メンズのビューティー市場が広がっているんですね。シャネルがメンズ向け専用化粧品ラインを発表していますし、日本のブランド、THREEも男性専用の化粧品ラインを発表しました。さらに、メンズエステも人気です。世界のほかの国の男性はどうなのでしょうか?けさは、イギリス、そして韓国に電話をつないでお話を伺います!

イギリス ロンドン 川合亮平さん

Q イギリスでの男性のエステは盛んですか。

A イギリスで、男性が美容に気を使う傾向は最近どんどん強くなってきているようです。ロンドンはLGBT文化が世界でも最も盛んな都市の1つですが、そういう意味でも、男性が化粧をすることに対しても、年々違和感がなくなってきているようです。その背景には、2つの理由があると考えられます。

1つ目は、イギリスでここ最近大人気のテレビのリアリティ番組の影響です。

特に3つの番組の人気が高いです。ショービズにいる人々の普通の生活を追う「The only way is Essex」、そして、裕福な若者のリアルな生活を映し出す「Made in Chelsey」、最後に、南国で男女がデートを繰り広げる「ラブアイランド」です。

大胆なコンセプトやあからさまな描写に対して批判も決して少なくないこれらのリアリティ番組ですが、番組に登場する男性の完璧な外見に感化されている一般男性も少なくなく、同時に女性目線としては、自分の夫やボーイフレンドに対して、外見をもっと洗練させてほしい、という気持ちもあるようです。

Q もうひとつの理由とはどんなものでしょうか

A Movember(モーベンバー)という社会運動の広がりです。英語で口髭の意味である、Moustacheムスタッシュと、11月のNovemberノーベンバーの二つを重ねた造語がモーベンバー。名前はユーモラスなんですが、活動は大真面目で、基本スローガンはChange the face of men's healthChange the face of...といのは英語の慣用句で、「~の状況を一変させる」というような意味なんですが、そのface(顔)という部分をシャレにして、髭を蓄えることを運動の1つのモチーフにしていて、その啓蒙強化月間が11月というもの。

昨今、この活動がイギリスで11月に限らずものすごく盛んです。グルーミングを推進する社会活動の認知度が高まって、それが普通の生活での男性の身だしなみにも影響してきている、といえそうです。

韓国ソウル オム・キフンさん。

Q 先ごろ来日したシャイニーを見ても、韓国の若い男性の美容に対する執着心がうかがえるのですが、多くの男性が美容好きなのですか?

A K-POP男子アイドル達の影響もあって、肌をきれいにすることに力をいれている男子が増えています。顔にパックをした自撮り写真をインスタグラムにあげたり、男子用のメイクアップを教えるYOU TUBEのチャンネルがとても人気です。

デパートに男性専用の化粧品コーナーも出来ているので、メイクをする男子はこれからも増えていくと思われます。最近では化粧をする男性が増え、メンズコスメ商品の中で完売される商品が出てきています。

一例として地元で人気のLFモールではメンズコスメブランドのヘジス·マン·ルール429が披露したスリッピングパフェクトクリームが各販売店で売り切れ、再入庫すると発表しています。

全国販売店に入店し、本格的な販売を始めて男性専用の睡眠パックとして大きな人気を集めています。

LFモールの関係者は女性の専有物と思われていた睡眠パックを男性に適用して消費者の早い反応を得ているとし「男性の皮膚を研究して最適化した商品をこれからも作っていく」と話しています。20代だけではなく30代、40代までの男性も化粧品に興味があり、それぞれにあった男性用化粧品を購入しています。