さて、先ほどもお伝えしましたが、きのう7月20日から、「FIFA 女子ワールドカップ オーストラリア&ニュージーランド 2023」がスタートしました。ということで、この時間は、開催国であるオーストラリアとニュージーランドに生で回線をつなぎます。女子サッカー、決してメジャーなスポーツではないと思いますが、開催国ですから、きっと盛り上がっているのではないでしょうか?
●オーストラリア・メルボルン在住 / 小林純子さん
Q1 オーストラリアでの開催前後の盛り上がりについて教えてください。
A1 先週火曜日にマチルダのワールドカップのチームのジャンパープレゼンテーションが、当地メルボルンのいわゆるシティーの中心地となるフェデレーション・スクエアで行われたのですが、4,000人以上のファンが詰め掛けたようです。メルボルンは今の時期は何と言ってもAFL、オーストラリアン・フットボール・リーグの話題で持ちきりなんですが、昨日から始まったFIFA女子ワールドカップ、メルボルンでの初戦は本日午後12時半(日本時間11時半)からのナイジェリア・カナダ戦なんですが、盛り上がりを見せています。
Q2 オーストラリアでのチケットの売り上げはどうなんでしょう?
A2 オーストラリア女子代表のことをマチルダと言いますが、そのマチルダ戦のチケットは爆発的な売れ行きです。先週金曜日に当地メルボルンで行われたフランスとのフレンドリーゲームでは50,629人入場というオーストラリアにおけるサッカー女子試合観戦者数の記録を更新したばかりでしたが、昨日のアイルランドとのオープニング戦はこれを3万人以上超える83,500人もの入場者数となりました。元々このオープニングの試合は45,500人収容可能なシドニー・フットボール・スタジアムで行われるはずだったんですが、チケットの売れ行きが大変良かったため今年はじめに83,500人を収容できるスタジアム・オーストラリアに変更されたという経緯があります。この変更によって最初に追加リリースされた2万枚のチケットも45分でソールドアウトしたそうです。
Q3 最後に、これからナイジェリアとカナダと対戦控えるオーストラリア代表の注目選手、今後の活躍のポイントは?
A3 何と言っても、ストライカーでキャプテンのサム・カーが一番に挙げられます。そのほかにもアーセナルで活躍するステファニー・カトレイとケイトリン・フォード、34歳のベテランのクレア・ポールキンホーンなども目が離せない選手たちです。
●ニュージーランド・クライストチャーチ / 晝間 尚子
Q1 サッカー女子ワールドカップ、ニュージーランドでの盛り上がりについて教えてください。
A1 ニュージーランドでスポーツいえばラグビーが圧倒的に人気で、女子サッカーはまだこれからという印象もあります。よくラグビーの試合があると街中に旗やポスターを見かけたりするのに、ワールドカップのそういったのをあまり見ない、メディアの報道ももうちょっとあってもいいのにと思います。
Q2 なでしこジャパンのベースキャンプがクライストチャーチにあって、晝間さんも公開トレーニングをご覧になったそうですね?
A2 今ニュージーランドは冬ですが日中13℃くらいの過ごしやすい気候で公開トレーニングは平日でも450人ほど集まっていました。その多くの人が現地在住の日本人ファミリ-で、現地の学校の子供たちもたくさん来ていました。練習後には選手1人1人とハイタッチしたり、一緒に記念撮影ができる交流の時間もあって選手からはサイン入りポストカードをプレゼントもありました。
Q3 とても和やかな雰囲気が伝わってきます。ニュージーランドでのチケットの売れ行きはどうなんでしょう?
A3 今のところニュージーランドでは売れ行きが遅いとニュースになっています。現地の人は事前にチケットを買うというよりは、直前にならないと買わない傾向もあるみたいですが、先週、売れ行きが遅い4つの試合のチケットが合計2万枚、無料になって驚きました。
Q4 A組のニュージーランド代表はこれからW杯デビューのフィリピン、そしてスイスと対戦します。ニュージーランド代表の注目選手・今後の活躍のポイントは?
A5 ニュージーランド女子代表はこれまで5回ワールドカップに出場していますが、まだ一度も勝ったことがないので、まずは1勝ですね。キャプテンのアリ・ライリーはワールドカップに4回、オリンピックに4回と経験豊富で活躍が期待されています。