本日7月26日は、「プレミアムキャッシュレスフライデー」です。

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「プレミアムフライデー」はもともと個人消費を喚起する目的で一昨年から始まったキャンペーンですが、「キャッシュレス」も個人消費の喚起させるため、一緒に盛り上げていこうと、今年の3月から実施されているキャンペーンなんだそうです。

たとえば、一部の決済事業者が、一日限定のキャンペーンを実施したりするそうです。

お聞きのあなたは、キャッシュレス決済、お使いですか??

今朝は、香港とインドに電話をつなぎ、海外の最新「キャッシュレス決済事情」をチェックします。

●香港・富柏村さん

JK キャッシュレスについても以前、お話を聞いています。

A  中国では結局、アリババ系のアリペイとWeChat Payの2系列の寡占となり、商店など2社のQRコード対応さえしれいれば良いので取り扱いが簡単。小売店や企業にとっては、このスマホ決済で売り上げの入金があるだけなく仕入れの支払いやパート職員への給与支払い等、支出もできるためネット決済が出入金の出納システムとして機能している。日本ではまだ客からの支払い機能が主だろう。

JK これほどキャッシュレス決済が広がった背景は?

A 中国は貨幣の「硬貨」化が普及しなかった。インフレで1元の10分の1の「角」もあまり使わなくなったが、小さな、ヨレヨレで汚れた小額紙幣が厭われていた。

現金→クレジットカード→スマホ決済が世の流れだが、クレジットカードはある程度の収入や貯蓄が必要な信用制度で、それも利用者は対象も含め限られるなか、それを通り越してスマホの普及に合わせ一気にスマホ決済のキャッシュレス化にワープしてしまった。

タクシーが運転手は「おつり」に小額紙幣の確保が面倒なのと強盗など危険だから現金扱いを嫌いスマホ決済の客しか乗せないケースもある。昔はとにかく現金がなければ生活できなかったのに、今では現金があってもスマホ決済ができないと生活が不便どころか生活に難儀する。

そこで困るのが外国人。スマホでアリペイやWeChatPayのアカウントは開設できても現地の銀行口座やクレジットカードがないと入金が難しい。

一番簡単なのは仕事関係や友人など誰かに現金を渡し、その人から自分のスマホに入金してもらうことだが、実は相手も100元単位で現金を渡されても、これの扱いに困るので「いいですよ」という表情でも内心は「面倒だな」と思ってしまう。

●インド ムンバイ ハリー・チェンさん

JK インドもどんどんキャッシュレス決済が進んでそうです。

A 中国に比べると「今から」な状況です。

中国はWeChatPayが会食でも主流。

中国では「現金は困る!」それに比べるとインドはまだまだ現金文化。数十万ルピーを現金で銀行に持ち込むことも(笑)インドでは国としての施作として「Faceless, Paperless, Cashless」を掲げている。政府モディー政権(最近選挙で2度目の当選)のデジタル戦略。もともと現金を重要視するインド。

スマホで決済が主流でPaytmが一番インドで大きいデジタル決済会社。駅でコーヒーも気軽にPaytmも見られる。Paytmは既にこの数年で1億5000万以上のウオレットと、Androidベースのアプリが7500万件ダウンロードされている。まだ普及は今からなので、あまり事故の話しは聞かない。また、銀行口座を持たない数億人の携帯電話が銀行口座になっており、そこに直接給料が振り込まれるデジタル改革が行われており、今後はその携帯がデジタルcashlessの経済に貢献する見込み。