今月から消費税率が10%にあがりました。

日本では1989年の消費税導入以来、初めての「軽減税率」導入。税率が一律でなくなったことで、少なからず混乱が生じているようですが、海外では、こうした「軽減税率」、決して珍しくはないんです。そこで今朝は、日本よりも以前から軽減税率が導入されている、フランスと韓国に電話をつなぎ、お話を伺います。

フランス パリ ドゥヴィアンヌ園子さん。

フランスでは20%。これは一律ではなく、贅沢品にはたくさんかけられて日常の必需品は低くすると言う措置がとられているそうです。どんなものは課税なのですか?

A : 軽減税率は10%, 5.5%、2.1%があります。

税金が軽減されるものは何かといいますと文化的なもの例えば本の税金、演劇映画の入場料などが5.5%になります。

後はエネルギー対策として家の改装によって燃費が良くなると言うような場合改装工事には、軽減率5.5%単なる改築も2年以上経っている住宅は10%で良いと言うのがあります。

JK 日本では、外食は10%の課税ですが、持ち帰る食品は8%の課税になります。 そうした措置はフランスではありますか?

消費税の軽減率はフランスでは非常に複雑に見えますが、最もフェアーなかけ方だとも言われています。

例えば食品関係では、食品のお買い物は一般に5.5%が消費税。野菜果物肉魚、乳製品, 家庭用ノンアルコール飲料など。レストランでの食事、テイクアウトも一律10%の消費税、アルコール飲料だけはレストランで飲んでもスーパーで買っても一律20%などです、消費者用の消費税の手引きというのも発行されており知りたい人には細かく説明されています。

私の注意を引いたのはマーガリンは軽減率なしの20%、バターは基本的食品として5.5%。キャビアーはやっぱり20%かけられるそう。そうですよね。

ちなみにこの税制を初めて導入したのがフランスでもう1950年代とのことで、歴史と実戦経験があるのですね。

韓国 ソウル キム・ソンヒさん

JK 韓国の消費した、購入したものに対する課税について教えてください。

韓国では付加価値税と言って1997年7月から採用された課税方法があります。これは一般消費税として10%です。でも、消費者が商品を購入するとき、商品の値段の中に含まれておりますので実際は税金を払ってるのに気付かずに払ってます。そのため、韓国人は海外旅行などで物を買うときに税金を別払いするのに慣れてません。

だから実際、韓国の10%よりやすい税金にも高いとか勿体無いと思う時がたびたびあります。

そして、付加価値税以外に個別消費税と言ってお酒やタバコなどのぜいたく品に関しては個別に別途の税金を賦課しております。

JK 日本では家に持ち帰る食品に関しては、これまでの消費税率を据え置き、8%のままですが、韓国ではそうした軽減税率の措置はあるのですか。

農水産物など加工されていない商品に限って税金が軽減されることはあります。

JK どの食品であれば何%でどの食品であればどの程度に軽減されるのですか。

何%の割引の形ではなく免税制度って言いますが、免税品目に限って10%の付加価値税をなしにすることです。(免税品目には農水産物、非加工食料品などがあります。)