今朝、回線をつなぐのはスペインと、僕のルーツでもありますイギリスです。「FIFAワールドカップ カタール 2022」さきほど試合が終わったばかり、日本代表 対 スペイン代表の戦い、そして、決勝トーナメント進出を決めたイングランド代表のこれまでの戦い、決勝トーナメントへの課題など、現地の通信員の方にお話を伺います!

●スペイン・アルメリア在住 / 佐藤 美季さん
グループステージ第3戦、スペインと日本の大一番がさきほど終わりました。結果は、2-1で日本の勝利!!!!この結果、どうご覧になったか試合直後の様子を伺います。
●イギリス・ロンドン在住 / 内山 昇さん
Q1 イングランドはイランに6-2、アメリカとドロー、ウェールズに3-0で無事グループB首位突破となりました。この3試合の結果、現地ではどのように見ていますか?(アメリカとの引き分けは意外でしたが・・・)
A1 イギリスでは「ユーロ2020」の予選を連戦連勝で勝ち進み、1966年以来50年ぶりのビックトーナメント優勝と期待が高まったものの、決勝でイタリアに1-0で敗れた傷が癒えないのか、イギリス人自身、今回のワールドカップでの優勝を期待する声はそれほど強くありませんでした。そのため、初戦のイラン戦の大量得点は強いイングランド復活かと期待値が高まってしまい、その後のアメリカとのドローでやっぱりそうかとちょっと失望、そして、グループ最終戦のウェールズ戦を迎えました。結果的に言えば、イングランドの入ったB組は、日本のE組のように手ごわい国もなく、ほぼ予想通りの予選通過と受け止められています。
Q2 同じイギリスのウェールズとの対戦はかなりレアなマッチでしたが、みなさんどういう心境でご覧になっていたのでしょうか?
A2 Battle of Britainと言われるローカルダービーで、1958年以来、64年ぶりのメージャートーナメント出場を果たしたウェールズには負けたくはないけれど、頑張って予選を通過して欲しいと心の片隅で応援する人も多く、少々複雑な心境だったと思います。試合は、高いプレスでぐいぐいと押したイングランドが実力を見せた形で3-0で勝ちましたので、予想通りですが念願の予選通過を果たせなかったウェールズに2位で通過して欲しかったと残念がるイギリス人も多いかと思います。
Q3 B組1位で通過のイングランド、これまで特に活躍が目立った選手、印象的なゴールというと・・・?
A3 代表に選ばれた26名の選手はプレミアの各チームで主力として活躍する選手ばかりなので誰がスターになってもおかしくないのですが、特に活躍が目立った選手と言えば、ハリーさんが応援するアーセナルのフォワード・21歳のBukayo Saka、ドイツのドルトムントでプレイする19歳のMFのJude Bellinghamの二人の活躍が目立ちますね。Bellinghamはリバプールが獲得を目指していると噂され、メジャークラブの今後の動向に注目が集まっています。ゴールで言いますと、不調から完全復活を告げたマンチェスターユナイテッドのMarcus Rashfordのウェールズ戦での中盤からパスを受け右サイドから切り込んだシュートが印象的です。もちろん、キャプテンのHarry Kaneもチームを纏め、いい仕事していると思います。
Q4 決勝トーナメント、ベスト16はセネガルとの対戦ですが、課題などは・・・?
A4 セネガルには昨年チェルシーの守護神として活躍したGKのEdouard Mendyや欧州各国リーグで活躍する選手が多く、ワールドランキング18位とアフリカ1位のチームでやってやるぞという気合が凄いため、侮れないと思います。セネガルに対しプレスをかけながらどのように相手を攻略していくか楽しみです。個別選手ではこれまで出場の機会がなくウェールズ戦で実力を発揮したマンチェスターシティのFWのPhil Fodenの活躍を期待するともに、中盤ではBellinghamとシナジーが生れるかは未知数ですが、クリエイティビティに富む、レスター所属のJames Maddisonによるディフェンスの突破に期待しています。いずれにせよイングランド監督のGareth Southgateがどのような作戦を組むかその采配に注目しています。