヨーク在住 / 中村英雄さん
Q1 さきほどお話しした「〇〇婚式」の習慣、どうやらヨーロッパがルーツのようですが、アメリカにもあるんですよね?
A1 銀婚式(25周年)、金婚式(50周年)が一般的ですが、 宝石は5年ごとに、 85周年のムーンストーンまで決まっているようです。
- 25th Anniversary: Silver
- 30th Anniversary: Pearl
- 35th Anniversary: Coral or Jade
- 40th Anniversary: Ruby
- 45th Anniversary: Sapphire
- 50th Anniversary: Gold
- 55th Anniversary: Emerald
- 60th Anniversary: Diamond
- 70th Anniversary: Platinum
- 75th Anniversary: Diamond
- 80th Anniversary: Oak
- 85th Anniversary: Moonstone
Q2 NYのご夫婦はどのようにお祝いするのが一般的なんでしょうか?
A2
- ロマンチックディナー
- クルーズをはじめ二人だけの旅
- 思い出の地「巡礼」などです。
Q3 欧米では「バウリニューアル」と呼ばれる慣習もありますよね?
A3 Vow Renewal (誓いの更新)ですね。僕もよく知らないコンセプトだったので、カソリックの友人夫妻に聞いたところ、そもそもは教会での祝福が原点のようです。(教会でVowして結婚したわけですから、当然、神父や司教の立会いのもとで「更新」となるわけですよね)で、教会の場合、25年、30年、35年、40年そして50年=金婚式など5年単位で記念日を迎える信徒たちが、司教の仕切りのもとみんなでお祝いするそうです。カソリックは離婚を禁じているので、「結婚(=試練も山ほどあるけど)よく続いたね、頑張ったね」と信徒同士励まし合う、あるいは来し方を振り返って感慨に耽る、そんなセレモニーだということです。
Q4 バウリニューアルで、中村さんが気になった慣習があるとか?
A4 「結婚同期」みたいな人間関係もあって、同じ年、同じ時期に結婚したカップルが、x5周年は、一緒に旅行したり食事したりして、結婚生活を祝福する習慣はアメリカでも根強いです。根底には、教会=キリスト教信仰が結婚の保証人であり、監督者である、つまり「結婚生活は教会とそのコミュニテイによって支えられている」という感覚が連綿と続いていると思います。
Q5 もちろん、結婚記念日を重視しないカップルも多いですよね?
A5 現代文明の最先端でもあるニューヨーク。離婚、再婚、事実婚、同性婚など婚姻の自由があらゆる形で許されているのも事実で、結婚は実態を尊び、記念日の祝福には無関心という人も少なからずいます。(かく言うワタクシたち夫婦も結婚記念日にはさして重きを置かず、特に祝福する習慣はありません!汗)実体験に乏しいため、今回友人知人に聞き取りをしたところ、「結婚記念日は覚えているが、祝ったことがない」「若い頃は祝ったが今では関心ない」「25周年のアニバーサリーは、夫婦ともにすっかり忘れていて、数日後夫から指摘されてハッとしたが、 結局、祝い事はなにもしなかった」 などの回答が多く、予想外に「結婚記念日なにそれ?」派が多かったです。
⚫︎タイ・バンコク在住 / 木下 麻衣子さん
Q1 タイのご夫婦は毎年祝うのが一般的でしょうか?
A1 周りの人にもいろいろ聞いてみましたが、やはり我々日本人の感覚と似ている気がしますが、記念日を大切にするご夫婦もいれば、それほど重んじることもなく過ごすご夫婦もいらっしゃるようですね。
Q2 さきほどから話題に出ている「〇〇婚式」みたいな風習はタイにはありますか?
A2 そういった、古くからの習わしのようなものはなさそうでした。
Q3 では、タイ・バンコクのご夫婦のみなさん、結婚記念日をどうやって祝うのが一般的なのでしょう?
A3 いつもよりちょっと素敵なお店のディナーへ行く、 というお話が一番多く聞けました。ちなみに、こちらにいるとですね、タイ料理はもちろん、多国籍な街なので各国のお料理どれもとっても美味しくて選びたい放題なんですよ。イタリアン、日本食、焼肉!という声が多かったです。あとは驚くほどデリバリーが充実していますので、アイスクリームや日本式のケーキを自宅にデリバリーして食後に食べるという方もいらっしゃいました。
Q4 記念日に贈るプレゼントでは、バンコクではどういったものが一般的でしょうか?
A4 花束!お金!ダイヤモンド!これが3強でした。 中でも一番人気は何の花束だと思いますか??お札でできた花束です! 当然ですが赤い100バーツ札(日本円でおよそ480円)ではなくて、 白っぽい、タイで一番の高額紙幣1,000バーツ札(およそ4800円)で作られた花束がいいそうです。
Q5 お札でできた花束・・・!それはかなりインパクトありますね!ダイヤモンドはかなり高価ですが、一般的なんですか?
A5 これは半分口実のようにも感じましたが、ダイヤモンドを買う方がけっこう多い印象でしたね。60年目のダイヤモンド婚式まで生きられるか分からないので、私も次回はタイ式でダイヤ購入を企てたいと思います。