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さて、5月の第2日曜日といえば・・・「母の日」ですね。その起源ですが、1900年代の初頭、アメリカ・フィラデルフィアに住む少女、アンナ・ジャービスが、亡くなった母を追悼する会を教会で開き、お母さんが好きだった白いカーネーションを参加者に配りました。これが「母の日」の起源と言われており、アンナの行動によって白いカーネーションが母の日のシンボルと認識されるようになったそうです。

そこで、今朝はメキシコと韓国の2つの国を結んで、2つの国の「母の日」をチェックします。

●メキシコ・アグアスカリエンテス在住 府川 祐子さん

Q1 メキシコにも「母の日」はあるんですよね?

A1 はい、メキシコの「母の日」は5月10日です。メキシコで、「ママ」は冗談にしてもいけない偉大な存在です。ですから、母の日はメキシコの人にとってとても大切な日です。お母さんをどのくらい愛しているかを表す様々な事をして、お母さんに敬意を表します。「母の日おめでとう」と言って祝います。

Q2 メキシコの「母の日」は、学校や会社がお休みになることもあるとか?

A2 学校も休み、または歌や劇などの発表会を催したり、会社でも少なくとも子供を持つ母親は休みになります。街で知り合いの母親の女性にあったら、「おめでとう、今日はあなたの日ですよ」 と声を掛けます。

Q3 メキシコの「母の日」は、1日どのように過ごされるのでしょうか?

A3 この日はレストランも超満員のところが多く、そこには欠かせないマリアッチ、つまり、メキシコ音楽を演奏する楽団が待機していて、お祝いの歌を歌います。マリアッチが一年中で一番かき入れ時は、なんと言っても母の日です。この日は、夫や子供たちが食事の準備をする家庭もあります。母親が亡くなった人はお墓に行って、母を偲び、そこでご飯を食べたりします。(ピクニック)監獄に入っている母親にも家族と会う機会を与えます。

Q4 母の日には、どんなプレゼントを贈られるのでしょうか?

A4 花を贈ったり、旅行、車、家電製品を贈ったりします。兄弟全員で一つのものを贈る、というより個人個人で贈ることが多いです。

●韓国・ソウル / オム・キフンさん

Q1 まず、韓国には「母の日」はあるのでしょうか?

A1 韓国はアメリカ文化の影響で、1956年に「オモニの日(母の日)」が出来ました。 その年から5月8日を「母の日」に指定していたんですが、敬老孝親の行事を行う過程で、「父に対する公平性に欠ける」という主張などが議論され1973年に5月8日は「オボイナル(両親の日)」として制定されました。

Q2 「母の日」から「両親の日」に変更となったのは、割と最近のことなんですね。その後は、すんなりと浸透していったのでしょうか?韓国の「オボイナル(両親の日)」は、どのように過ごすのでしょうか?

A2 この日は各家庭で子供たちが両親の胸にカーネーションを付けて感謝の意味でプレゼントをしたり、親孝行の観光に行ったりします。国では全国の市・区で親孝行に選ばれた人に「親孝行賞」と賞金を授与したりしています。また、この日を前後して「敬老週間」を設定して老人ホームなどを訪問、慰労し、民俗遊び、および作文大会を開催して敬老に関する思想を称賛します。

Q3ちなみに、両親へのプレゼントはどんなものがポピュラーなのでしょうか?

A3 両親にあげるプレゼントも一昔はセーターとかサプリメントなどをプレゼントする人が多かったんですが、最近は圧倒的にお金や商品券を渡す人が多いです。やっぱり親達も自分達で好きな物を選んで買いたいんだと思います。

Q4 ちなみに、オムさんはこれまで、お母さまにどんなプレゼントを?

A4 昔10代、20代の時にはカーネーションと共に父にはネクタイ、母には手袋とかをプレゼントしてたんですが、最近はやっぱりお金をあげた方が親は喜びます。