20191018f01.jpg

今朝は、インフルエンザ対策について。今年は、例年より2ヶ月近くも早くインフルエンザの流行が始まっています。学級閉鎖や学校の休校、さらには台風19号の避難所での集団感染も懸念されています。

さて、海外では、どのようなインフルエンザ対策が行われているのでしょう。けさも2つの国に電話をつなぎ、インフルエンザ対策事情、伺います。

アメリカ カリフォルニアの大西良子さん

JK アメリカでインフルエンザの流行はみられますか?

インフルエンザは「フルー」と言われ、やはり冬に流行する伝染病として知られている。予防注射は10月から実施される。ピークは12月から2月。昨年度は全米で18歳から64歳の1万人強が亡くなったとされる。カリフォルニアでは40代の三人の子供を持つ女性がインフルエンザの後肺炎を引き起こして数日間で亡くなったというニュースを始め、昨年度、カリフォルニアでも64歳以下の50人が亡くなったと報じられた。

JK 学校の閉鎖はありますか?

今はまだピークシーズンではないので、報告は少ないが、昨年度のデータでは全米25の州でインフルエンザが流行、アラバマ州、ミシシッピ州、ノースキャロライナ州など南部の州で学級閉鎖があった。ちなみにカリフォルニアではインフルエンザで学級閉鎖はあまり聞かない。(小学校では、頭にシラミが発生して薬をもらう、というのはあり)。また宗教上の理由から、予防接種を受けないという人もいるのも確か。

JK なるほど。注射による予防接種を受けない人はどうするのですか?

かかったかなと思った時に服用する「タミフルー」や鼻からのスプレータイプがあるが、いずれも注射が一番効果があるとされている。

JK 予防接種は普及していますか?

実はここ1年ほどで落ちていて、CDC(全米疾病対策センター)、日本の厚生労働省のような機関によると、昨年度は国民の37%つまり、三人に一人が受けている程度。受けない人の方が多い。受けない理由:副反応が心配、効果がないと信じている、「予防接種を受けるとインフルルエンザになると考える」が 31%お金がかかる、針がこわいなど10%。コストについて:仕事をしている人は、職場が良い健康保険に入っていれば、ほとんど受診者負担がゼロ、しかしそうでない健康保険の場合は30ドル(4000円くらい)かかる場合もある。人種別では、アジア系が42%とトップで、続いて白人の40%でヒスパニック系、マイノリティーの予防接種の普及が必要とされている。

韓国 ソウル キムソンヒさん。

JK韓国は日本より寒くなることもあると思います。これからの季節、インフルエンザが心配ですよね?

今のところ、人に関するインフルエンザの発生報告やクラス閉鎖などの措置はありませんでした。しかし、豚インフルエンザや鳥インフルエンザが発生されて大きな問題。江原道地域の出入り規制や野生イノシシの捕獲に関するニュースはよく接しています。人にはあまり被害がないとは言いますが豚肉を食べることはどうしても避けるようになりますね。

JK 例年、予防接種の習慣はありますか?

韓国は普段10月~12月の間にインフルエンザ予防接種を実施しております。今月15日から子供と高齢者、妊婦を対象にインフルエンザ無料接種を開始しました。無料の予防接種対象は12歳以下の子供、65歳以上の高齢者、妊婦、低所得者、障害者などが含まれてます。このうち妊婦は今年から初めて無料接種対象になりました。