新型コロナウイルス感染拡大の影響で、いつも混雑している飲食店も、今はガラガラ・・・一方で、好調なのが出前やデリバリーサービス、いわゆる〝巣ごもり〟消費が増加しているようです。

飲食店の宅配を手がける「出前館」によりますと、2月の注文件数は昨年にくらべ、18%も増加。飲食店の加盟問い合わせも殺到しているそうです。こういった状況、やはり世界でも同じなのでしょうか?この時間は、海外の最新「出前事情」をうかがいます。

南米最大の都市、ブラジル・サンパウロ / 斉藤マルシオさん

Q1 ブラジルでも、コロナウイルスの感染者数が少しずつ増えてきてるようですが、サンパウロの街の様子、みなさんの様子はいかがですか?

A1 ブラジルでの新型コロナウイルス状況については、まだアジア及びヨーロッパ程の陽性 者の人数には及ばないですが、3月7日初の邦人男性が検査の結果、陽性であることが確認されました。しかし、ブラジル国民(サンパウロ市内)は、まだそれほどの危険性を感じていない様子。

Q2 さて、サンパウロの出前(フードデリバリー)事情について伺いたいんですが、ブラジルでも出前(フードデリバリー)は盛んですか?

A2 もともとサンパウロ市内ではデリバリーは凄く充実しております。ファストフードやピザのデリバリーはもちろん。ブラジルの名物「シュハスコ」までデリバリーありますよ。

スウェーデン第3の都市・マルメ / 丹呉由紀子さん

Q1 まずは、スウェーデンのコロナウイルスに関する状況を少し教えていただけますか?

A1 今朝の新聞で、スウェーデン国全体で500名の感染者が出たとの報告がありました。昨日初めて、コロナ感染による死者が確認され、500人以上が集まるイベントが中止になったり、学校や各企業で感染予防の注意喚起の通達が出されています。

Q2 外出の自粛で、出前(フードデリバリー)の需要は増えていますか?

A2 フードデリバリーも増えていますが、この2週間の間に、食材宅配の需要が急増し、この5日間で170%増加されたことが報告されました。特に、買い置き・保存できる食材、例えば乾物や缶詰など、を購入するようです。

Q3 スウェーデンの出前(フードデリバリー)の定番料理といえば?

A3 ハンバーガーやピザが定番。インド、タイ、中近東料理、もちろん寿司などのアジアン料理もポピュラーだそう。その他、フレッシュジュースやベジタリアン・ヴィーガン料理などの健康志向なメニューや、季節の地産食材を用いた質の高いスウェーデン料理、例えばトナカイの肉を使った料理やベリーをふんだんに使った朝食を売りにするところもあるようです。

Q4 ちなみに、スウェーデンでも、Uber Eatsは普及していますか?

A4 スウェーデンでも街を歩けば、巨大な四角いバックパックを背負ったマウンテンバイクやスクーターを走らせる姿をよく見かけます。Uber Eats だけでなく、ドイツ発祥のフードデリバリーサービス Foodoraやフィンランド発祥のWolt などがあります。Wolt の創業者は有名なテックカンファレンス SLUSH (学生主導の非営利団体で次世代の企業家を支援する団体)の CEO であることから、北欧では大注目を浴び、この業界では満足度が最も高いことでも有名です。しかし、丸一日費やして数百クローン(日本円で数千円)になるかどうかという低賃金労働や、使い捨てのプラスチック製容器包装など資源の無駄遣いなどの点で、便利ではありますが批判の声もあります。