6月4日から10日までは「歯と口の健康週間」です。

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歯磨きをはじめとした「オーラルケア」、しっかりやっていますか?外出時はマスクをしているからと、少し油断していませんか?とあるデータによると、歯医者の定期受診率は、スウェーデンがおよそ90%、アメリカがおよそ80%、イギリスがおよそ70%のところ、日本は、なんとおよそ6パーセント。(これはかなり低い水準ですね・・・)そして、70歳の時点で残っている歯の平均本数は、スウェーデンが20本、アメリカが17本、イギリスが15本のところ、日本は8本というデータもあります。ということで、今朝はオーラルケア先進国と言われる2つの国に回線をつないで、最新の「オーラルケア事情」をチェックします。

●ドイツ南部・ミュンヘン在住 / シッター由香さん

Q1 まず、新型コロナの状況ですが、ワクチンの接種、進んでいますか??

A1 ワクチン1回接種者は国民の約50%、完全に接種を終えたのは20%弱になります。私自身、基礎疾患があるということで、かかりつけの病院から早々に連絡があり、接種完了しています。家族も(就学前の子供を除いて)私の医師の診断書を提出することにより、優先的にワクチン接種していただくことができました。

私の周りでも、空きがでたから今すぐに来院できるなら打てると連絡が来るなど、比較的フレキシブルに対応していると思います。

Q2 今回のテーマ「オーラルケア事情」ですが、ドイツは歯ブラシの種類が豊富だとか??

A2 ドラッグストアのオーラルケアのコーナーは特に広く設けられていて、ドイツ人の歯への意識の高さが伺えます。歯ブラシの種類は硬めのもの柔らかめのもの、大小様々なものと豊富です。ここ数年では乾電池が搭載された簡易的な電動歯ブラシが色々なメーカーから5~6ユーロ、およそ700~800円ほどで発売されており、もともとあったコンセントを差し込む充電型よりも場所をとらず気軽に使えるということで人気があるようです。ここ数年のトレンドとしては、歯ブラシ自体の素材がテーマに、持ち手がプラスチックではなく竹や木でできていたり、ブラシの部分がプラスチックの材料や添加剤として使われるBPAを使用していない、いわゆるBPAフリーのマテリアルで作られている歯ブラシを見かけるようになりました。以前はBIOショップでしか見かけませんでしたが、最近では普通のドラッグストアにも出回ってきていて、人々の環境や健康への意識の高さが感じられます。

Q3 歯間ブラシやフロスも、ご自宅で当たり前に使われますか?

A3 歯間ブラシとフロスは歯医者で必ず勧められます。歯間ブラシにも様々な長さや大きさがあり、自分に合ったものを見つけることができるので便利です。日本人は欧米人に比べて歯間が狭くびっちりきつく歯が並んでいる人が多いと言われており、ドイツの大人用の物だと歯間ブラシが入りづらいことがあり、私個人では子供用の商品を使うとちょうどいいです。

Q4 コロナ禍でのオーラルケア、変化はありますか??

A4 半年に一度は歯のコントロールと共にデンタルクリーニングをする方が多いドイツですが、コロナ禍で直接口を開けて行う施術を避けるという傾向はあったようです。実際、治療はいたしかたないとしてもクリーニングは当分遠慮していただきたいといった旨のメッセージをホームページに掲げていた歯科も少なくありません。ウイルス対策としてのうがいも勿論推奨されているので、もともとマウスウォッシュの品揃えがとても豊富なドイツですが、コロナ禍においてハンドソープや消毒液と並んで品薄になることが多くなりました。

●スウェーデン・マルメ / 丹呉 由紀子さん

Q1 まずはスウェーデンの新型コロナ、そしてワクチン接種の状況はいかがですか?

A1 感染者数は減少の傾向にあり、昨日の時点で、国民の約半数が1回目のワクチンを接種したと伝えられました。おとといから規制緩和が始まり、飲食店の営業時間は午後8時30分から午後10時30分へ延長。8人に制限していた集会人数の上限は、着席可能な場合は屋内で50人まで、屋外で500人までに引き上げられました。 現在、50歳から59歳までの年齢の方々がワクチンを受ける対象になっています。予定では、私自身は、7月から予約ができると聞いています。

Q2 今回は「オーラルケア」がテーマですが、予防歯科の先進国スウェーデン、国民のみなさんのオーラルケア習慣について改めて教えてください。

A2 かつてのスウェーデンは、多くの人がむし歯や歯周病で歯を失っていました。歯科医療は、「歯が悪くなってから治療する」スタイルが一般的でした。しかし、その状況を重く見たスウェーデン政府は、1970代に「予防歯科」を国家一プロジェクトとしました。これにより、虫歯と歯周病を大幅に減少させることに成功したようです。スウェーデンでは国民の8~9割が歯科医院での定期健診を受けています。また、子どものころからの習慣が国民全体の文化となっているようです。子供は12歳まで保護者が責任をもって歯磨きすることを勧められ、定期検診も欠かしません。また、23歳までは検診が無料なため、若者の虫歯予防目的での歯科受診率が多いと言えます。

Q3 ご自宅でのケアについてはどうでしょう?

A3 うがい薬や歯磨き粉のみならず、歯間ブラシやフロス、爪楊枝やガム、塗り薬などにフッ化物が染み込まされている製品が多々あります。スウェーデンでは歯間ブラシを使う人の割合は7割以上と言われており、歯ブラシと共に最も売れるオーラルケア商品です。また、一年間に使用する歯ブラシの平均本数が12本ほどと言われており、他国と比べて、歯ブラシ交換頻度が高いようです。統計を見ると、70歳の残存歯数の平均が21本。スウェーデンでは総入れ歯の人はほとんどいないそうです。

Q4 コロナ禍でのオーラルケア、変化はありますか??

A4 コロナが始まるとともに、定期検診のための歯科医訪問者の数は急激に減少し、そのほとんどは70歳以上の人々であったようです。

今日、6月4日から「歯と口の健康週間」がスタートしました。人生100年時代、毎日習慣として行う歯みがきなどのオーラルケアは、お口の健康を守り、そして全身の健康を守ることにもつながっています。この機会にぜひお口の健康にあらためて、向き合ってみていただければとおもいます。

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