あす8月28日は、「テレビCMの日」なんだそうです。1953年の8月28日に放送を開始した民放のテレビ局で、初のテレビコマーシャルが放送されたことから、日本民間放送連盟が2005年に「テレビCMの日」を制定しました。ちなみに、最初に放送されたのは時計店のコーマシャルだったそうです。そこで、この時間は「世界のテレビCM事情」と題して、2つの国の特徴を伺います。
●イタリア・ミラノ在住 / 田中 美貴さん
Q1 特に大企業のコマーシャルでは、人気のタレントをたくさん起用する、といった日本のようなスタイルのCMはイタリアにもありますか?
A1 イタリアでも人気のタレントはしばしば起用されますが、日本ほどではありません。日本では海外のスターなどを起用することもありますが、イタリアではそういうことはほとんどありません。とはいえ、ハリウッドスターなどは、CMにでると自分の価値が下がると考えるそうです。(だから日本のCMには出演すると聞いています)が、イタリアのスターはそういうわけでもないようで、出ている人もいますが少ない・・・つまりは、単に制作側の予算の問題のようです。
Q2 イタリアでは、どういうスタイルのCMが多いですか?(海外のCMによくある、ストーリー性があって、最後に何のCMか分かる、といったものも?)
A2 ストーリー性があるものもありますが、商品名を連呼したり、意味なくダンサー(モデル)が躍っていたりするものも結構多いです。イタリアでは消費者が商品の内容や特徴を説明するのを好む傾向があるようで、そういう作りが多いです。イタリア人はコンサバな国民なこともあるかと。また香水やジュエリーなどはインターナショナル版を使っていることが多く、イタリア制作でないCMも結構あります。
Q3 田中さんが、特にイタリアらしいなと感じるテレビCMはありますか?
A3 イタリアらしいと思うのは、ファミリーが主役になっている(テーブルを囲んでみんなで食事、家族がリビングでくつろぐのシーン等)ものが多いということでしょうか。また、特にバカンスの前に多いのですが、観光地CMがよくあり、州や街の宣伝で風景の映像をCMにして流しているのですが、その風景がどこもすごく美しく、旅心を誘うよいCMだと思います。またはロト系のCMが多いのもイタリアならではかも。コミカルなシリーズがあり、気に入っています。
Q4 ちなみに、男女ともに露出度の高いイタリアのCMがネットで話題になっていたりしますが、このご時世、規制が厳しくなっている、などの流れはありますか?
A4 規制が厳しくなっているような流れは特にないように思います。相変わらず、露出の多い女子が躍っているCMは多いです(苦笑)。
Q5 そのほか、田中さんがテレビCMで気になっていること、ありますか?
A5 予算の問題だと思うのですが、全体的にチープな感じがするのは否めません。同じCMを何十年も使っている企業もありますし・・・。でもそれでおなじみになっている部分もあるのかもしれません。例えばイタリアの伝統的なパン、パネトーネのCMなどは、毎年同じCMを使っている(か毎年似過ぎていて違いがわからない)のですが、 そのCMソングがかかると「ああ、もうすぐクリスマス」という気分にさせてくれますし。
●インド・ムンバイ / ハリー・チェンさん
Q1 まず、インドの新型コロナの状況、いかがですか?
A1 第3波の可能性が語れてますが、回復に向かってる感じがします。依然3万人の感染者ほど、500人が毎日亡くなってるとの報道。しかしインドは大国であり、現状としてはこの感染者死亡数より3倍、4倍とも言われてますが、インドで生活する僕としては落ち着いて来た感じがしてます。
Q2 きょうのテーマ「テレビCM事情」ですが、大企業のコマーシャルで人気のタレントをたくさん起用する、といった日本のようなスタイルのCMはインドにもありますか?
A2 基本ボリウッドスターかクリケットなどのスポーツ選手です。
Q3 どういうスタイルのCMが多いですか?
A3 ストーリー仕立てのCMが多いです。社会性のある、例えば女性の仕事での社会進出などの過去から今までのインドの発展に合わせたストーリーもあります。 最後に商品が分かるのあります。小学生の妹が通学途中で服を汚して、お兄ちゃんがそれを見て妹だけでは無く自分も服をどろの水溜りで笑いながら自ら服を汚し、家に帰り協力な洗剤で洗濯をする、的なコマーシャルもあります。
Q4 ボリウッドのような踊るCMもありますか?
A4 こちらあるあるですでね! アップテンポでの音楽と過激が踊り!
Q5 ハリーさんが気になっているインドのテレビCMはありますか?
A5 社会的に本当にコロナで商売がダウンしてる中で、銀行のお客さんに向けて、お店に行った時に値切らない、交渉しないようにと中小企業、小さなお店をインド全員でサポートしましょうとインドの国民に優しくビジネスをサポートしよう、というCMが印象的でした。