きょう10月1日は様々な記念日があるのですが、そのうちの1つが「展望の日」です。10(じゅう)を「テン」、1(いち)を「棒」に見立てて「てんぼう」なんですね。

この「展望の日」は、東京タワーをはじめとする全国19のタワーが運営する「全日本タワー協議会」が2006年に制定したもので、毎年、特製グッズの配布をしたり、一部のタワーでは前日の夜に特別なライトアップをおこなったりしているそうです。そこで、この時間は「世界の絶景展望台事情」と題して、海外のタワー、展望台事情を伺います。

●アラブ首長国連邦・ドバイ/ 金子 家暢さん

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Q1 まずは、ドバイ万博がきょうから開幕しますが、どんな様子でしょうか?

A1 すでに関係者向けに内覧も始まっており、SNS等では一番ホットな話題にもなっております。日本パビリオンの内覧に訪れた友人曰く、相当なものだそうです。

Q2 今日のテーマ「絶景展望台事情」ですが、ドバイといえばなんといっても世界一の高さを誇る「ブルジュ・ハリファ」ですが、もちろん、展望台もあるんですよね?

A2 タワー自体は828Mですが、展望台は低層と高層の2つがあり、低層は450M、高層は555Mの位置にあります。値段は低層は日中は4500円くらいからあり、夜は6000円ほどになります。高層だと1万円からになります。

Q3 1万円!やはり観光客の方の利用が多いんでしょうね。そんなブルジュ・ハリファの高層の展望台からはどんな景色が楽しめるのでしょうか?

Q4 ブルジュ・ハリファでは、お土産なども売られているのでしょうか?

A4 タワーをモチーフにした多くの土産物がタワーの展望台から降りた後のショップで売られています。ただ、ここだけの話、このタワーはドバイの象徴でもあるため、このショップ以外の土産屋でも手に入ります。ひょっとしたらこのショップは「プレミアム価格」になっている可能性がありますので、お手頃なお値段をお求めの方は市中の土産屋をあたった方が良いかもしれませんね。

Q5 エミレーツ航空の乗務員がブルジュ・ハリファの先端に立つCMが話題ですが、こういった撮影は頻繁に行われているのでしょうか?

A5 頻繁ではなく、特別なものですね。私の記憶では、過去にドバイの皇太子殿下が先端に立った写真が撮られたのを記憶しています。

Q6 ちなみに、ブルジュ・ハリファ以外にも眺望が楽しめるスポットはありますか?

A6 展望台ではありませんが、ドバイには比較的高所にある見所が多いです。例えば、最近、高さ250メートルの世界最大の観覧車「アイン・ドバイ」ができましたし、また世界一の高さに位置するインフィニティプール(77階)もできました。

JK ドバイは世界一が好きなんですね・・・!

●中国・上海 / 松田 奈月さん

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Q1 きょうのテーマ絶景展望台事情ですが、上海といえば、3大超高層タワーがありますよね?

A1 上海の3大超高層タワーは、旧市街地から河を挟んだ東側の浦東(プートン)と呼ばれるエリアに集中しています。3大タワーをはじめとして、高層ビルが立ち並ぶエリアです。今、上海で一番高いのは、一番新しくできた上海タワー。2017年にオープンし、高さは632メートル。見た目がねじるように上にのびているのですが、作る時もねじりながら建物が積み上げられていて、見るたびに高くなっていて、最後は118階もの高さになったとのでびっくりでした。下から見上げると首が痛くなるような高さですが、残念ならがまだこの上にはのぼったことがありません。546m(118階)の場所に展望台があり、上海の街を見下ろすことができます。

Q2 では、上海で2番目に高いのは・・・?

A2 2番目に高いのが上海ワールドフィナンシャルセンター。私ものぼったことがあります。高さ492メートル。見た目から「栓抜きタワー」と呼ばれています。101階の建物ですが、100階と97階の間が四角くくりぬかれている栓抜きが立っているような形をしています。そして、100階の足下と、97階の天井がガラス張りになっていて、空の中を歩いているような感じ味わえます。特に100階から足元を見下ろすと、上海の街があまりの高さからおもちゃのように見えて、こわいというより現実感がないという感じでした。昼と夜で全然違う上海の顔が見えるので、何度か通っています。天気が良くない日にはあまりの高さで雲の上になってしまうので、眺めがのぞめない日は事前に上る前にアナウンスが出ています。上海タワーもワールドフィナンシャルセンターも、正規の入場券は180元(3000円ほど)とまあまあします。

Q3 ドバイの1万円にくらべれば安い方ですよね。では、上海で3番目に高いのは・・・?

A3 一番古くからある上海テレビ塔とも呼ばれる「東方明珠塔」です。1994年にできて、高さ468mと以前はアジア一のタワーでした。最初に上海に来た頃は、このタワーしか高い建物がなかったのですが、今では周りに次々高いビルができたので、見下ろされる存在に。でも赤くて丸いお団子が二つささったようなフォルムは、今でも上海のシンボルとなっています。高さの違う展望台が5カ所あって、のぼる高さに応じて入場券の値段が異なります。目玉は高さ272mのところにある上の丸い部分が、回転レストランになっています。一人6000円ほどのバイキングチケットで、360度席が回転して景色が変わりながら、食事も楽しめます。さらには蝋人形がたくさんいる歴史館や、VRジェットコースターなどもあり、実は見どころ豊富なタワーです。

Q4 そのほか、絶景と恐怖を味わえるアトラクションもあるそうですね?

A4 上海一の高さの上海タワーでは、これまで何度か垂直マラソンなるものが開催されています。高さ119階分、垂直高さ552メートル、階段3398段を駆け上がる競技で、これまでの記録だと17分33秒で登り切った選手がいるそうで驚きです。駆け上がった後に見える景色は格別なのでしょうが、心臓に悪そうです。今年は開催予定らしいですが、日程はまだ未定とのこと。また、別の88階建ての金茂(ジンマオ)ビルでは、スカイウォークというアトラクションがあり、高さ340メートルのところで、幅1.2メートルのガラス張りの60メートルの外廊下!を命綱をつけて歩けるというもの。20分の体験で388元(約6000円)。10人で参加すると、1人ただになるそうで、みんなでいけば怖くない...のか、どうか。