この時間は毎週、新型コロナウイルスの話題を中心に、世界各地の最新状況を伺っています。今朝は、ドイツとアメリカ・ニューヨークの通信員の方に回線をつないで、お話を伺います。

●ドイツ南部・ミュンヘンにお住まい / シッター由香さん

メモ:累計感染者241万6,037人 死者:6万8,936人

Q1 新型コロナウイルスのイギリス変異株が感染者の2割にのぼるというニュースがありましたが、現在のドイツ国内の感染状況について教えてください。

A1 新規感染者数は18000人ほど、3万人を超えていた年末年始と比較すると減少傾向にありますが、全体の感染者数の22%を変異株ウイルスが占めていて、1週間に2倍にも増えたことを踏まえてメルケル首相は新型コロナウイルス感染拡大の第3波に突入していると認識していると発表しました。特に変異株の感染が拡大しているチェコとオーストリアとの国境封鎖は厳しく取り締まっています。

Q2 変異株に警戒して、ロックダウンが3月7日まで延長されていますが、街の様子、みなさんの生活の様子はいかがでしょうか?

A2 今週から幼稚園や保育園はやっと始まりましたが、ショッピングも習い事も娯楽もカフェもレストランもない状態。2月に入り、朝晩は0℃前後と冷え込みますが日中は15℃近くまで気温が上がり、公園という公園は子供達で激混み、広場や川辺でたむろする人々、とにかく太陽の光のある場所には食べ物や飲み物を手に人が溢れている印象です。危機感はさほど感じられません。

Q3 ドイツ国内のワクチンの接種状況はいかがでしょうか?

A3 昨年末から開始されたワクチン接種ですが、今日に至るまで接種率は全国民の2%強にとどまっています。ワクチンへの信頼性を高めるために緊急ではなく通常の承認確保を目指していることなどを理由としていますが、接種が遅れていることに不満が出ています。9月までの全国民の接種が明言されています。今週から教職者と保育士のワクチン接種が可能になりました。

Q4 ドイツ国内のポジティブな話題はありますか?

A4 1月中は降雪量が多く雪が積もったので、街中で雪遊びやソリ滑りをすることが出来たことは、どこにも出かけられない市民にとって救いの娯楽でした。ミュンヘンは山が近いので冬はウィンタースポーツが盛んですが、ロックダウンで居住地から半径15kmまでと行動範囲が制限されているため、車で遠出もできません。故にミュンヘンの街に雪が積もったことは大人にとっても子供にとっても贈り物のような出来事だったのです。

●アメリカ・ニューヨーク在住のジャーナリスト、津山 恵子さん

メモ:累計感染者161万1,031人 死者4万7,156人 ※数字はニューヨーク州

Q1 ニューヨーク州のコロナ新規感染者はピークは脱して、ゆるやかに減少傾向にあるそうですね?

A1 1月をピークに減少傾向。1月のピークはやはりクリスマスの移動や集まりにあったよう。新規感染者数が、1月は30万人に上ったが、現在一日に6万件。昨年8月の第2派の水準。全米では、死亡者数が50万人を上回ったばかり。670人に1人が死亡した。

Q2 クオモ州知事が高齢者施設のコロナ死者数を過少報告していた問題で批判にさらされていますが、この件について教えていただけますでしょうか?

A2 過少報告していたのは事実であり、権限剥奪などそれなりの措置は当然だと受け止めている。しかし、昨年1年は、クオモの指導力なしであったら、ニューヨークはもっと修羅場になっていた。例えば、非常に慎重な経済再開にデータを使ったことで、市民の信頼を得た。その評価は変わらない。

Q3 NYではワクチン接種がかなり進んでいるそうですね?(薬局やスーパーにも供給、ただ人種間での意識格差もあるとか?)

A3 米国では1214日からワクチン接種が始まった。米疾病対策センターのガイドラインで第1段階が医療関係者でこれが終わり、1月から65歳以上の高齢者と既往症のある人、2月はエッセンシャルワーカーへの接種が始まった。高齢者ではなくても受けた人が。お友達の大江千里さんなど。今後ウォルマートやドラッグストアでも受けられるようになる。

Q4 大江千里さんは、二度目の接種後に、アナフィラキシーショックとみられる体調悪化があって大変だったそうですね・・・。話は変わりましてNYのポジティブな話題はありますか?

A4 バレンタインデーから、レストランの店内飲食ができるようになった。全席数の25%ではあるが、外がまだ寒いため、明るいニュース。また、プロスポーツではおよそ1年ぶりにNBAで収容人数の1割を限度に観客を入れた試合が行われた。