さて、きょう、3月8日は「みやげの日」です。「みやげ」の「み」「や」が「3」と「8」にあたるという語呂合わせで、全国観光物産振興協会という団体が、観光と土産品の需要の増大を図るために制定した記念日なんだそうです。

「おみやげ」といえば、ご当地の特産品やお菓子などの食品、それにキーホルダーやTシャツといったグッズがありますよね

お国柄ってあるのでしょうか?今朝は「おみやげ事情」と題して、お話を伺います。

●外国人旅行客数が長年世界1位のフランスです。

パリ郊外でレストラン「ヴェルチュ」を営む、柳瀬充さん

Q1 フランスのお土産事情ですが、おみやげはおもに、どのようなスポットで売られていますか?

A1 パリでお土産を買うときは、街中のお店の他に、デパートの「ボンマルシェ」やスーパーの「モノプリ」に行くことが多いかと思います。パリ以外の観光地では、人が集まる場所にはだいたいお土産屋があります。

Q2日本だと、「ペナント」、「キーホルダー」、「提灯」といった、古くからの定番のお土産がありますが、フランスの定番のおみやげというと、どんなものがありますか?

A2 パリの定番のもので言えば、エッフェル塔のキーホルダーやパリの風景が描かれたペナントなども多く売られており、思い出に買っていく方も多いと思います。郊外の観光地でも、その土地のバッチやマグカップ、Tシャツなどが売られています。

Q2 では、定番とは対照に、ここ最近で人気となっているフランスのおみやげってありますか?

A3 最近では、日本で買えないショコラティエのチョコや高級バター、グッズとして香水やスキンケア製品などもお土産として人気になっています。

Q4 フランスといえば、今年、夏季オリンピックが行われますが、すでにオリンピック関連のおみやげ品も売られていますか?

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A4 はい、オリンピック関連の商品はパリのいたる所で見かけます。オリンピック公式ストアもオープンし、マグネットやマスコット、競技別のメダルなども売られていて、沢山のお客さんで賑わっています。今しか買えないものなので記念にもいいですね。

ちなみに、大会マスコットは「オリンピック·フリージュ」と言い···フランスの歴史において自由の象徴とされてきたフリジア帽がモチーフになっています。

Q5 最後にちょっと伺いたいんですが、例えば旅行帰りに職場などでおみやげのお菓子を配る習慣ってフランスにもあるのでしょうか?

A5 こちらでは基本的にお土産を配る習慣はなく、旅行の話で盛り上がる程度で、あまり気を使わないのがフランス風なのでしょうか。

●アメリカの調査会社が選んだ「世界で最も安全な旅行先」1位で、人口に対する旅行者数も世界トップクラスのシンガポールです。

シンガポール在住のライター / 芳野 郷子さん

Q1 シンガポールでは、お土産品はどのようなスポットで売られていますか?

A1 デパートやスーパーにも小さいお土産コーナーがありますし、動物園や博物館、セントーサのレジャー施設には、そこがデザインしたお土産が販売されていたり、チャイナタウン、インド人街にはその場所特有の商品が見られます。

Q2 日本で言う「ペナント」、「キーホルダー」、「提灯」のような古くからの定番のお土産というと、シンガポールではどんなものがありますか?

A2 シンガポールのアイコンであるマーライオン、それから有名な高級リゾート「マリーナ·ベイ·サンズ」の建物の形をかたどった置物やマグネット、キーホルダーはあちこちで売られています。

Q3 マーライオン!シンガポールのイメージ通りですね!では、定番とは対象に、ここ最近で人気となっているシンガポールのお土産は?

A3 マーライオングッズでは、ひと昔前には、口から火を噴くマーライオンの形のライターなどに人気がありましたが、今は陶器で作られたお香立ての「インセンス·ホルダー」が新商品として一部のお土産屋さんで扱っています。食品ではチキンライスに使われる調味料(ダークソイソース、チリソース、ジンジャーソース)や、ラクサ味、チリクラブ味のカップヌードル、あとパイナップルタルトやナッツ入りのクッキーですね。紅茶のフレーバーのチョコレート、ティーゼリーもお洒落な感じで女性から好まれています。漢方のお茶、漢方のスープの素なども喜ばれるようです。また、最近ではシンガポール人のデザイナーさんが描いたイラストをモチーフにしたティータオル、エプロンやプレート、トレーなど雑貨類も見られます。全体的にクオリティーが高くなっていますね。シンガポール人デザイナーさんの作品を集めた「デザイン·オーチャード」というショップもあって、見るだけでも楽しいです。

Q4 では最後に、シンガポールには旅行帰り、職場などでお菓子などのお土産を配る文化ってあるのでしょうか?

A4 シンガポール人もお土産を買うのは大好きなので、あります。特に日本を旅行してきた方たちがよく「白い恋人」とか「東京バナナ」みたいな定番のお土産をいっぱい抱えて空港に戻ってくる様子を見かけます。