「令和初」の忘年会シーズン到来です。今年は若者を中心に、「自腹で参加して上司のお説教を聞くのは耐えられない!」と、忘年会を自主的に辞退する、「忘年会スルー」というムーブメントがあるようですが、みなさんの会社の忘年会はどんなスタイルでしょうか?パーティースタイルで、ビンゴ大会とかあったりしますか?

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さて、この時間は、世界のパーティーでは、どんな景品が出るのかをチェックします。お国柄や世相を反映した景品はあるのでしょうか。けさは、中国・上海、そしてインド・ムンバイに回線をつなぎます。

中国 上海、松田奈月さん

中国でも年末にかけて仕事仲間で集って宴会、パーティをするんですか?

A はい。年会と言って、大型の宴会がある。

JK:いわゆる忘年会のように食べて飲むかたちですか?

A 日本の忘年会のように食事会が中心ではなく、ホテルのパーティ会場や、大型のイベント会場を借りてのショー形式の集会が人気です。数万人入るようなコンサート会場を貸し切って行った年会がニュースになったりもしています。年会では、ステージの設置が欠かせず、プロの司会者や、タレントや歌手をゲストで呼んだり、日本のような社員による出し物コーナーもありますが、ダンスや寸劇なども宴会芸を超えて照明や音響効果も含めてかなり気合いが入っています。

JK: 一大イベントで、仕込む側も大変そう。景品などのプレゼントもあるのですか?

A 年会では、一年の総括として社長のあいさつや優秀な社員の表彰などもありますが、それ以外にも豪華抽選プレゼントが話題になります。人気があるのは、現金や車などですが、現金も特賞で20万元(約300万円)やベンツなどの高級車など。自動車部品メーカーで、景品として100台の自動車を準備し、さらにはナンバー取得や保険まですべて会社負担だったので、当たった社員からとても喜ばれたというニュースも。総額11万元(170万円ほど)最新の携帯電話を数百台など、大手企業の準備する景品数も驚きです。さらには海外旅行も賞品として人気が高く、近年ではドバイやヨーロッパ、ハワイ旅行など高級路線です。ほかにもコマーシャル契約しているタレントとの食事会や、会社のヘリコプターの1年使用権など大手企業ならではのプレゼントもあります。周りの中国の友人に聞いても数十万円のブランドバックや、大型ハイビジョンテレビが当たったなどの当選経験者がいました。ただ、こういう派手化する会社と、節約・自由化する会社の二極にあるようです。上海の大手ネット会社でも、ここ数年は会社全体での忘年会を開かずに、部署ごとに年末に食事会を行いその経費は会社が負担するというようなケースも出てきているとのこと。忘年会はなし、という企業も少なくないようです。

インド ムンバイ ハリー・チェンさん

JK:インドでは仕事仲間同士、年末ということで集ってパーティを開く習慣はありますか?

A ある。

JK: そういったとき、出し物や、景品の当たるゲームなどもあるのですか?どんな景品が出るのでしょう?

A 最近では、体験型のバウチャー、料理教室の体験チケットなどが多い。会社の規模によって景品はさまざま。特殊な例でいうと、ボリウッド女優とランチを一緒にできる機会などもある。ブッキングをする方は大変。一般的に多いのが、ビジネスバッグ、リラクセーショングッズなど。

JK: ビジネスバッグというところ、実用的な景品ですね。リラクセーショングッズが多いのは、インドでも日本のように猛烈に働く人が増えて、体が疲れているからですか? 自らもインドで会社を経営するハリーさんは会社のパーティでどんな景品を用意なさっているのですか?

A 日本に行けるバウチャーなどもたまに出す。