花粉症でお悩みのみなさんにはつらい季節ですよね。今年、関東の花粉の飛散量は去年の4倍や、5倍とも言われています。ところで、この「花粉症」、海外ではどうなんでしょう?今朝も2つの国、2つの街の通信員に「花粉症事情」について伺います。

南アフリカ ケープタウン 相原純子さん

JK どのような花粉が多いのですか?

A ケープタウンはFynbosという固有種が世界で一番種類が多く、世界に6つあるお花の王国の一つです。お花が見ごろになるのは春、9月10月にかけて、そして花粉症もその時期に、春先8月中旬くらいから花粉症患者が増えてきます。

JK 南半球ですので、そちらの春は8月9月なんですね!

A 花粉症の原因は固有種のお花ではないのだそうです。主な原因は外来樹の杉の木、樫の木などです。去年の統計では約1,600万人が花粉症で悩まされたそうです。南アの人口は5,600万人くらいですから、約30%くらいの人が花粉症にかかっている統計になります。

JK 30%も!

A おもな症状日本でかかる花粉症の症状と一緒ですが、もう一つ、乾いた咳が止まらなくなる症状になる人も私の周りに何人かいます。私もその一人です。南アでしか採れないルイボスティーが、実はアレルギー症状に役立つかもしれないと言われていて、研究が行われています。南ア人は薬を飲みたがらない(信用してない)人が多いので、ルイボスティーがアレルギーに役立つかどうかまだ効果が半信半疑でも、治る信じて飲用している人が周りにけっこういます。ルイボスティーは抗酸化作用が高く、高血圧を下げる作用もあるそうなので、飲用して悪いことはないですね。私は日本からの日本茶もしくはハーブティー派ですが。緩和のためにAntihistamineを飲む人も沢山います。

JK ルイボスティーを試してみるのがいいかもしれませんね。

イタリア フィレンツェの小泉真樹さん

JK イタリアでもこの季節、花粉に悩まされる方が多いのですか?

A イタリアにも花粉症で苦しむ人たちはいます。統計ではイタリアにおける花粉症患者はの人口の15%だそうです。イタリアは今の季節ですと、ミモザ、糸杉、ヘーゼルナッツなどの花粉が飛んでいます。今日3/8はFesta della Donnaという女性のお祭りの日で女性に黄色くて可愛いミモザの花をプレゼントする日なのですが、ミモザのアレルギーの人にはありがた迷惑な日でもあります。

JK ミモザの花をプレゼントすると、いやがらせ?と思われるんですね!

A 糸杉は私の住むトスカーナ地方にはたくさん生えていますので、この時期糸杉が多い田舎にうっかり行ってしまうと、鼻水とくしゃみが止まらなくなります。砂埃のように黄色い花粉が舞い飛んでいるのも見かけることがあります。4月くらいにはオリーブの花粉やポプラの木から放出されるPioppo (ピオッポ)と呼ばれる3cmくらいの白い綿埃のような花が空気中に舞い始めるのですが、このアレルギーの人も多いです。あとはイネ科のグラミナチェエと言われる植物や秋近くにはアンブロシアと呼ばれるヨモギの一種の花粉によるアレルギーも多いとのこと。

JK そうした症状にどんな対策をなさっているのですか?

A 花粉症対策グッズは日本ほど豊富にはありませんが、花粉症用の目薬や鼻スプレー、鼻炎薬、使い捨ての鼻フィルターなどは薬局で売っています。エルボリステリアというハーブ薬局でも自然の生薬や花粉の症状に効くハーブティーなども売っているので、そういう自然の薬を使う人も多いです。ちなみにマスクをしていると伝染病の患者だと間違われたり職務質問をされたり入店拒否されたりすることもあるらしいので、マスクはつけられません。。